発行年月:2025年8月
夫と死別、勤務先も倒産し喪失感に悩まされている美紀・48歳。
最後の旅のつもりで訪れた鎌倉の山中で道に迷うが、
台湾茶カフェ 「鎌倉茶藝館」の美しき老マダムに助けられ、そのまま働き始める。
お茶。着物。古都鎌倉の日常。心潤す文化と人々に触れ、元気を取り戻していく美紀。
そんな彼女に、年齢も性格もばらばらな二人の男性が、同時に好意を持ち始めた――。
今の私に必要なのは、安らぎ? それとも、灼けるような想い? ――
苦みを知るから、決められない。
名手が描く、大人の女性の戸惑いと決断。
(光文社HPより)
48歳の相生美紀。
夫は亡くなり、勤務先の会社も倒産、そして遺産分与を姪の玲奈に催促され
家も売り財産分与もして身一つで鎌倉へ。
亡くなった夫と結婚する前に、付き合っていた恋人・伊藤智也との思い出の地。
智也は、2年の予定でアメリカに語学留学。
帰国したら一緒に暮らそうと約束していたのに、突如、忘れてほしいと
この智也のことをずっと引きずっている美紀。
「なぜ?」という思いは残るだろうけれど・・・
その容姿に似た若い男・篠崎直哉に惹かれていく・・・
鎌倉茶藝館で働くことになり、そこのマダムの孫の高橋紫釉(48歳)とも
信頼関係を築き、いい感じになって、告白される。
同時に直哉とも接近して・・・なんか、モテモテ。
絶対、紫釉とのほうがお似合いなのに、気持ちは直哉へどんどん向かう美紀。
それ以上近づくな・・・・と思いながら読んでいたら
びっくりすることに美紀から誘っていたし・・・ちょっと引いた(;゚Д゚)
直哉は、元恋人の息子とわかり結局、別れようと決めるのだけど
まあ、それで良かったからホッとした。
茶藝館で出されるお茶のことがなんだか、この恋愛のゴタゴタで印象が
薄れてしまったのが残念だ。
この直哉とのことはない方がよかったんじゃないかなぁ~
直哉の母親もちょっと嫌な感じの人で
美紀からしたら、恋人を奪った人なわけで・・・
そんな息子と普通は近づきたくないんじゃないかな・・・と
あれこれ思った。
それでも最初から最後まで、まあまあ楽しめたけど
こういう雰囲気の話は、ちょっといままでの伊吹さんの作品にはなかったから
新しい挑戦だったのか???
★★★
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発行年月:2026年4月
伝説の「科学部」がよみがえる――
NHKドラマ化で話題沸騰&大ヒット
『宙わたる教室』待望の続編!
さまざまな背景を持つ生徒が集う、東新宿高校定時制。
理科教師の藤竹を中心に結成された「科学部」は、
かつて「火星のクレーター再現実験」に取り組み、
学会の高校生セッション優秀賞、
JAXAとの共同研究と快挙を成し遂げた”伝説”になった。
かつて「火星のクレーター再現実験」に取り組み、
学会の高校生セッション優秀賞、
JAXAとの共同研究と快挙を成し遂げた”伝説”になった。
その6年後、顧問の藤竹は去り、科学部は消滅していた。
ある事情で私立の超進学校から定時制に転入してきた飯星佐那は、
科学部を復興しようともくろみ、勧誘活動を開始する――。
ある事情で私立の超進学校から定時制に転入してきた飯星佐那は、
科学部を復興しようともくろみ、勧誘活動を開始する――。
岳人や佳純など、かつての科学部メンバーも再登場。
彼らの思いも背負って、新生・科学部が走り出す!
彼らの思いも背負って、新生・科学部が走り出す!
「泣ける青春科学小説」として絶賛された前作を上回る感動がここに。
『藍を継ぐ海』で直木賞を受賞した伊与原新さんがおくる、
科学に触れる喜びにあふれた傑作長編!
(発行/文藝春秋)
今回のお話も面白かった!
