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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2023年9月

第170回直木賞候補! 激動の戦前戦後を生きた女性たちの大河小説
第170回直木賞候補作として選考委員から激賞!
全編にわたるユーモアが、高く評価された女性たちの大河小説。
裕福な家に嫁いだ千代と、その家の女中頭の初衣。
「家」から、そして「普通」から逸れてもそれぞれの道を行く。
「千代。お前、山田の茂一郎君のとこへ行くんでいいね」
親が定めた縁談で、製缶工場を営む山田家に嫁ぐことになった十九歳の千代。
実家よりも裕福な山田家には女中が二人おり、若奥様という立場に。
夫とはいまひとつ上手く関係を築けない千代だったが、
元芸者の女中頭、初衣との間には、仲間のような師弟のような絆が芽生える。
やがて戦火によって離れ離れになった二人だったが、
不思議な縁で、ふたたび巡りあうことに……
幸田文、有吉佐和子の流れを汲む、女の生き方を描いた感動作! 
目次
再会 昭和二十四年(一九四九年)
嫁入 大正十五年(一九二六年)
噂話 昭和四年(一九二九年)
秘密 昭和七年(一九三二年)
身体 昭和八年(一九三三年)
戦禍 昭和十六年(一九四一年)
自立 昭和二十四年(一九四九年)
明日 昭和二十五年(一九五〇年)


                  (文藝春秋HPより)



時代が現在(昭和24年)の再会から、千代と初衣の物語が語られる。


最初の出会いは千代が嫁入りした山田家で女中をしていた初衣。
色々、あっての再会は三味線のお師匠さんとして暮らす初衣の元へ
住み込みで働くことになる千代。


雇い主と雇われる者の関係など関係なく、二人はずっと年の離れた姉妹のよう。
千代の秘密や初衣のこと。
それぞれを二人はさらけ出して話し、お互いを理解し支え合う。

千代の夫だった茂一郎は、悪い人ではないけれど、千代とは合わなかった
んだろうな・・・・
閨での話は、読んでいて千代が可哀そうで・・・・(ノД`)・゜


山田家では、もう一人の女中・お芳ちゃんが、ほんわかした雰囲気で
3人の会話が楽しかった。
お芳ちゃんが嫁入りし、山田家を離れ、その後、戦争によって
千代と初衣は逃げる途中でバラバラに・・・

一人になった千代は会社の寮母として働き、社員の秋山と一時は幸せな時間を
持つが・・・・
秋山は既婚者で自死(?)してしまうのだけど、千代にとって
幸せな時間があったのは良かったのかも。



再会後の千代と初衣の暮らしぶりが、また穏やかで楽し気でよかった。


初めて読む作家さんだったけれど、読みやすく、他の作品も読んでみたいと
思わせてもらえた。




                     ★★★★
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発行年月:2025年11月


元新聞社勤務の櫻子は67歳。
エリートコースを歩み続けた最愛の兄・貴之が鬼籍に入って17年が経つ。
義姉の智子は72歳になり、ようやく貴之を捨てて、再婚した真意を語り始めた。
櫻子と智子が胸に隠していた貴之の死の秘密、
そして死の直前に彼が救いを求めた相手とは……。
残り僅かな人生、真っ当で歪な愛を誰に託すのか。


                  (新潮社HPより)



少し前に読んだ「つくみの記憶」も、なんだかな・・・。
と思ったけれど、こちらも同様の感想・・・(ノД`)・゜・。
白石さんってこんな作家さんだったっけ?
なんか言いたいことがよくわからない。
わたしの読解力の無さなんだろか?


学力優秀で何ら苦労もなく、すんなり東大に合格して、銀行の頭取まで
登りつめて、容姿端麗でもう言うことなしの貴之。
性格も優しいし、妻・智子(さとこ)も妹・櫻子も大切で、それぞれに
気遣い出来る人で。

でも智子は貴之の元を去り、別の人と再婚。

物語が、過去と現在を行き来しながら進む。

貴之の妹・櫻子は、結婚したあと、中学生になった娘を置いて離婚し、
以後、娘との交流はなく一人、仕事に邁進。

貴之と智子の間には息子・雪之丞がいるけれど、週末は幼い息子をシッターや
家庭教師に預け、二人だけの時間を過ごすのが習慣。
雪之丞も父親の遺伝子を受け継ぎ、優秀で東大卒。



子どもに対して淡泊過ぎるのに、貴之は妻と妹に対する熱量が凄い。
そして櫻子も兄を尊敬し大事に想っている。
兄夫婦が離婚したときは義姉の智子を責めるようなことも言ったり・・・・


20年ぶりに櫻子と智子が会い、お互いのことを話すんだけど
最後に櫻子が智子に告げたことが衝撃的。
兄の死は・・・自殺だったと。
えぇ~っ!!
それ言っちゃうの?
ドン引きした・・・・( ゚Д゚)

貴之の遺書にあった櫻子への言葉もよくわからない。
「妹でなければと俺はいつも思っていた」
えぇ~っ・・・何それ。
それを知った櫻子が、その言葉を支えに兄の死後の17年間を生き抜いてきたと
言うのも。
何?この兄と妹は・・・・ちょっと気持ち悪いんですけど・・・・

そんな気持ちがあったから義理の姉だった智子に衝撃の告白をしたってこと?


