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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2026年5月


時は明治三十九年。帝大生・斎木啓吾には誰にも言えない秘密があった。
それは、この世ならざる「霊異」が視えてしまうこと。
平穏な生活を望む啓吾だったが、心霊研究者を名乗る子爵家の
若様・連翹寺正周にその体質を知られてしまう。
正周の「目」として、帝都で起きる不可解な事件に
半ば強引に巻き込まれていく啓吾。
現世に未練を残す魂が、彼らに託す「最期の願い」とは――。
霊が視える帝大生と、視えない心霊研究者。
人情と謎が交錯する、明治霊異譚。


                 (双葉社HPより)




面白かった。

みえることを悟られないように、生きて来た啓吾だったけれど
子爵の次男で、心霊研究者である正周に出会い、不思議な謎を解く
ため奔走する様子が愉快だった。

この世に未練を遺した者の気持ちを知り、その気持ちに添ってあげる話は
優しい気持ちになれるが、未練が人に憑いて悪霊になることもあると
いうのは、ちょっと怖い。

みえる啓吾と祓う力がある正周。
そこに助っ人のように現れた易者の峯斎。

短編連作という形だけれど、大きくは繋がっている。

この登場人物たちで、もっと話が読みたい。
再び姿を消してしまった凛の行方も気になるところ。



                  ★★★★
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発行年月:2026年2月


「それを自由自在と言う」末弟子が見つける、師匠が遺した本当の教えとは。
直木賞受賞作『木挽町のあだ討ち』が実写映画化!
「自由」に生きることの真実を描く歴史長編。
弥兵衛が弟子入りをして間もなく、師の海保青陵は亡くなった。
当代きっての儒学者で、経済にも精通し、
江戸の世に「自由ナル」生き方を説いた青陵。
京弓師の跡取りでありながら職人としては未熟で、
算盤勘定や商いにばかり惹かれる16歳の弥兵衛に、
その「商い」こそが世を変えると教え、
「自由自在」に生きる道を示してくれた先生だった。
最後の弟子となった弥兵衛は「遺灰は空に撒け」という師の遺言を胸に、
兄弟子と連れ立って青陵ゆかりの人々を訪ね歩く。
江戸の実弟、変わり者の絵師、川越の商人、秩父の家老、金沢の隠居、
そして京――。青陵に人生を変えられた者たちが語り出す、
亡き師の思いがけない過去、人知れぬ後悔とは。


                     (角川書店HPより)



儒学者であり経世家の海保青陵は、実在の人物だったんだな・・。
全く知らなかったけれど、物語を読んで、凄い人だなと思う。

武士として尾張徳川に仕える身であったが自由に意見できない堅苦しさに
辟易し、自分の役目を弟に譲り、自身は儒者として生きることを選ぶ。

そして、京~江戸~秩父~金沢と旅をしながら、その場所で知り合う人たちと
交流しながら自分の考えを説く。
そんな青陵を師とする弟子たちが色んな場所に。

特に金沢で青陵から話を聞いた青年たち村井長世、寺島蔵人、富永権蔵、
井上直昌は最初は、戸惑いながら接しながら、その後の生き方に
影響を与えた。
権蔵は、影響を受けすぎて、自身の命を縮めてしまうことになり気の毒だった
けれど・・・


青陵の死後、縁の地を訪ねていく末弟子の堺屋弥兵衛とその兄弟子暁鐘成。
二人の旅する様子を楽しみながら、青陵が関わった人々から話を聞く。


青陵は「死んだら灰は空にでも撒いてくれ」と言っていたが、それもどうしたら
良いかを縁の人たちにも意見を聞きながら・・・
殆どは、そうはいってもお参りする場所は欲しいという。

旅から戻った弥兵衛と鐘成を待っていた、堺屋の両親と伯母のような存在のお逸。
そこで旅の話をしながら、母親から話される青陵のこと。


結局、墓を造ることに決められる。

最後の場面は墓が建てられてから37年。
鐘成が墓参りしている。
そこで、弥兵衛は33歳で亡くなったと。
京弓師堺屋の店主として商いに励みながら、青陵の縁で築いた文人たちとの繋がりを
楽しんだとか。