前のメンバーのことの発表を見ていて、勇気を出して一緒に写真を
撮ってもらったという飯星佐那が中心に科学部を再びつくり
活動していく様子を描いた物語。
佐那は偏差値の高い私立高校に通っていたけれど、辞めて、
東新宿高校の定時制に転入。
科学部をまた立ち上げたいと奮闘。
なかなかメンバー集めには苦労したけれど、集まったメンバーは
段々と結束していく。
顧問になった佐那たちの担任。里仲遥香は、副校長の百瀬に
1年間、科学部の顧問をしてくれたら、全日制の高校への異動を後押し
すると約束して、渋々、顧問を引き受ける。
佐那の他のメンバーたちも個性的
間宮みちる・・・赤い髪に鼻ピアス 作曲と映像制作が得意
尾上翔太・・・佐那たちの1学年下 工作が得意
片岡理(おさむ)・・・難病を克服して入院生活から再び高校生に
佐那たちの2歳年上
楊守辰(ヤンユーチェン)・・・両親は中華料理店を経営。母方の祖母が日本人。
パソコンゲームの夢中
みんな、それぞれ、悩みがあったり、大変なこともあるけれど科学部の仲間と
いるときは、楽しそう。
こういう仲間はずっと繋がりを持ち続けてほしいな。
他には、理が入院中に親しくなった神崎昴(中1)や、
OBの柳田岳人、長嶺(元町工場経営者)、OGのアンジェラ、名取佳澄
もっと以前のOBも、実験に協力。
岳人や佳澄のその後のこともわかり、嬉しかった。
今回は廃棄食材を燃料にしたペットボトル・ハイブリッドロケットの開発
最後の最後に藤竹先生が登場。
佐那との手紙のやり取りでだけど、この後、アメリカにいる藤竹と会える
みたいで、なんだかワクワク。
これもドラマ化されるといいんだけどなぁ~。
著者のあとがきで、この物語は、実際の高校生たちがモデルになっているとか。
少し前に読んでドラマ化もされた鯖缶が宇宙にいく話と同様、
モデルになっている高校生がいるのは、素晴らしい!!
★★★★★
科学に触れる喜びにあふれた傑作長編!
(発行/文藝春秋)
今回のお話も面白かった!
前のメンバーのことの発表を見ていて、勇気を出して一緒に写真を
撮ってもらったという飯星佐那が中心に科学部を再びつくり
活動していく様子を描いた物語。
佐那は偏差値の高い私立高校に通っていたけれど、辞めて、
東新宿高校の定時制に転入。
科学部をまた立ち上げたいと奮闘。
なかなかメンバー集めには苦労したけれど、集まったメンバーは
段々と結束していく。
顧問になった佐那たちの担任。里仲遥香は、副校長の百瀬に
1年間、科学部の顧問をしてくれたら、全日制の高校への異動を後押し
すると約束して、渋々、顧問を引き受ける。
佐那の他のメンバーたちも個性的
間宮みちる・・・赤い髪に鼻ピアス 作曲と映像制作が得意
尾上翔太・・・佐那たちの1学年下 工作が得意
片岡理(おさむ)・・・難病を克服して入院生活から再び高校生に
佐那たちの2歳年上
楊守辰(ヤンユーチェン)・・・両親は中華料理店を経営。母方の祖母が日本人。
パソコンゲームの夢中
みんな、それぞれ、悩みがあったり、大変なこともあるけれど科学部の仲間と
いるときは、楽しそう。
こういう仲間はずっと繋がりを持ち続けてほしいな。
他には、理が入院中に親しくなった神崎昴(中1)や、
OBの柳田岳人、長嶺(元町工場経営者)、OGのアンジェラ、名取佳澄
もっと以前のOBも、実験に協力。
岳人や佳澄のその後のこともわかり、嬉しかった。
今回は廃棄食材を燃料にしたペットボトル・ハイブリッドロケットの開発
最後の最後に藤竹先生が登場。
佐那との手紙のやり取りでだけど、この後、アメリカにいる藤竹と会える
みたいで、なんだかワクワク。
これもドラマ化されるといいんだけどなぁ~。
著者のあとがきで、この物語は、実際の高校生たちがモデルになっているとか。
少し前に読んでドラマ化もされた鯖缶が宇宙にいく話と同様、
モデルになっている高校生がいるのは、素晴らしい!!
