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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2017年9月


 今のわたしは、あの頃なりたいと望んだ自分になれているのだろうか。

遠州峰生の名家・遠藤家の邸宅として親しまれた常夏荘。幼少期にこの屋敷に引き取られた耀子は、寂しい境遇にあっても、屋敷の大人たちや、自分を導いてくれる言葉、小さな友情に支えられて子ども時代を生き抜いてきた。
時が経ち、時代の流れの中で凋落した遠藤家。常夏荘はもはや見る影もなくなってしまったが、耀子はそのさびれた常夏荘の女主人となり―。
ベストセラー『なでし子物語』待望の続編

                     (ポプラ社HPより)





前作の記憶が薄くなっていたので、読みながら思い出していったかんじ^^;


前作では幼かった燿子、立海、龍治が立派な大人になっていて
燿子は、龍治と結婚して遠藤家の人になり、常夏荘の女主人(おあんさん)になっていた。

おあんさんとしてのほほんと暮らしているだけではいけないと思う燿子は
地元スーパーで働くことに。

そこからが面白かった。

閉店がほぼ決まったスーパー存続のため、奮闘する燿子たち。
逞しく成長したんだと思ったら、嬉しかった!


前作と本作の間の燿子たちの出来事が知りたいなぁ~と思ったら
次作ではその辺のことがわかりそう。
早く、そちらを読みたい!

子どもの頃、強い絆で結ばれていた燿子(ヨウヨ)と立海(リュウカ)に大人になるまで
どんなことを経験したのか?
燿子と龍治が結婚することになった経緯も知りたいし・・・・。

それを読んでから、もう一度最初のなでしこ物語から読み返したい。

正直、この話は、前作ほどの感動はなかったな。


                         ★★★
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発行年月:2017年11月

波乱に満ちながらも、つつましく温かい生涯を送ったマリカのそばには
いつも美しいミトンがあった──。
小説と版画が紡ぎだす愛しい物語。


                   (白泉社HPより)



エッセイかと思ったら、素敵な物語でした。
そして巻末には、この物語が生まれた地・ラトビア紀行が素敵な平澤さんの
イラストと写真で綴られて、あまり知らないラトビアに興味が沸きました。


物語は一人の女性・マリカの一生を綴っています。
誕生の時。
両親と兄2人。それからおじいさんとおばあさんがこの家に生まれた
初めての女の子の誕生を待ちわび、誕生した日は皆が幸せな気持ちに
なってお祝いをする。

その後のマリカの成長の様子、恋人・ヤーニスと結婚し二人の幸せそうな
時間。


しかし、二人の暮らすルップマイゼ共和国は、氷の帝国により苦しめられ
それに抵抗するための行動にヤーニスも連行させられてしまう。

戦争という言葉はないけれど、いつも人々から幸せを奪う嫌なものですね。

ヤーニスが遠く離れてもマリカは明るく毎日を淡々と暮らす。
泣いていても仕方ないから・・・。

巻末のラトビアの人々の言葉だそう。

ソビエトに長く抑圧されていた人たちのこと、この物語を通して知りました。

装丁がとても素敵。

これは、図書館本だけれど、手元に置きたくなるかんじ。


                         ★★★★★
 



発行年月:2006年9月


 小学五年生の夏休みは、秘密の夏だった。あの日、ぼくは母さんの書斎で(彼女は遺伝子研究者だ)、「死んだ」父親に関する重大なデータを発見した。彼は身長173cm、推定体重65kg、脳容量は約1400cc。そして何より、約1万年前の第四氷河期の過酷な時代を生き抜いていた――じゃあ、なぜぼくが今生きているのかって? これは、その謎が解けるまでの、17年と11ヶ月の、ぼくの物語だ

                     (新潮社HPより)




南山渉は、小学5年生。母子家庭。

母親は大学で遺伝子研究をしている。

落ち着きがない少年期。ADHD(多動性障害)の診断を受ける。
友達ができない渉は、いつもひとりで遊んでいたが、夏休みのある日、野良犬のクロと
女の子(室田沙知)と出会う。



サチの存在がその後のワタルに大きく影響していく。
お互いがよき理解者で最強の友。

ワタルは、自分の父親を母親の部屋でみつけた氷河期時代の男を父親だと妄想
することが常となる。

人とは違う容姿もそれで自分なりに納得しつつ、いつか目の前で父親を見たいと
思いながら・・・・。


小学生から中学生に、そして高校生になる。
母親が体調不良で受診し、肺がんで余命わずかの宣告。そして母親の死。
ワタルは本当の父親に会うため、ロシアへ。

そしてシベリアアイスマンとも会う。


最後の本当の父親との再会は、あっけなかったなぁ~。
シベリアアイスマンとの別れの場面の方がなんだか、感動した。


この後の人生も逞しく生きて欲しいな~。
沙知がそれを手助けしてくれそう。

ワタルの成長の物語、凄く面白かった!!


                        ★★★★★



発行年月:2017年7月


山形に単身赴任中の賢一は、東京に暮らす妻の倫子から不可解なメールを受け取る。その後、警察から連絡が入り、倫子が賢一の会社の重役を殺したと知る──。その事件の背景には、壮絶な真相があった。

                     (集英社HPより)





冒頭の裁判の様子は、誰が犯人?

結構終盤まで、それがわからず、ハラハラドキドキ。


真相がわかると、なるほど・・・・。
タイトルの悪寒は、犯人が殺害した相手に感じたことかな?
嫌な奴。殺されても仕方ない下衆な男だ。


でも、倫子と優子姉妹の関係が、何とも理解しがたい。
小さい頃からの性格とか、変わらず、こんな場面でもそれが行動に出るものかな?


単身赴任中の夫・賢一みたいな男性は多そうだけど。。。
離れていても家族とは蜜に連絡を取って夫婦の会話は途絶えさせたらダメでしょ?


これを機に家族の絆が強まるといいな。
最後は、少し救いもあったようなのは良かった。


                          ★★★
 



発行年月:2017年5月


 妻子に逃げられた47歳総務課長。選手に電撃引退された女性トレーナー。製薬会社のリストラ候補二人に課された使命は、世界的プリンシパルの高野が踊る冠公演「白鳥の湖」を成功させること。しかし、高野の故障、配役変更、チケットの売れ行き不振と続々問題が。本当に幕は開くのか!? 仕事と人生に情熱を取り戻す傑作長編

                   (新潮社HPより)




主人公の青柳誠一の頑張りに拍手!


突然、上司より課せられたのは、バレエ団への出向。
断ればリストラの危機。

妻が会社のお偉いさんの関係者というのも良くなかったのかなぁ~?
青柳自身にさほど非はないと思うのに、こういう結婚は大変だ^^;。

バレエの知識がなくても充分楽しめたのは良かった!
青柳自身もバレエに詳しくなく、それでも与えられたことをキチンと熟そうとする
真面目さは好感が持てて応援しながら読んだ。


なんとか、仕事をやり終えた後の青柳の今後が気になったけれど、きちんと
評価はされた感じかな?


妻子との関係も少し良い方に向かうと良いんだけど。。。。



                          ★★★
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