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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2013年8月


 少し大人びた少年リツ君12歳。
つむじ風食堂のテーブルで、町の大人たちがリツ君に「仕事」の話をする。
リツ君は何を思い、何を考えるか…。
人気シリーズ「月舟町三部作」番外篇。

                   (筑摩書房HPより)



月舟町シリーズ3部作
「つむじ風食堂の夜」「それからはスープのことばかり考えて暮らした」
「レインコートを着た犬」の、番外編が本書。

あとがきで・・・
ちくまプリマー新書の装幀デザインを創刊時から8年に渡って担当してきた
著者と奥様の吉田浩美さん。
その200冊目は吉田篤弘氏自ら書いてくださいと編集部との間で決まったことらしい。

凄いなぁ~。
全部違うデザインの新書。
ちらっと見たけれど、どれも素敵な表紙でした


本書の主人公は、12歳のリツくん。
月舟町シリーズの2冊目ではちらっと登場の隣町のサンドイッチ屋<トロワ>の
小学3年生。
そのリツ君が少し大きくなって、一人で時々、電車で一駅の月舟町の
食堂に来る。
そこに来る常連さんたちは、商店街で商売をしている大人たち。
りつ君は、そこで将来のこと、幸せについてを考える。
大人たちにそれぞれ、自分の仕事の話を聞きながら・・・・

3部作で読んだ人たちも沢山、登場して来て賑やか。
杉田比呂実さんの挿絵もほのぼのしていて良かった♪

三部作+番外編、いずれも図書館本だけれど手元に置いておきたいな~。


                     ★★★★★
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発行年月:2006年9月

●この本の特徴は「小説+料理」です
角田光代が小説中に巧みに、鮮やかに描いた料理。その料理のレシピをベターホームが再現して、小説と合わせて掲載しました。小説で感動したら、さっそくその料理を作って味わってみることができる、2度楽しめる画期的な本です。

登場する料理
・ラム肉のハーブ焼き ・野菜と生ハム、パルミジャーノのサラダ
・そら豆のスープ ・中華ちまき ・ミートボール入りシチュー 
・かぼちゃの宝蒸し ・梅干しとぬか漬け 
・タイ料理5品
(タイ風焼きそば・タイ風さつまあげ・はるさめサラダ・タイ風オムレツ・春巻きスティック)
・ピザ ・手打ちうどんとさぬき風かけうどん ・まつたけごはん
・スノーパフ ・豚柳川 
・ぎょうざ鍋と手作りぎょうざ ・あじといかの一夜干し
・糖尿病予防の料理3品
(たらとほうれんそうのグラタン・きのこマーボー・春菊とほたてのスープ)
・五目ちらし ・菜の花とささみのからしあえ ・はまぐりのおすいもの
(計28品)

●15編の珠玉の短編。そしてエッセイも
月刊ベターホームで05年4月から06年3月まで掲載した12の短編は
連載中から大変好評でした。単行本化にあたり新たに3つの小説が加わりました。
また、あとがきのかわりに、エッセイがひとつ。
実は角田さんの亡くなられたお母さんはベターホームのお料理教室の受講生だったのです!
どんな受講生だったのでしょう? お母さんの思い出話は感動的です。


                 (ベターホーム出版局HPより)


美味しそうな料理が出てくる短編集。
登場人物たちがリレー方式で、変わるのも楽しい。

料理のレシピと写真も載っていて、ベターホーム出版らしい本でした!

料理を作ること、料理を作って貰うこと。
両方の楽しみをずっと味わえたら幸せ。


特に作ってみたいと思ったのは・・・
タイ風さつまあげ!絶対美味いだろうなぁ~。


                      ★★★★
 




発行年月:2015年3月


 『六番目の小夜子』『夜のピクニック』『ユージニア』『中庭の出来事』『夢違』……
ジャンルを越境していく、恩田ワールドの真骨頂!!
待望の最新長編小説。

東日本大震災を経て、東京五輪へ。少しずつ変貌していく「東京」――。
その東京を舞台にした戯曲「エピタフ東京」を書きあぐねている“筆者K”は、ある日、自らを吸血鬼だと名乗る謎の人物・吉屋と出会う。吉屋は、筆者に「東京の秘密を探るための鍵は、死者です」と囁きかけるのだが……。

将門の首塚、天皇陵……東京の死者の痕跡をたどる筆者の日常が描かれる「piece」。
序々に完成に向かう戯曲の内容が明かされる作中作「エピタフ東京」。
吉屋の視点から語られる「drawing」。

三つの物語がたどり着く、その先にあるものとは――。

                  (朝日新聞出版HPより)



恩田さんらしい1冊!

