発行年月:2016年3月
両親の離婚をきっかけに家出し、海を目指す少女の切ない冒険。交通事故で急逝した娘の代役として若作りをして成人式へ出席しようと奮闘する父と母。喪失から始まる、大人のための“泣ける”物語6編。
(集英社HPより)
最初の表題作が良かった!
短編集と知らずに読んだので、2つ目の話で、「あれ?一つ目の話はあれで終わりだったのかぁ~」とちょっと残念な気持ちになってしまった。
ひとつめの表題作、すごく良かったから・・・。
東京から離れた小さな海辺の理髪店に、初めてのお客が来て、散髪しながら
店主の見の上話をお客に聞かせる。
店主の見の上話に、こちらも興味津々でした。
そして、ラストは、そのお客と店主の関係を予想させるもので、ジ~ンと来ました。
他の話もまあまあでした。
<いつか来た道>
母親と諍いが絶えず、家を飛び出して16年。
弟から母に会いに行ってあげてと言われ、渋々会いにいく。
<遠くから来た手紙>
夫にはメールだけで報せ、実家に娘と戻る。
暫く帰らないつもりで。
しかし、夜になると届く不思議なメール。
言葉遣いが妙に昔っぽい、妊娠中の祖母を残して戦地で亡くなった、まだ若かった
祖父の送ったもの?
<空は今日もスカイ>
小学3年生の茜。両親が離婚して母とおじさんの家で肩身の狭い居候生活。
それが嫌で海を目指して冒険に。
途中、陽太という男の子と出会い彼はお父さんに叱られるから透明人間に
なっているとビニール袋を被っていた。
茜は一緒に冒険の旅をしようと誘う。
途中、二人を助けてくれるビックマンが登場するが、警察官に誘拐犯と誤解されて・・・
<時のない時計>
亡くなった父が大切にしていた時計だからと母から渡された時計。
オシャレで見栄っ張りの父のことだから高級時計かな?と期待しつつ
電池交換してもらおうと時計屋を訪ね修理を依頼。
時計屋の見の上話を聞きながら最後に時計は偽物と知らされる。
<成人式>
遅刻しそうな娘を急かすような言葉かけをした後、トラックに轢かれて亡くなった娘。
15歳で亡くなった娘の成人式がもうすぐ来る。
夫婦で出席しようと決め、振袖姿で会場入りする母と同行する父。
どれも切ないお話だったなあ~。
1番辛いのは、最後の<成人式>。
親の立場で読むと辛い。
最初に書いたけど、表題作をもう少し、詳しい人物背景などを入れながら
長篇で読みたかったなぁ~。
★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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