★★★★★
発行年月:2026年4月
人気作家、小川糸の最新エッセイ集。
つくる人の人生を感じる、とっておきの料理と人に会うために
日本全国を巡礼します。
日本全国を巡礼します。
出身の山形では3代続く山の茶屋や想い出のパティスリーを、
南の沖縄では深い森で滋味あふれる料理を、
能登では復興と共に地元の食材や文化を守る人々に再会。
南の沖縄では深い森で滋味あふれる料理を、
能登では復興と共に地元の食材や文化を守る人々に再会。
訪れたのは8県20か所。
料理に携わる尊い生き方をする人々に出会い、彼らの料理を食べ、
心から豊かになっていく様子を静謐な文章で描きます。
(白泉社HPより)
小川さんが紹介している宿やお店、農家さん、酪農家さん、漁師さん
みんな素敵。
美味しいものが沢山出て来るけれど、それらを作る人たちが、素敵!
特に食べてみたいと思ったのは
佐渡島の佐渡バター。
酪農の歴史は明治時代からで、金山にやってきた外国人技師のために
チーズやバターが作られ酪農が根付いたとか。
海のミネラルを豊富に含んだ牧草を食べた牛からの牛乳も美味しそう。
佐渡牛乳の紙パックは朱色のトキのイラストでとても可愛い。
それから長野県の<蛍>というお店のお蕎麦と天ぷらが美味しそう(^O^)
津軽あかつきの会の農家のお母さんたちが作る2段の重箱に入った
料理もとても気になった!
イカのミンチにしたものを揚げたイガメンチも食べてみたい!!
なかなか、行けない場所ばかりだけど、何処か行けたらいいな・・・・。
★★★
心から豊かになっていく様子を静謐な文章で描きます。
(白泉社HPより)
小川さんが紹介している宿やお店、農家さん、酪農家さん、漁師さん
みんな素敵。
美味しいものが沢山出て来るけれど、それらを作る人たちが、素敵!
特に食べてみたいと思ったのは
佐渡島の佐渡バター。
酪農の歴史は明治時代からで、金山にやってきた外国人技師のために
チーズやバターが作られ酪農が根付いたとか。
海のミネラルを豊富に含んだ牧草を食べた牛からの牛乳も美味しそう。
佐渡牛乳の紙パックは朱色のトキのイラストでとても可愛い。
それから長野県の<蛍>というお店のお蕎麦と天ぷらが美味しそう(^O^)
津軽あかつきの会の農家のお母さんたちが作る2段の重箱に入った
料理もとても気になった!
イカのミンチにしたものを揚げたイガメンチも食べてみたい!!
なかなか、行けない場所ばかりだけど、何処か行けたらいいな・・・・。
★★★
発行年月:2025年11月
読んでしまったらもう傍観者ではいられない。
衝撃と共感の事件小説
「検索すればすぐに出てくるよ。赤ん坊を抱いたまま旦那の上司を刺しに行った女。
なんか怪獣みたいな名前でさ」
なんか怪獣みたいな名前でさ」
ワンオペ育児で追い詰められた母親が夫の上司を刺傷した。
彼女は赤ん坊を抱っこ紐で帯同したまま犯行に及んだという。
事件を取り上げたWEB記事をきっかけに、
イオラという犯人の特徴的な名前や事件の異常さが注目を集め、
SNS上ではイオラ擁護派と否定派の論争が過熱。
記事の担当者・岩永清志郎は、大きな反響に満足しながら、
盛り上がりが続くよう新たなネタを探して奔走するが……
彼女は赤ん坊を抱っこ紐で帯同したまま犯行に及んだという。
事件を取り上げたWEB記事をきっかけに、
イオラという犯人の特徴的な名前や事件の異常さが注目を集め、
SNS上ではイオラ擁護派と否定派の論争が過熱。
記事の担当者・岩永清志郎は、大きな反響に満足しながら、
盛り上がりが続くよう新たなネタを探して奔走するが……
(角川書店HPより)
「ラブカは静かに弓を持つ」は、感動作だった。
こちらは、感動とは違う。
でも惹き込まれるように読んだ。
色々と考えさせられる内容。
主人公は新聞社からWEB上で情報発信する「リスキー編集部」に
所属の岩永清志郎(30代半ば)。
旦那の上司を赤ん坊を抱っこ紐で帯同した状態で刺した女・萩尾威愛羅(イオラ)
の事件を取り上げ
その後、ワンオペ育児女性による衝撃的な刺傷事件が
SNS上で同情が広がったワケとは?という記事をあげる。
しかし、その後、模倣犯が出て
イオラと中学時代の同級生だったという女性から岩永は
