病床の父と二人の弟を抱える極貧生活の中、
少年は将来を見据えてひとつ、またひとつと誓いを立てる----
武家・農村復興に並外れた手腕を発揮した二宮金次郎(尊徳)若き辛苦の日々
(中央公論新社HPより)
名前は、おそらく誰でも知っている人。
でも何をしたか?改めて問われると・・・・。
早春録ということで、幼い頃から成人したあとくらいまでが丁寧に描かれている。
5歳のときに大水で死ぬ思いを経験し、その後も小田原の村は、大水で田畑の大部分が流されてしまい、村人たちは米の収穫も出来ない窮地に立たされた。
貧しかった家で、父親が病死、その後、母親も病死し、まだ乳飲み子の末っ子の弟を抱え、長男である金次郎は大人並みに働く。
伯父の家で面倒を見て貰うのだけど、父が遺した書物を読むにも油を無駄使いするなと窘められ、何かと衝突。
そんな金次郎に村の名主・岡部伊助が自分の家で奉公したらよいと声を掛けてくれる。
最初の奉公先である岡部家で、その妻・お佐久から節約術を学んだことが、後の金次郎の出世の手助けになる。
『積小為大』の教え。
田畑を大水から守るには、放水路による治水が必要・・・でもそれには膨大な金がかかる・・・小田藩にはその金がない。
成長した金次郎は、藩の経済再建にまで関わっていく。
小さなところからコツコツと無駄を省き、お金の収支を明らかにし、出る金が少なくなるように。
そして、荒廃した農地の開拓にも力を注いでいく。
全て幼い頃に、自分に関わった人から学んだこと。
70歳で亡くなるまで、人々のために働き続けた人。
その殆どが苦労の連続。
最初の妻には、自分の志が理解して貰えず、辛い思いもした金次郎だけど、二番目の妻に支えられ迷いながらも自身の志を通し続けた。
正に達成の人!!
凄い人だなぁ~。
植松さんにまた勉強させていただきました。
★★★★
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