そして墓参りに来た一人の青年が、福沢諭吉。
青陵の考え方は新しい時代をつくるうえで役にたったんだろうなと思わせてくれる。


いい物語だな。



                     ★★★★★



発行年月:2022年1月


在宅勤務なら「お試し移住」してみよっかな?
選んだ場所は魅惑の“楽園”だった!
地方創生は「行政任せ」から「ビジネスモデル」へ
初代地方創生担当大臣 石破茂
三陸の食と空家と人情が、日本を救います
岩手県知事 達増拓也
築9年、3LDK、家具家電付き――なのに家賃8万円!?
大手電気機器メーカー「シンバル」に勤務する西尾晋作は、海釣りが大好き。
コロナ禍でテレワークが当たり前になったことを機に、
海に近い田舎に移住を考え始めると、宮城県に家具家電付きの神物件を発見する。
家賃の安さに惹かれ、「お試し移住」を始め、夢のような山海の幸に大満足。
地域民とのいざこざを経験し、晋作はこの楽園で、ある新事業を思いつく――。


                     (講談社HPより)





図書館棚から、何となく手に取った1冊。

表紙の絵が気に入って・・・

面白かった。
コロナ禍でリモートワークになったのを機に、趣味の釣りが出来る場所で
暮らすのもありかなぁ~と軽い気持ちでネット検索したら
破格の金額の家賃で凄い好条件の物件を見つけた主人公の西尾晋作(36歳)。


家の持ち主は、39歳の関野百香。
数回のやり取りで、移住を決める晋作。


百香は、父親と近くに住んでいるのだけど、どうして新築の家具付き
家電付きの家を9年間、放置していたのか?

そこには壮絶な過去があった。
百香は夫・秀典と二人の子供を震災の津波で亡くし、百香と暮らす章男(73歳)は
百香の義父で妻の良子を津波で亡くしていた。

空き家になっていた家に、百香が家族で住もうとしていたところであの震災が
起きたという。

全てを知ったうえで、晋作は、ここで百香と生きていきたいと気持ちを
伝え、義父の章男の勧めもあって百香もそれを受け入れる。


町役場で百香が空き家問題を担当していると知り、晋作はあるアイデアを
会社の社長に相談し、会社がそれをビジネスとして一緒に考える。



とんとん拍子にことが進み、めでたし、めでたし。
上手く行き過ぎ感もあるけれど、ハッピーエンドの物語はいいな。


初めて読んだ作家さん。
他のも読んでみようかな?


これ、映画化されているんだ!
主演は菅田将暉で、井上真央も共演。
機会があったら見てみたい。



                     ★★★





発行年月:2025年7月


「将来の夢」を思い出せない全ての大人達へ
「才能を持った人間なんて、実はたくさんいる。でも、天才は違う。天才は、才能を見つけた連中が、一方的にそう名づけるんだ」
デビュー10年。爆発的に売れることはないけれど、きちんと締め切りを守り、編集者に無理難題を押し付けずに着実に仕事をこなす作家・星原イチタカ。一方、同期デビューの釘宮志津馬は偏屈で横暴であることを自覚しながらも、大人気作家であることから周囲に丁重に扱われることに対し憤りを感じている。イチタカの才能を軽んじる向きもある中、釘宮だけが彼の「天才」性を”観測”していた。
藤井聡太七冠の記録を塗り替え、史上最年少でプロ入りした中学生棋士、タピオカミルクティーの味もマカロンの味も知らない、かつての「氷上の妖精」、気がつかぬままに抜群の歌声を持ち、オーディションを駆け上がる天才中学生……。
描かれるのは5人の天才たち。彼らと、彼らを観測し続けた人々の姿が紡がれる連作短編集


                   (文藝春秋HPより)



5つの短編集。

共通して出て来るのは、スポーツ雑誌 ゴールドスピリットでカメラマンを
している多々良智司(30歳)。

<星の盤側>
14歳で将棋でプロ入りし藤井聡太の最年少棋士記録を更新した明智昴(4段)と
30歳の座間隆嗣(6段)の対局。座間も中学生でプロ棋士になった人物。
その対局を写真に収める。


