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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2018年5月


 気づいたら病院のベットに横たわっていたわたし・三笠南(みかさ みなみ)。目は覚めたけれど、自分の名前も年齢も、家族のこともわからない。現実の生活環境にも夫だという人にも違和感が拭えないまま、毎日が過ぎていく。本当のことを言っているのは誰?何のために?をつかれているの?何を信じていいのかわからない不安が続くなか、夢に現れる、心から好きだと思える人に救われていた。

                     (角川春樹事務所HPより)



本に纏わる話かと勝手に想像していたら・・・・
なんだか恐ろしい話でした^^;

目覚めたら病院のベッド。
記憶を失っていた・・・。自分の名前も。自分の家族も。


夫という愼也の事が何故か好きだと思えない。
そして夢に出て来る男性のことを好きだと思う。
その男性の正体は・・・・愼也の弟・晴哉だった。


義姉のユミと愼也は晴哉を嫌っている様子。
認知症の義母に訪ねると「あの子をゆるしてあげて」と。


謎の真相がわかってくると、晴哉のとった行動は許せるものじゃないと思った。
そして愼也のやったことも。

南の最後の決断は正しいと思う。


早く三笠家とは縁を切って、幸せになってほしいな~。


晴哉のよき理解者・渚にも幸せになって欲しい。



                        ★★★
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発行年月:2018年4月


 

14年前、わたしは親友と歌を失った

名古屋での結婚生活に終止符を打ち、東京・谷中に戻ってきた沢口遥は、【ルーカス・ギタークラフト】とい 名古屋での結婚生活に終止符を打ち、東京・谷中に戻ってきた沢口遥は、【ルーカス・ギタークラフト】という店に興味を持つ。店主の乾滉一はギターの修理だけでなく、日用品の修理もするらしい。滉一との交流の中で、遥は高校時代の夏を思い出していた。
一方、高校生でドラマーの久美子は、クラスメイトの翔子、実悠、瑠香とともにバンドをを始動させる。そこに転校生のヨウが入ってくるのだが、彼女の非凡な才能に久美子は衝撃を受ける。ある日、彼女たちのバンド「RUCAS」にプロデビューの話が持ち上がるが――。

                 (角川書店HPより)



離婚して、名古屋から東京の谷中に戻った沢口遙。

気になっていたお店<ルーカス・ギタークラフト>に日用品の修理もすると知り
取っ手が壊れた鍋を直して貰うため訪れる。
店主の乾 滉一とその後、偶然に会って親しく話をするようになり・・・・

話は遥の高校時代、友達とバンドを組んでいた頃に飛ぶ。
それが、現在の別の話のように最初は、感じて・・・・???

途中から遥の高校時代の話だったんだと気づく。
それから面白さが増して来た感じ。


滉一と出会った偶然が、高校時代の親友たちとの再会へと結びついていく。


こういう仲間がいるっていいな。
暫く、音信不通になっていたようだけど
友情をこれからも深めていけそう。


谷中って土地を知っていたら、もっと楽しめそう。



                         ★★★



発行年月:2018年6月


 

愛による呪縛と、愛に囚われない生き方とを探る。野心的長篇小説!

長らく疎遠だった父が、死んだ。「明日香を除く親族は屋敷に立ち入らないこと」。不可解な遺言に、娘の明 長らく疎遠だった父が、死んだ。「明日香を除く親族は屋敷に立ち入らないこと」。不可解な遺言に、娘の明日香は戸惑いを覚えたが、医師であった父が最期まで守っていた洋館を、兄に代わり受け継ぐことを決めた。25年ぶりに足を踏み入れた錦野医院には、自分の知らない父の痕跡が鏤められていた。恋人の冬馬と共に家財道具の処分を始めた明日香だったが、整理が進むに連れ、漫画家の仕事がぎくしゃくし始め、さらに俳優である冬馬との間にもすれ違いが生じるようになる。次々現れる奇妙な遺物に翻弄される明日香の目の前に、父と自分の娘と暮らしていたという女・妃美子が現れて――。愛情のなくなった家族や恋人、その次に訪れる関係性とは。気鋭の著者が、愛による呪縛と、愛に囚われない生き方とを探る。喪失と再生、野心的長篇小説!