う~ん・・・・すごく後味が悪いわ~。

ちょっとここのところのこの著者の物語は、好きじゃないな・・・
ちょっと読むの控えようか。



                    ★★★



発行年月:2025年5月


31歳の松谷遼平は会社の懇親会で8歳下のアルバイト・隠善つくみと
めてまともに話すと、奇妙な感覚に襲われる。……
この人は俺に会いに来たんじゃないか?
 遼平は幼少期、生死の境を彷徨ったことがある。
その記憶とつくみとが不思議と繫がってくる。
遼平がつくみと結婚すると、別れた恋人の友莉が失踪してしまう。
その捜索によって知った関係者の出自や記憶が大分のある地域に奇妙に収斂し、
人間関係が因縁めいた連環の形となっていく。
やるせなさ、ずるさ、だらしなさが随所に描かれながら、
どこまでも澄んだ読み心地がする物語


                   (双葉社HPより)



最初は、ほのぼのした感じだったけれど、段々不気味な話になってくる。

幼い時に高熱が続く病に罹った遼平。
自分に懐いていた白猫「白」が枕元にきて、その後、姿を消す。
井戸の水で冷やしていたスイカを口にしてから熱が下がり回復。
そのすぐあと、母が亡くなり・・・・


遼平は幼馴染の友莉と結婚寸前までの関係だったけれどアルバイトのつくみと
知り合い、何故か惹かれ友莉と別れ、つくみと結婚。
それ以後、友莉は精神的ダメージでふさぎ込むが両親の営む居酒屋にくる
常連客の紹介でコンパニオンとして働き、次第に明るさを取りもどす。


この後、色々な人物が出て来て・・・・


要するに、猫神様に気に入れ執着されて翻弄される人生を送る遼平のはなし?
猫神さまが恐ろしい。

平穏な幸せを自分の執着心で壊していくんだから酷い。
気の毒な被害者は、遼平の幼馴染・友莉。
でも遼平の弟・耕平と幸せになったようでホッとしたけど。。。


九州の津久見も物語の舞台になり、結婚し子どもを身籠ったら姿を消した
つくみを探し、幼い頃の思い出の祖父の家を訪ねた終盤の場面は予想外の
展開になり、びっくり!
井戸を覗いたら落ちて・・・・その後、行方不明になった遼平。
これってもうホラーだよ。



結末が気になり読んだけど、全く好きな話じゃなかった。


性描写も無駄な気持ち悪さで・・・
この人、こんな話、書く人だっけ??

新刊も図書館で予約してあるけど、次でガッカリしたらもう読むの止めようか?


                           ★★☆



発行年月:2017年4月


第157回直木賞受賞作.三人の男と一人の少女の,
三十余年におよぶ人生が交錯し,幾重にも織り込まれてゆく.
数奇なる愛の軌跡.


                 (岩波書店HPより)




時間の経過が順番通りでないので、少し混乱するものの

メモを取りながら読了し、最後は感動!!
凄い純愛小説だったなぁ~。


わかりやすくここでまとめてみる。


正木瑠璃は夫・竜之介に猛烈なアプローチをされて結婚したが次第に
竜之介の自分本位な態度に辟易。他所で浮気をしているのにも
気づいていて夫に対する愛情はなくなっていた。
そんな瑠璃は偶然、ビデオショップでバイトする大学生の
三角哲彦(みすみあきひこ)あだ名はサンカクと出会う。
雨が降っていたので三角は自分のTシャツをタオル代わりにとカバンから
出して瑠璃に渡し、後日、そのお礼にと会い、以後親しくなる。

瑠璃は三角に「月が満ち欠けするように生と死を繰り返し
未練あるアキヒコ君の前に現れる」と話す。
けれど、瑠璃はその2週間後、列車に轢かれて亡くなる。
それは自死ではく全くの不慮の災難であった。



この瑠璃の三角に対する想いが、何度かの生まれ変わりを起こすことに・・・

物語の最初は瑠璃が小山内堅(つよし)と梢、夫婦の娘として生まれる。
けれど、梢と瑠璃は交通事故で二人とも亡くなってしまう。
梢は瑠璃が20年前の流行歌を口ずさんでいたり、ちょっと不思議なものを
感じていたが夫の堅は全く気にせず・・・

