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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2018年10月


 峠越えの“酷道”を照らす一軒の食堂。
義父を殺めた少年、幼い娘を喪った女、親に捨てられた男。
孤独と絶望の底で三人の人生が交差したとき、
〈まほろば〉が見せた
“十年に一度の奇跡”とは?

「人殺しになるくらいなら、
生まれてけえへんかったらよかった」

奈良県南部の秘境の村を通る峠越えの旧道沿いで、細々と営業を続ける「ドライブインまほろば」。ある日、憂(ゆう)と名乗る少年が幼い妹を連れて現れ、「夏休みが終わるまでここに置いてください」と懇願(こんがん)する。
一人娘を喪(うしな)った過去を持つ店主の比奈子(ひなこ)は、逡巡(しゅんじゅん)の末、二人を受け入れた。
だが、その夜更け、比奈子は月明かりの下で慟哭(どうこく)する憂に気付く。震える肩を抱きしめる彼女に、憂は衝撃の告白をはじめた……。

                   (祥伝社HPより)





子どもが理不尽に痛めつけられるのは許せない!

小学6年の憂は、実の父親からも、継父からも暴力を受けて育った。
我慢できずに継父を殺してしまう。
そして父親違いの妹。来海(5歳)を連れて逃亡。
辿り着いたのは、秘境の村にあるドライブインまほろば。

まほろばの店主・比奈子(37歳)は、5歳の時、娘を事故で亡くし
その後、夫とも別れ一人暮らし。
娘の事故は、自分の母親が運転する車に同乗していたとき。
母親は許しを請うが未だに許せない気持ちが強く、母親の存在そのものも
疎ましく感じている。


不幸な境遇の者たちが出会い、新たな幸せを見つけていく。

本当に辛い話だったけれど、憂がとても賢くて良い子なのには感心。
どうしてこんな良い子が生まれたのか???

罪を償ったあとには、きっと幸せがあると思うし、是非、幸せになってほしい!!


しかし、不幸は連鎖していくんだなとよくわかった。

憂に虐待を繰り返していた継父の流星とその双子の兄・銀河。
2人もまた同じように幼少期、辛い生活をしていた。

子どもの頃の育つ環境で人はこんなにも卑屈になっていくんだなと哀しくなった。

実際、こういうニュースも多いし・・・


子ども達が助けを求められる場所。
避難できる場所の確保が行政の力でなんとかならないか?と強く思った。


しかし、最後は、何となく希望が持てて、少しホッとした。


                       ★★★★
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