「イオラ事件の炎上を煽ったのでは?あの炎上が別の事件の引き金を
引いてしまったことを後悔する気持ちはないのですか?」と責められる。
その場を穏便になんとか納める岩永だが、内心は怒りに震える。
自分は何ら間違っていないという奢りが、なんとも醜い。
岩永の家庭では妻の涼子が7か月の子どもの育児に追われ
疲れ切っている様子。
自分の家のことには、全く関心を示さず、自分の記事が広く読まれる
ことだけが大事な様子。
こういう社会、本当にうんざりする。
情報を鵜呑みにして、ああだこうだと自分の何ら根拠のない意見を皆が
公の場で言い、それによって傷つく誰かがいたり感化されて
ばかな行動に出る者がいたり・・・・
読んで決していい気分にはなれない小説。
でも色々な物語が書ける作家さんなんだなと感心。
ほかの物語も読んでみたい。
★★★
発行年月:2025年11月
遠い地で、見知らぬ男と海に消えた恋人――
●一穂ミチ3年ぶりとなる待望の長編
『光のとこにいてね』(島清恋愛文学賞受賞)、
『ツミデミック』(直木賞受賞)、
『恋とか愛とかやさしさなら』(本屋大賞ノミネート)と、
次々と話題作を発表する一穂ミチさん。
3年ぶりの長編となる今作は、
一穂さんが「いつか書きたかった」という、
「不在」と「喪失」の物語となりました。
互いに秘密を抱えながら暮らす
男女に訪れた突然の別れ――。
喪失を通して愛を問う、大人の恋愛小説です。
〔あらすじ〕
タクシー運転手の青吾が仕事を終えて家に帰ると、帰宅しているはずの恋人・多実がいない。
翌日以降も戻る気配がなく焦りを募らせる青吾のもとに、
<多実が見知らぬ男性と五島列島の遠鹿島で海難事故に遭い、
行方不明になった>というしらせが届く。
謎の多い事故の真実を求めて、
男の妻だという沙都子と遠鹿島へ向かう青吾。
多実の人生のかけらを拾い集める旅は、
青吾自身の過去をも照らしながら、
思いも寄らぬ場所へとふたりを導く――。
(文藝春秋HPより)
ミステリーとファンタジーの融合した物語。
最初から最後まで一気読み。
東京でタクシー運転手をしている川西青吾の
同棲中の恋人が1泊の予定で出かけたのに帰らない。
不安で警察に相談に行ったりする。
その後、警察からの電話で長崎県の五島列島で転覆した小型船に乗っていた
男女2人が行方不明になっていて、女性の方が中園多実。男性は出口波留彦
だという。
男性の名前に心当たりがなく困惑していると
出口の妻という沙都子がやってくる。
遭難した付近の遠鹿町(おじか)は夫の出身地だという。
青吾と沙都子は、ふたりが行方不明になった地である遠鹿(おじか)に向かう。
NPO法人おじかアイランドツーリズム代表の浦 耀司は
出口の知り合いであり沙都子も面識があるということで、泊まる宿なども
紹介して貰い、二人の関係なども聞く。
他にも小学校校長や出口波留彦の同級生などからも
二人のことを色々聞く。
二人は小学生の頃、多美が一時、家庭の事情で遠鹿町に暮らしていて
その時に、出口波留彦とも親しくしていたらしい。
そして、夜、町の公衆電話で多実の遺したテレフォンカード(なぜか青吾の
母親の名前が入ったもの)を使うと
多実と通じることを発見する青吾。
過去のことを話す多実。
毎晩、電話で少しずつ、多美の話を聞く。
波留彦の妻・沙都子は機転が利いて人とうまく関わり、情報を収集していく。
青吾はそのあとをついていくという感じだったけれど
段々と二人は互いを信頼し理解し合い、二人が得た情報を合わせて
真実がわかってくる。
多実は小学生のとき、青吾の母親とも接点があり、テレフォンカードは
貰ったもの。
青吾は母親とずっと音信が途絶えたままで、自分を置いて出て行った
薄情な母親で、人を殺めたらしいということも聞いていたが
そのことについても真実らしきものがわかる。
母親は罪を犯したわけではなく、罪を被っただけ。
事実がわかっていくると、多美や波留彦は、大人たちによって
結構、人生を翻弄されている。
浦耀司もその仲間。
多実と波留彦が小舟で向かった先を青吾と沙都子が訪ね、更にわかったことは
なんだか切ない。
多実と波留彦は不倫とかじゃない。
二人で抱えていたものを明らかにしようとして向かったのかな?
