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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2019年9月


仕事じゃなくても輝ける、いつもの景色が違って見える――
人生後半戦を迎える男たちの、まさかの新しいステージは、
おじさんたちだけの社交ダンス! 
中年世代を熱くする、出会いと躍動の物語。

                 (中央公論新社HPより)


表紙のおじさんたちの物語。

社交ダンスの講師は、米山信也。
妻(ダンスのパートナーでもあった)を半年前に亡くし、何事にもやる気が沸かない。

生徒の面々。

田中武士・・・60歳で定年退職。何となく体調が優れず、妻に勧められ
受診し、医師から社交ダンスを勧められる。

川端諒一・・・51歳。商事会社の部長。子どもはいない。
妻も働いていて、自分より会社の地位は高い、

大塚正彦・・・町工場の社長。IT会社を辞めた息子(25歳)が一緒に働くが
何となく息子とはうまくかない。


おじさんたち、それぞれが社交ダンスを通じて、新しい人間関係を築き、
そういう生活の変化がそれぞれの生活でも良い変化を起こすというかんじ。


読んでいて楽しかった!


                       ★★★
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発行年月:2019年8月

『三匹の子豚』が朝ドラで大ヒットした斉川亜樹。鳴かず飛ばずの時代からようやく抜け出し、忙しくも穏やかな生活を送っていた。そんなある日、彼女のもとに武蔵野市役所から一通の封書が届く。その内容は、会った覚えもない、叔母の赤松三代子なる人物の扶養が可能かどうかという照会だった。亜樹はパニックに陥る。見ず知らずの叔母の面倒を本当にみる義務があるのか――と。混乱しつつも役所からの問い合わせは放置していると、急に固定電話が鳴る。電話を取ると、相手は開口一番、赤松三代子のことで話があるという。問い合わせの回答をしていなかったので、役所からの電話かと思いきや、『NPO法人 ありがとうの里』の菊村藍子という人物からだったとわかる。彼女は、会って三代子の話がしたいと言う。仕方なく会う約束をした亜樹だったのだが――。

真梨ワールド炸裂! 衝撃の結末にページをめくる手が止められない!

                   (講談社HPより)





元を辿れば三姉妹(ひとみ、ふたば、みちよ)
ひーちゃん、ふーちゃん、みっちゃんの物語。

凄く考えられたストーリー。
相関図がないと、一連の事件の首謀者である狼が誰かわかりにくい。
そこを知るまでもすごく面白いんだけど・・・・



しかし、財産目的のためにここまでするのは、恐ろしい。
人がどんどん亡くなるし、その亡くなり方は自殺に追い込むという手の込んだ
方法。

登場人物も多いのはいつものことなので、メモを取りながら読みましたが
入り組み過ぎ・・・(^^ゞ

読者を混乱に陥れて楽しんでいるのか??



疲れるけど、なんだか最後は爽快。
ここまでハチャメチャだと逆に可笑しい。


ほんと毎回、よく考えるな~
次回作ももちろん読みます!


                        ★★★★


発行年月:2019年8月


出会ったのは森の奥深く、きみの夢の底深く

秋はしだいに深まり、冬ごもりの支度におおいそがしのヤービたちは、博物学者であったグラン・グランパ・ヤービが、ややこし森でみつけたという、まぼろしのキノコ、ユメミダケを探す冒険に出発します。同じころ、フリースクールの生徒ギンドロと、ウタドリ先生たちも、ギンドロの見つけた不思議な手紙に導かれ、テーブル森林渓谷、ヤービたちのいうところのややこし森へと向かっていたのでした。ヤービシリーズ待望の第二弾。

                  (福音館書店HPより)


待っていました!
再び、ヤービの世界観を堪能~♪

大きい人(人間)のウタどりさんとヤービがそれぞれの仲間と別々の目的ですが
同じ場所を目指して冒険。

ウタドリさんはフリースクールの教師。
生徒たちは家庭環境に何らかの問題を抱えていて、そんななかの一人・ギンドロが
受け取った見知らぬ誰かからの手紙を機にウタドリさんと庭師のカンヌキさんの
3人でテーブル森林渓谷へ。

一方、ヤービはトリカのママの頭痛を治す薬になると思うユメミダケを探すため
ややこし森へ。
ヤービとトリカのほかには、ヤービのいとこのセジロも一緒に。
キジバトのミリとキャリの背中に乗って・・・・


二組の冒険の様子がそれぞれ楽しい。


ヤービたちが探していたユメミダケは不思議なものを目の前に見せてくれて
結果、二組の冒険は目的達成!


挿絵がまたまた素晴らしく、物語にピッタリ!
最後のつづくのイラストには歓喜しました(^^)

また別の季節のヤービの物語が読めそうかな?
楽しみに待ちます!


                      ★★★★★



発行年月:2019年7月


巧みな仕掛けとエンターテインメントの王道を

貫いたストーリーによって、
伊坂幸太郎の小説が新たな魅力を放った
ノンストップ活劇エンターテインメント。


異物混入、政治家、アイドル、
人々の集まる広場、巨獣、投げる矢、動かない鳥――。

伊坂幸太郎の神髄がここに。

                    (NHK出版HPより)




製菓会社社員の岸。
都議会議員の池野内。
ダンスグループの人気メンンバーの小沢。


最初は、なんら繋がりのない3人が、岸の勤める製菓会社の新商品、マシュマロから
繋がっていく。


マシュマロの中に画鋲が混入の事件。
社の記者会見の際の文書作成を頼まれる岸。
異物混入の苦情の電話をしたのは、池野内の妻。
小沢は、その新商品が好きだと公言。


やがて3人は面識を持ち、それぞれに共通するものがあることを知る。


夢の世界での戦いが現実の世界でも似たようなことが起きる。
二つの戦いはリンクしていて、どちらかで勝てばどちらかの出来事も好転することに
気づくが途中、どっちの戦いを優先的に攻略すべきかわけがわからなる。
ま、そこが面白いんだけど・・・。

結果的には、なんとか危機を脱したんだよなぁと
15年後のそれぞれの暮らしぶりから想像。



表題の意味もわかったけど、なんでクジラアタマなんだろ???
そんなに似てる??

毎回、思うけど、よく思いつくな~こういう話ばかり。
楽しいので大歓迎だけど。


                       ★★★



発行年月:2019年8月

花仍は吉原にある西田屋の女将。主の甚右衛門に拾われた花仍は、
店の娘分として育ったのち、甚右衛門の妻になった。
十三年越しの願いが叶い、甚右衛門はお上に傾城町を作る許しを得たが、
築かれたのは果たして「女の城」だったのか? 
江戸幕府公認の遊郭・吉原の黎明を描いた傑作長編小説。

                   (双葉社HPより)



吉原の物語だけど、そこを取り仕切る、西田屋の主・勘右衛門の
妻・花仍(かよ)の目線で語られる。

西田屋の番頭・清五郎やトラ婆たちもいいキャラクター。

雇われている女たちの物語も少しあり、特に花仍が贔屓にしていた
若菜のことが印象的。
年季が明ける寸前に、両親が前借りに訪れ、折角、つかみかけて
いた夢も途絶えてしまい、なんとも哀しい。

でも、その娘・鈴とそのまた娘・菜緒と時代は繋がっていき
若菜の夢は途絶えても、娘たちが未来に繋げていく希望もあるのは
救いだった。

吉原って、こんな風に成り立っていたのか~と知らなかったことを
学んだ。

掟破りの処刑の場面は、ゾッとしたけど、全体的に陰湿な
場面はほとんどなく花仍の一生と吉原の歴史を楽しませて
もらった。


                        ★★★
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