<妖精の引き際>
冬季オリンピックの金メダリスト・萩尾レイナは、今回のオリンピック選考には漏れ
引退を考える。
そんなレイナが引退記念のフォトエッセイを出すといい、パリで撮影することに


<エスペランサの子供たち>
経済的に塾に通わせられない子どもたちを無料でボランティア講師たちが教える
無料塾エスペランサ。
塾終わりにカラオケに連れていく講師たち。
そこで生徒の一人・赤羽勇仁の歌声に衝撃を受ける講師の旭川七音。
受験も頑張りながら歌のオーディションにも応募することに


<カケルの蹄音>
農業高校の馬術部に入部した志木翔琉(かける)。
中学までは陸上部で全国大会にも出場した。
けれどケガで陸上を諦めた。
そこに少し前まで競走馬だったズットカケルが馬術部へ。


<星原の観測者>
釘宮志津馬(42歳)直木賞にノミネートされ、ヒット作も多数。
映像化された作品も複数の売れっ子作家。
同年の星原イチタカと直木賞受賞祈願で二人で飲みながら、あれこれ話す。
人付き合いが苦手な釘宮の唯一の友が星原。
しかし、そのあと、星原は亡くなる。


この最後の話が一番、感動した。
イチタカの死が不慮の事故だと知れてよかった。
そして死んだイチタカが、義母の幸子の元に来た釘宮との会話を
側で聞いているというのもよかった。
義母の幸子も素敵な女性。
イチタカの代わりに今度は釘宮に説教してくれそう。



初読みの作家さん、最近、全部、当たり!
この人のほかの作品も読んでみたい。



                   ★★★★




発行年月:2022年11月


古いフランス製の家計簿に書きこまれた膨大な文書を翻訳してほしい、
と文化人類学者河島からの依頼。
最後にVincent van Goghと署名があって、ゴッホ直筆かもしれない。
しかも署名付き家計簿は二冊存在するという。
贋作ならば、なぜ複数必要だったのか。
ぼくは翻訳を進めるいっぽう、家計簿の来歴を追った。
だが、謎は深まるばかりだった。


                   (講談社HPより)



名前が出て来ない僕が小椋弥也とわかるまでしばしかかる。

登場人物たちの相関図を自分なりにメモして読むけれど
鳴れるまで「ええと・・・誰だっけ?」と

僕・小椋弥也が頼まれたフランスの古い家計簿に書き込まれた文書の
署名がゴッホとあるけれど、本当に、あの有名なゴッホなのか?を
調べることになったのだけど・・・・

その謎の真相を追いながら、出会う人たちがみんな結構、凄い人たちで・・・・
その人たちの語りには、「へ~!」という話が多くて、なかなか面白い。

元学芸員で区立図書館で資料保存の技術者として勤務している森口いづみさん
の話が色々と興味深くて、スマホ片手に検索しやったり・・・
キヌガサタケ・・・本当にレースのドレスを纏っているキノコで
キノコの女王と呼ばれているのも納得だった。

ゴッホの話以外にも「森のなかのお城」というフランス(?)の絵本
の謎解きもよかった。
僕と妹(なつみ)の父(フランス人の血が混ざっている)が持っていた絵本。
その話のなかで王子が捕らえられる網は、キヌガサタケのレースなのでは?
という解釈が面白い。


謎解きがあれこれあって、そのために知り合う人たちが、実はみな
繋がりがあったという偶然。


結局、最初の謎の答えは贋作ということだろうか?
はっきりわからない。

でも、こうして、知らなかった家族の昔の話がわかったのはいいかも。
あれこれ言い合っている人たち、なんだか楽しそうだし。


他にいいなと思ったのは、僕の家族はお墓も位牌も持たないというはなし。
その人が生前、使っていたものを大事にしまっておく。
または大事に使いながらその人を偲ぶ。

こういうかんじ、理想だ。

僕の母・すみれさんの車に飛び出して来た、犬も野良犬じゃなく
ちゃんと理由があって近寄ったことがわかる。
これも凄い偶然の重なりなんだけど
ゴッホくんと名付けた犬もそのまま、小椋家に留まることになってよかった。



内容を覚書で書いておこうかと思ったけれどうまくまとまらない(^^ゞ
でも楽しかった。



                      ★★★★




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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

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