                   (角川書店HPより)




幼い頃、暮らしていた洋館を父の遺言に従って整理する明日香。

一緒に暮らしていて結婚まで考えていた冬馬とは、軋轢が生じ別れる。
父親が母親にしていた暴力を口論の末、自分もしてしまったことに
ショックを受けつつ、父親と似ていることを他の人からも指摘され
今まで気付かなかった父親の真意を考える明日香。


なんだか重苦しい話だった。
こういう家庭環境に生まれたら窮屈だろうな~。
同じような家庭環境の人なら少しわかるのかな?

遺品整理しながら、時々、現れる謎の男の子は気になった。
単なる好奇心旺盛な男の子?
それとも・・・・・。
でも男の子と明日香のやり取りの場面は結構、好きだった。


家族って不思議。
家族に愛されなかったとか愛されたとか、考えたことない
わたしは幸せなのかな~?
そういう人間には、この物語の言おうとしている事がよくわからないのかも?


今までの彩瀬さんの本は、面白かったけど、これはちょっとよく分からなかった^^;


                         ★★★



発行年月:2018年7月


 世界的作家の吉本ばななが、台湾の読者向けに書き下ろした作品「切なくそして幸せな、タピオカの夢」、いよいよ日本発売! 「人生は一度しかなく、なるべく幸せでいた方がいい。なるべく愛する人と、おいしく食べた方がいいーー。」緊張したデートから始まった恋人同士が、結婚して夫婦になり、子供が生まれ、家族になっていく。その中心にはいつだって美味しいご飯があった。著者本人の体験を元に描かれた。不安から解放されて心穏やかに、豊かな人生を自分らしく生きられるようになる傑作エッセイ。心温められるかわいいイラストも多数収録。2018年1月に台湾で発売された人気作を、この夏日本の読者にお届けいたします。

                   (幻冬舎HPより)


台湾で先に発売されたんですね~。

ばななさん、台湾よく行かれる様子ですね。
息子さんがハマっていたブラックタピオカがコーラに入ったもの。
美味しそう♪
近所にそんなお店あって羨ましい。

食べ物の記憶って、幸せな記憶なんだなぁ~。

子どもの頃~今まで。
一緒に食べた人のことまで食べ物と一緒に思い出せる。


イラストも素敵!
他の作品も見たいから、今度、探してみよう!



                          ★★★



発行年月:2018年7月


 時田翼32歳、農協勤務。
大酒呑みで不機嫌な父と二人暮らしで、趣味は休日の菓子作り。
そんな翼の日常が、庭に現れた柚子泥棒との遭遇で動き出す──。
人生が愛おしくなる、大人たちの「成長」小説

                    (集英社HPより)



母親が11年前に突然、出奔して離婚届が送られて・・・
以後、酒飲みで飲むと威張り散らす父親と二人暮らしの翼。

なんだか、暗い話だなぁ~と最初は、思ってしまった。

翼は、そんな状況でも母親を特別、恨むでもなく、淡々と日々を過ごしている。

そんなある日、出会った隣家の老女・田中絹江の孫・小柳レモン(22歳)。

翼の父親と田中絹江は犬猿の仲だけど、息子と孫は、良い関係になっていく。

翼の小学校時代からの親友・哲也がいいキャラ。
いい友達がいるって大切なことだなぁ~と思う。


翼の周りの人たちの事が連作形式で語られる。

田舎の狭い生活圏なので、窮屈さは時にあるけれど、こんな人間関係が
築かれているのなら逆にいいかも。


みんなそれぞれたまに泣きたいことはあっても、
なんとか周りの人に勇気づけられたりしながら生きているんだなぁ~。


翼が小柳さんと幸せになれるといいな。
鉄也の作戦で、そうなりそうなラストは、微笑ましかった(^^)


いいお話でした。


                      ★★★★
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