主人公は筆者K。
東京のあちらこちらを散策しながら、ふと不思議に思う光景など解説。
東京在住の人なら、「ああ、あそこね」と分かるでしょうが・・・・
わたしには、そういう理解はなく・・・でも写真たイラストがあるので
「へ~おもしろい」と思ったり・・・。

筆者Kが、とある場所で知り合いになった吉屋。
よくわからない謎の人物なのだけど、筆者Kとの会話がユニーク。

ちょっとエッセイ風の筆者Kの日常を軸に、筆者Kが手掛ける戯曲
「エピタフ東京」もなかなか面白かった。
文中にもあったけど、桐野夏生さんの「OUT」を連想させるような話。

吉屋が語るこちらも作中作の「drawing」も楽しめて、1冊でいろいろな
仕掛けを味わえる贅沢な本でした♪


原発のことも終盤、描かれてゴジラまで登場!

読むまで変わった表題だと思ったけれど・・・
「エピフタ」って墓碑銘のことだったんですね~。

東京の墓碑銘が「幸せに暮らしました」となったらいいんだけれど・・・・。


                       ★★★★



発行年月:1982年12月


日露戦争のさ中、福井県から信玄袋ひとつを持って、
東京へ出てきた少年がいた。
好きで好きでたまらない料理づくりに生涯をこめて突進し、
努力と経験によって得た知識と知恵で、ついに
“天皇のコック長”として、日本料理の最高権威となった人物の
波乱万丈の一生を克明にたどる傑作長篇。

             (集英社文庫裏表紙解説文より)




ドラマを楽しく毎週見ているので、原作が気になり読んでみました。

多少、違う部分がありますが、原作も面白かったなぁ~。

ドラマでは妻の敏子ひとすじの篤蔵ですが、こちらの本では、敏子は、
パリから帰国後に知り合った女性でした。


多少の脚色はあるでしょうけれど、本当に波乱万丈の生き様で
読んでいて退屈しませんでした。


歴史的にもいろいろあった時代で、戦争、震災と続いたなかで大変な苦労も
あったんだとわかった。

興味深かったのは、晩さん会時のメニューや天皇の食事内容が記載されていたこと。

普段のお食事は、一般家庭の献立と大して変わらないというところが
何とも言えぬ感動を覚えました。


ドラマも残り少なくなってきましたが、また楽しく見たいと思います♪


                            ★★★★



発行年月:2003年4月


 逃げ出した小鳥のピッピ。迷い込んできた九官鳥のQちゃん。
冬じゅう詰め襟の袖口から濃緑色のセーターをのぞかせていた同級生の浦くん……。
記憶の宝石箱からとりだした“わたし”の物語。

                   (河出書房新社HPより)



3つのお話。
<小鳥の時間>
<子どもだっていろいろある>
<子どもは急に止まれない>

主人公は、マボちゃん。
4つ違いの妹リーちゃん

最初の話<小鳥の時間>では、マボちゃん13歳。
リーちゃん9歳。
妹が友だちからインコの雛・ピッピを貰って来て、大事に育てる話。
マボちゃんは学校の美術部に所属。
親友は、エツコとユカリ。3人のうちで一番家のなかが洒落ているユカリの
家で持ち寄ったお菓子を出す場面は、自分も同じような思い出あり懐かしく思う。
ライオネスコーヒーのキャンディ、日清のココナツビスケット

ピッピが逃げて行ってしまったのは残念でした。


<子どもだっていろいろある>は、小学校時代の思い出。
1年間のいろいろな行事を中心にその時々の思い出話。

遠足、運動会、クリスマスのおたのしみ会などなど。
マボちゃんの暮らしているのは、東京だからかな?
作法の時間なんて、ハイカラな行事が小学生であるんだぁ~と驚いたけど
そこで、本当はやったらダメな食べ方だけど、ついやりたくなる食べ方というのには
うんうん、やったなぁ~と懐かしくなった。
ロールケーキをうずまきに沿って食べる、バウムクーヘンが輪っかを外す、
ホワイトロリータやフィンガーチョコは周りのチョコを先に舐める、
不二家のノースキャロライナのうずまきがどう小さくなるか確認しながら舐める、
パイナップル飴は指輪になる・・・ああ、本当に子どもの頃、やったなぁ~^m^


<子どもは急に止まれない>も2つ目の話と同じような子ども時代のことだけど
不思議な転校生・静ちゃんの思い出と共に、高校2年生の時、再会した静ちゃんから
知らされた衝撃の事実は、何となく予測していたことだけど、
マボちゃんにとっては驚いたことでしょう。

小学校からずっと続いていたバン君との交流は微笑ましい(^^)


楽しい物語でした♪


                       ★★★★★
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