忍者ブログ
読んだ本の感想あれこれ。
[16]  [17]  [18]  [19]  [20]  [21]  [22]  [23]  [24]  [25
41OCPcrMiDL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年5月


飛びこみ出産の身元不明の妊婦が急死。
それにかかわった「聖職者」たちは、
小さな嘘を重ねるうちに、人生が狂っていく……。
妊婦は誰なのか? 新生児は誰の子か?
傑作医療ミステリ。


                      (幻冬舎HPより)



面白かった!
医療現場を知ってる人なら、このリアル感には引き込まれるかも。

善良でプロ意識の強い、外科医の司馬健吾は、飛び込みの妊婦の帝王切開術を行う。
が・・・妊婦は原因がよくわからないまま血圧低下、意識レベル低下の後、術中に死亡。
新生児は未熟児だったが無事に保育器にて治療され、やがて退院を迎える。

この最初の場面だけで、実際の現場の様子がリアルに浮かんで、自分がそこに居るかのようなハラハラとした緊迫感に襲われました。

司馬医師は、超過勤務続きで疲れていた自身のコンデションから、もしかしたら何かミスを犯したのか?と疑心暗鬼になり、医師としてやってはならない検査デ-タ-などを隠匿してしまう。
この心理は、すごくよくわかる!
こういう状況だったら・・・・・誰もが同じ行動に出てしまうかも。


そして、ほかの登場人物たち。
病院長の大久保、
学校教育では知られる日向夫妻(敏夫・圭子)、
司馬の手術に立ち会った看護師長の春日井と
司馬の恋人でもある看護師の平井瑤子、

司馬を含めた6人の人物たちが、この妊婦死亡の事態に大きく関わっていく。
死亡した妊婦・有馬三恵の人物像も亡くなった後で、段々にわかる。

6人がそれぞれに嘘をつく。
自分にとって大切なものを守りたいために。

しかし、そのことが、自分以外の者を辛い状況に陥れていく。

6人がつく嘘には、ちゃんとした理由があり、それぞれ自分が同じ立場だったら、もしかしたら同様のことをしてしまうかも?と思ってしまうようなこと。
それが怖い。


病院経営の実態、夜間当直の医師や看護師の過酷な労働状況など医療現場の緊迫した問題点などにも触れていてノンフィクションの要素もちょっと感じた。

読後感はすっきりとは言えないけれど、リアリティさはあったかも。

そして、表紙が凝っている!!
広げると白鳥が6羽!
くら~い水辺のなかを漂っているこのかんじは物語の内容そのものだと思う!


初読みの作家さんだけど、なかなか良かった!
違う作品も読んでみたい!


★★★★
 
PR

41MlcsV2QyL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2010年7月

少子化対策のため「抽選見合い結婚法」が施行されることになった。この強制見合いに、アキバ系青年は万々歳、田舎で母親と暮らす看護師は、チャンスとばかりにひとりで東京へ。慌てて彼氏に結婚を迫るも、あっさりかわされるOLもいて…。それぞれの見合い事情をコミカルかつ、ハートウォーミングに描いた長編小説



                         (双葉社HPより)


既婚者のわたしには、面白く読めました。
適齢期の結婚前の人が読んだら、ちょっと身に覚えのある言動もあるかもしれない。

政府の打ち出したとんでもない「抽選見合い結婚法」に翻弄される法案の対象年齢者(25歳~35歳)たち。
ある者は、出会いの機会が増えて喜び、ある者は、それを理由に今までの生活を変えたり・・・。

そして、二人の男女の物語が別々に進行してゆく。

女性は、鈴掛好美31歳、看護師。
男性は、宮坂龍彦27歳、コンピュ-タ-ソフト会社勤務。

好美は恋愛経験もあるが、同居の母親にあれやこれやと難癖をつけられ結婚まで至らず。
龍彦は、恋愛経験ゼロ。彼女居ない暦27年。

好美と龍彦のお見合いが1回目から描かれる。
好美は3回目で出会った銀林嵐望と気が合い良いかんじでお付き合いが始まる。
龍彦は断られ続けるが6回目に出会った美人の冬村奈々には会えば辛辣に罵られるものの何故か断られず。

この法案にはいくつかの規則があり、
お見合いを断っても良いのは3回まで。
しかし、その3回以降、結婚まで至らなかったらテロ撲滅隊に参加して2年間の任務に就かなければならない。
そして奈々はこのテロ撲滅隊に行くかどうかの瀬戸際だった!
わざと嫌な女を演じているんだと推理した龍彦の言動が愉快。

好美と龍彦は果たして結婚までいくのか!?

結末は、物語の最後、一年が経過した話でわかる。


なかなか面白い話でした♪


★★★
29109e28.jpg発行年月:2011年4月


夫の浮気を疑った妻が、相手の女性に会いに行く。言い争いの中、突然現れた老婆が「物事は相手の立場になって考えることが大切。つまらない喧嘩ばかりしていると、本当の敵を見失う」と言い、ふたりにとんでもないことをする。確かに相手の立場はわかったけど、これから先、どうやって生きていけばいいの!?



                        (双葉社HPより)


面白かったぁ~。
夫の浮気を疑い、離婚経験のある親友に相談する菱子。
それは相手に会って別れてくださいとお願いするべきとアドバイスされる。
自分は離婚したけど、それは間違っていたと。

そして夫の浮気相手と会い、口論になる。
あ~修羅場だね・・・・と思っていたら・・・・驚きの展開!!

見知らぬ老婆が口論の最中に現れて二人に説教。
そして、二人の姿が入れ替わる。
「相手の気持ちば芯までわかったら元にも戻れるけん」という言葉を残したまま消える。
唖然とする二人。

そこからが面白かった!

