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51PjAe1QbfL__SX230_.jpg   発行年月:2012年9月


   異才・冲方丁が『天地明察』に次いで放つ、大河エンタテインメント小説!




何故この世に歴史が必要なのか。生涯を賭した「大日本史」の編纂という大事業。大切な者の命を奪ってまでも突き進まねばならなかった、孤高の虎・水戸光圀の生き様に迫る。『天地明察』に次いで放つ時代小説第二弾!

                                      (角川書店HPより)


長かったぁ~!!
751頁ですから!!
でも、面白かったです!

テレビで見ていた「水戸黄門」とは全く別人のようなお話です。

幼少期から晩年までを描いています。

物語の最初は、67歳の光圀が、腹心の藤井門太夫を自ら斬る場面。
テレビでみていて勝手にイメ-ジしていた柔和なイメ-ジとは180度違うその様子にビックリ!

そして、物語は、光圀の幼少時代へ。
父は徳川家康の11男。水戸藩初代当主。
光圀には、同じ母親を持つ兄・頼重(幼名は竹丸)がいるが、父は光圀を次期当主に決めた。
兄が病気をしたこともあるが、なぜ自分を世子に?という疑問がずっと頭にあった光圀。
しかし、兄は、光圀を生涯、助けよき理解者として寄り添ってくれた。

光圀は、詩歌で天下を取りたいと思っていて、学問を通じて、林読耕斎と友情を深める。
そして、剣術では、宮本武蔵を師と呼び、相手に与える苦痛を最小限で止めを刺す方法を伝授される。
最初の場面は、そんな武蔵の教えに従ったもの。
それは「義」を持っての行いだった。

大火により、貴重な書物が殆ど、焼けてしまったことの後、光圀は、日本で初めての歴史書「大日本史」の製作に取り掛かる。
そのとき、大事な人たちも大勢、亡くしたが、自分のするべきことを見つけ、邁進していく姿は
凄いなぁ~と思った。

先の「天地明察」で登場の碁打ちで星の知識がある安井算哲も登場。
新しい暦づくりを応援する光圀との対面の場面はありました。



そして終盤のシ-ン、紋太夫を自ら斬る場面。
なるほど、こういう経緯で冒頭のシ-ンがあったのか。
光圀の心境を思うと、哀しく切ない。


いや~読み応え十分でしたぁ~。

これだけの物語を書くには、相当な資料を読んだんだろうなぁ~。
参考文献が書かれていなかったけれど・・・・・。


                                         ★★★★




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