そして、小山内瑠璃は、緑坂ゆいの娘として生まれる。
緑坂ゆいは正木瑠璃の仙台時代の友人だった。
妊娠中に瑠璃の声で名前を「るりにして」と夢で頼まれたという。


瑠璃の生まれ変わりの最後の緑坂るり(7歳)が必死に三角の元へ行く最後の
話は感動的だった。
この先、どうなるのか・・・・ちょっと気になるけれど・・・
お話は再会を果たしたところでおしまい。


小山内堅が妻・梢の生まれ変わりの存在に気づいたのもビックリ!
そんなに生まれ変わりばかりが身近にいるというのも落ち着かないな・・・

でも、面白かった!

これ映画化されていると読んでいる途中で知った。
原作通りなのかな?
興味あるので、Amazonprimeでみてみよう♪



                        ★★★★★



発行年月:1965年2月 (単行本は1955年、2002年31刷 改版)


突然解雇されて子供とプールで遊ぶ夫とそれを見つめる妻――
ささやかな幸福の脆さを描く芥川賞受賞作「プールサイド小景」等7編。


               (新潮文庫HPより)



以前、教科書に載った名作みたいなので著者のことを知り
文章が読みやすく、人の心の機微をうまく表現していていいな~と
思ったので、こちらを借りて読んだ。

7編の短編集だけれど、どれも日常のどこの家庭にもあるような
場面を書きつつ、登場人物たちの心の内に抱えているちょっと
重たいものもうまくそこに表していて、面白かった。


<舞踏>
結婚5年の夫婦。3歳の娘がいる。
夫は市役所に勤めているが職場の19歳の女性と親密な仲。
夫は妻も愛しているのだけど、19歳の女性との付き合いも
止められず妻には隠しきれていると思っているが妻はすべて
気づいている。

この夫婦、このあとどうなるの?


<プールサイド小景>
夫は、知り合いが学校の水泳部の指導をしているプールへ
小学生の息子2人を連れて練習させに行く。
妻が犬を連れながら、迎えにきて、帰っていく。
それをプールサイドから見ている知り合いは「生活らしい生活だな」と
思うが、実は夫は18年勤めてきた会社の金を使い込み
クビになったところ。

これまた、このあとこの家族、どうなるの?


<相客>
色々な場面で乗り合わせた乗り物で小耳にはさむ誰かのはなし。
大したことない内容なのに、なんだか笑える

「グッドモーニング・ツーユー」が
「雲に露」に聞こえたというところは、なるほど!!と感心。


<五人の男>
色々な気になる男たちのはなし。
・貸している部屋の真ん中で毎日、お祈りする男
・バスの中で「愛媛」が読めなかったばかりに何やら一緒の女性に責められて
いる男
・以前は太っていたのに戦後に会ったら痩せていて、喘息でソ連で発明された冷凍植皮
の手術を受けたという男
・川に落ちた息子が、死んだと思った瞬間、息を吹き返したんだという男
・ガラガラ蛇に自分の腕を咬ませて実験した男

どれもちょっと可笑しい


<イタリア風>
2年前東海道線の下り列車のなかで知り合ったアンジェリー氏と会話したことで
その後も再会する約束をし、1か月後の、東京のホテルで会った。
夫婦でアメリカに行くことになったら、自宅に招待したいとアンジェリー氏から
連絡があり車で迎えに来てもらい、彼の両親の待つ家へ。
両親はイタリアから移住してきた人たち。

2年前、会った時は夫婦でいたアンジェリー氏が今は妻とは別居で
両親と末の妹(大学生?)と暮らしている。
アンジェリー氏の身の上話が気になるところだけれど・・・


<蟹>
漁村の小さな町に泊まりにきている家族たち。
セザンヌの部屋、ルノワールの部屋、ブラックの部屋。
それぞれに子どもたちがいて、賑やか。

和気あいあいとして楽しい


<静物>
釣り堀に行こうと小学1年生の子が父親を誘い
渋々出かける父子。
小さな金魚が1匹釣れて、家に持ち帰る。
男の子が捕まえて空き缶に入れておいたミノムシが居なくなる。
家族で探すけれど、見つからず・・・・
が、ある日、蓑をまとったミノムシが部屋の隅でぶら下がっているのが
見つかる。



全部、なんてことはない話なので、感想が書き難い・・・(^^ゞ
でも、なぜか、惹かれる。
昭和の時代、自分が小学生の頃のいろいろな風景が頭に浮かんできて
懐かしい気持ちになる。


何か長編を読んでみたいなぁ~。



                    ★★★★

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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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