そうしようと思ったのは、たぶん、二人にとって今、大切な人(青吾や沙都子)に
帰って真実を伝えようと思っていたんだと思う。
それが叶わず、船が転覆してしまって行方不明なのは、哀しい。
青吾は、このあと、母親を探すという。
そして、波留彦の子を妊娠している沙都子のことも見守るという。
青吾と沙都子に幸せな未来があるといいな。
読み始めでは、こんな凄いストーリーが待っているとは想像できなかった。
暫くしたら、再読したい。
★★★★★
(文藝春秋HPより)
ミステリーとファンタジーの融合した物語。
最初から最後まで一気読み。
東京でタクシー運転手をしている川西青吾の
同棲中の恋人が1泊の予定で出かけたのに帰らない。
不安で警察に相談に行ったりする。
その後、警察からの電話で長崎県の五島列島で転覆した小型船に乗っていた
男女2人が行方不明になっていて、女性の方が中園多実。男性は出口波留彦
だという。
男性の名前に心当たりがなく困惑していると
出口の妻という沙都子がやってくる。
遭難した付近の遠鹿町(おじか)は夫の出身地だという。
青吾と沙都子は、ふたりが行方不明になった地である遠鹿(おじか)に向かう。
NPO法人おじかアイランドツーリズム代表の浦 耀司は
出口の知り合いであり沙都子も面識があるということで、泊まる宿なども
紹介して貰い、二人の関係なども聞く。
他にも小学校校長や出口波留彦の同級生などからも
二人のことを色々聞く。
二人は小学生の頃、多美が一時、家庭の事情で遠鹿町に暮らしていて
その時に、出口波留彦とも親しくしていたらしい。
そして、夜、町の公衆電話で多実の遺したテレフォンカード(なぜか青吾の
母親の名前が入ったもの)を使うと
多実と通じることを発見する青吾。
過去のことを話す多実。
毎晩、電話で少しずつ、多美の話を聞く。
波留彦の妻・沙都子は機転が利いて人とうまく関わり、情報を収集していく。
青吾はそのあとをついていくという感じだったけれど
段々と二人は互いを信頼し理解し合い、二人が得た情報を合わせて
真実がわかってくる。
多実は小学生のとき、青吾の母親とも接点があり、テレフォンカードは
貰ったもの。
青吾は母親とずっと音信が途絶えたままで、自分を置いて出て行った
薄情な母親で、人を殺めたらしいということも聞いていたが
そのことについても真実らしきものがわかる。
母親は罪を犯したわけではなく、罪を被っただけ。
事実がわかっていくると、多美や波留彦は、大人たちによって
結構、人生を翻弄されている。
浦耀司もその仲間。
多実と波留彦が小舟で向かった先を青吾と沙都子が訪ね、更にわかったことは
なんだか切ない。
多実と波留彦は不倫とかじゃない。
二人で抱えていたものを明らかにしようとして向かったのかな?
そうしようと思ったのは、たぶん、二人にとって今、大切な人(青吾や沙都子)に
帰って真実を伝えようと思っていたんだと思う。
それが叶わず、船が転覆してしまって行方不明なのは、哀しい。
青吾は、このあと、母親を探すという。
そして、波留彦の子を妊娠している沙都子のことも見守るという。
青吾と沙都子に幸せな未来があるといいな。
読み始めでは、こんな凄いストーリーが待っているとは想像できなかった。
暫くしたら、再読したい。
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女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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