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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2019年9月

将来を嘱望された陸上をやめ、
五輪種目のライフル射撃を高校から始める結城沙耶だったが――。
オリンピック種目のマイナー競技と格闘する少女たちの喜怒哀楽が渦巻く、
心震える青春小説。

                   (中央公論新社HPより)




中学では陸上のハードルをやっていた結城沙耶が友人・松前花奈の誘いで

高校からは射撃部員として頑張る。


射撃部は弱小。
新入部員は沙耶と花奈の二人だけ。
入部当初は、射撃に最初から興味があった花奈が器用にライフルを扱うが
いざ大会となると沙耶の射撃は、失敗がなく好成績を修める。


部の監督・磯村はその才能に気づいていた。

部内で花形的存在になる一方、その活躍を妬む者がいて嫌がらせを受ける沙耶。
仲良しだった花奈との関係もギクシャクしてしまう。


アスリートの世界では、こういうこともあるんだろうなぁ~。

でも沙耶は、次の舞台、オリンピックに向かうというラスト。

これ続き読みたいなぁ~。

来年のオリンピックでの射撃にも興味が出てくる!


                       ★★★



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発行年月:2019年8月

己が斬るのは公儀か藩か、それとも父か? 最も熱い「青春時代小説」!

江戸時代中期、十五万石を超える富裕な石久藩。鳥羽新吾は上士の息子でありながら、藩校から郷校「薫風館」に転学、自由な気風を謳歌していた。その「薫風館」で陰謀が起きる。かつての学友たちが斬殺され、その真相を知った学友だった瀬島が自害。中老である彼の父も罷職となった。真実を知るはずの新吾の父は、事件後何事もなかったかのように妾宅に住み、そして二年が過ぎようとしていた。新吾は元服を迎え、親友の栄太は江戸へ遊学し同じく同輩の弘太郎には嫁取りの話が来ている。ゆっくりと時が進んでいたある日、弘太郎の近所で太刀傷の死体を見たと証言した隠居の老人が事故死する。同時に、弘太郎の許嫁の八千代が不自然に新吾の姓「鳥羽」に対し戦く。そして、突然栄太が謎の理由で帰郷する。かつての陰謀から、再び陰嵐の気配がわき起こる。最も熱い「青春時代小説」!

                    (角川書店HPより)


少年時代劇のシリーズ。

鳥羽新吾は16歳。
この年は、元服も済んで、もう立派な成人というかんじで
今の16歳とは全然、違った貫禄を感じる。

同じ、学び舎、「薫風館」の親友・間宮弘太郎、江戸へ遊学中の栄太も
それぞれ成長していて頼もしい。

けれど、不穏な事件が起き、そこから浮かぶ疑念。

父親に疑問を問う新吾。
これから、どうなっていくのか?


薫風から烈風、物語をあらわすにはぴったりの表題。
再び、薫風のような穏やかさが戻ればいいけれど・・・・。



                        ★★★
 

発行年月:2019年5月



 亡き女房と瓜二つの女。五寸釘が首を貫く禍々しい死。
欲に呑み込まれていく、商(あきない)と政(まつりごと)。

江戸の巷にうごめく人々の表と裏。人を殺すのも苛むのも、産み落とすのも、巣くうのも、生きる支えになるのも人だ。
心に虚空を抱える同心木暮信次郎と、深い闇を抱える商人遠野屋清之介。そして因縁の二人を見つめる岡っ引伊佐治。
宿命に抗う男たちの生きる哀しみと喜びを描く、待望のシリーズ。

                     (光文社HPより)




もう弥勒シリーズも9作目なんだ~。

でも、まだまだこれは続きそう。
楽しみなシリーズだから長く続くのは嬉しいけれど。。。



最初の殺しは、ちょっとした心理戦の上での自死だった。

喧嘩した相手を殺してしまったと自責の念で自ら命を絶った男。
しかしそういう気持ちになったのは、妻の言葉があったからで妻は夫が
そうなることを望んでいた。
女はしたたか。

でも、その自死した男の喧嘩相手だった男もすぐに死ぬ。
こちらは首に太い釘は刺さった状態での殺し。

その後、遠野屋に近づいた八代屋太右衛門が同じような殺され方で見つかる。


そして、真相究明に乗り出す木暮信次郎と伊佐治親分。

で、やはり関係者と繋がる遠野屋清之介。

清之介の武士の時代のことも絡みつつ、謎の女性・およえ。
清之介の亡き妻・おりんと瓜ふたつの容姿。
亡くなった八代屋の娘・おちやの付き人。


おちやとおよえ。
この二人は、続編にまた登場して欲しいキャラクター。


今回も面白かった!


                         ★★★★




発行年月:2018年5月

ぞくり。
迸(ほとばし)る殺気。縺(もつ)れ合う闇と炎。
木暮信次郎×遠野屋清之介
彼らを知りたくて、ここまできた。
待望の「弥勒シリーズ」最新刊

殺された女と焼けた帯。病死した男と遺された帯。
謎めいた帯の奇妙な繋がりが、因縁の男たちを突き動かす!

                    (光文社HPより)




このシリーズ、もう8作目なんだなぁ~。


同心・小暮信次郎
小間物問屋の主・遠野屋清之介
岡っ引き・伊佐治親分


この三人のやり取りが本当に面白くて好き。
特に親分がいいなぁ~。
親分の奥さん・おふじさんも凄く好き!


事件の真相は、知ってみれば、なるほどね・・・・というもの。
震災続きの地の悲劇とも言える。
なんだか時世に合った内容で、昔は藩でどうにかやりくりしなければ
ならなかったから、災害が続くとその藩の財政も苦しくなって
今とは違う苦労もあったんだろうな。

なんだか切なくなる話だった。

このシリーズはずっと続いて欲しい!


                        ★★★
 



発行年月:2018年3月

囚われの身であるベル・エイドの青年Lは敵国ハラの兵士に語り聞かせる、かつてハラの友人ファルドと過ごした日々のことを──。少年が武官養成校を経て戦場に出るまでを描く物語。反響を呼んだ新聞連載の表題作に、対となる中編を加えた鮮烈な小説集。

                    (朝日新聞出版HPより)



表題から予測できる重い話。
この前まで一緒に学び、語り、親しくしていた者同士が、お互いを敵だとして
命を奪い合う。

敵方に囚われたエルシア(通称・L)が夜明けが来たら処刑されるという状況で
自分を射殺する役目を負わされた哨兵・ソームに知人・ファルドについて
語る。
ファルドは、ソームのことを知っていた。
エルシアの家で暫く一緒に暮らしたけれど、そうなった経緯も会話のなかで
わかる。


文中にあった言葉が印象的。

昨日と大差ない今日、今日と変わらぬ明日を過ごす暮らしの尊さに
気づかなかった。


2人で早く戦争が終わるといいな。どうしてこうなってしまったのか。と
語る。


処刑の日のことは書かれていないけれど、殺す方が辛いだろうな。


辛い話だったけど、なるほどね・・・と思うことが沢山あった。



                         ★★★★
 
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