以前、父親と娘が入れ替わる小説があったけど、こちらは全くの他人同士。
お互いの家に向かい、お互いの生活環境もそのまま入れ替わる体験を通じて、相手のことを知る。


ラストはめでたしめでたし。
入れ替わったことで、お互いがそれぞれ良い影響を周囲の人たちにも与えたところも良かった。

この作者の本、久しぶりに読んだけど、とっても読みやすい♪


★★★★
 
780b0ce7.jpg   発行年月:2011年4月


この国の病巣にメスを入れよ! 近未来を透視する壮大なメディカル・サスペンス。

関西最大の都市・浪速で新型インフルエンザ・キャメルが発生した。経済封鎖されて壊滅的打撃を受けるナニワ。だが、その裏では霞が関の思惑が絡む巨大な陰謀が蠢いていた----。日本の大変革を目論む風雲児・村雨府知事は、未曾有の危機を打開できるのか。この国を救う“究極の処方箋”とは? 海堂ワールドの新たなステージ、開幕!


                                            (新潮社HPより)


新しいシリ-ズのはじまりか?
バチスタシリ-ズに続くシリ-ズ物になってもおかしくない内容でした。

最初は、海外から持ち込まれた新型インフルエンザ・キャメルの発生から、国内での混乱ぶりを描き、そのまま話は進むのか?と思ったら・・・・
過去の話に戻り、新型インフルエンザによる混乱は、官僚たちの思惑がらみであったとわかる。

そのあたりまでは、結構、面白かったけど・・・・・
段々と著者の考えるところの日本の改造論から成る話になっていき・・・
ちょっと読むスピ-ドがダウンしました(^^ゞ


そして、お決まりのAI導入の話に移り・・・あ~やっぱり話はここに来るのね?なんて思ったり。

でも、物語のなかに「そういえばそうだよなぁ~」ということも多々あり。

例えば・・・メタボ検診の意味ってあるの?っていうこと。
私自身もよくわからん検診だな~なんて思っていたので、医師である著者が

検証もなしで勧めるメタボ検診は予防医学として効果があるのか??には、共感しました!

今の医療制度の問題点、解決策のような物も挙げてあり物語というより、著者の考えを読んでいる感じでした。
いっそ国の医療制度改革のために役人になったらどうだろうか?
なんて考えるのはわたしだけか?


面白くないわけではないけど、物語としては、ちょっと難しい内容かな?
エンタ-テイメント性のあるもっと軽いかんじの小説の方が好みだな~。

真面目に語る本は、また別に出したらどうでしょ?(^^ゞ


★★★
 
e6693d08.jpg発行年月:2009年3月


もう一度会いたい人が、あなたにはいますか?

 小さなガラス瓶、古いお守り袋、折り鶴……、そんな小さな手がかりから、依頼主の思い出に寄り添うようにして、捜しものを見つけ出していく“思い出探偵”。京都御所を臨む地で「思い出探偵社」を開いた実相浩二郎は、息子を亡くし、妻がアルコールに溺れていくのを見かねて刑事を辞めたという過去を持つ。思い出探偵社には、その誠実で温かい人柄にひかれるようにして、元看護師の一ノ瀬由美、役者志望のアルバイト本郷雄高、10年前に両親を惨殺された27歳の橘佳奈子が集まった。

 粗末なペンダントをわざわざ届けてくれた男性を探す「温かな文字を書く男」、ジャズ喫茶でのわずかな時間の出会いが人生を変えた「折り鶴の女」、車椅子の青年が思い出探偵社を混乱に陥れる「嘘をつく男」、戦後の混乱期に命を救ってくれた男性を探す「少女椿のゆめ」の4編を収録。乱歩賞作家によるミステリータッチのハートフルストーリー。

                                          (PHP研究所HPより)


先に、続編である「思い出をなくした男」を読んでいたのが意外にも幸いした。
思い出探偵社のメンバ-たちの人物像が後からわかるのも楽しかった。

探偵社のボスは、元刑事の実相浩二郎。
思い出のなかにある人を探してほしいと訪れる依頼者の気持ちに沿った捜査で、明かされていく真実には驚きとともに温かいものを感じた。

続編の方ではあまり詳しく触れられていなかった浩二郎の息子の死。
自殺なのか他殺なのか?死の真相は、はっきりとはわからなかったけれど、なんだか心がフッと軽くなるような救いの事実もあった。
アルコ-ルに依存して精神のバランスを崩してしまった妻との関係も少しずつ修復するキッカケとなった様子でホッとした。


探偵社メンバ-のなかの橘佳菜子の過去は壮絶で・・・これも続編で両親は佳菜子が高校生のときに殺されたと知ってはいたけど、どうして殺されたのか?が疑問でしたが、その真相も明かされ、佳菜子自身も命の危険にさらされていたとはビックリでした!


<鶴を折る女>と<少女椿のゆめ>は特に感動した。
思い出を辿るうちにどんどんわかること。
依頼人たちが、ず~っと長い年月思っていた探し人への感謝の気持ちが最後に伝わったときには、ジ~ンときました。


探偵社のメンバ-とは、また別の話で会いたいなぁ~。
シリ-ズ化されたらいいのになぁ~。

この著者、もっと自分より年上かと想像してたけど・・・後ろのプロフィ-ルをみたら
1961年生まれだった!

ほかの過去作品もぜひ、読んでみたい!
カテゴリ-にも追加しなきゃ!

★★★★★
カレンダー
12 2026/01 02
S M T W T F S
1 2 3
4 5 7 10
11 12 14 15
19 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]