この味を忘れることは決してないだろう──運命の料理をめぐる七篇の物語。
母親から丁寧に伝えられたおみそ汁、離れて行く恋人と食べる松茸料理、何も食べられなくなったお祖母ちゃんに食べてもらえた思い出の一品……。ある時、ふいに訪れる、奇跡のような食卓。大好きな人と一緒に食べる歓び、幸福な食事の情景を巧みにくみこんで、ありきたりでない深い感動を誘う、七つのあたたかな短篇小説。
(新潮社HPより)
「バ-バのかき氷」
「親父のぶたばら飯」
「さよなら松茸」
「こ-ちゃんのおみそ汁」
「いとしのハ-トコロリット」
「ボルクの晩餐」
「季節はずれのきりたんぽ」
それぞれのお話に出てくる美味しそうな食べ物。
美味しいものの記憶って、いつまでも残るものだし、そこに大切な人と一緒に食べた記憶があれば、尚更特別な思い出として、記憶される。
どのお話にも切ない別れがあるけれど、温かい気持ちになれるお話たちだった。
中ほどの「こ-ちゃんのおみそ汁」と「いとしのハ-トコロリット」が特に好き!
「こ-ちゃんのおみそ汁」
亡くなる前に母親から特訓を受けたみそ汁をずっと父親に作り続けてきた娘が嫁ぐことになる話。
おみそ汁・・・こんなに丁寧に作ったこと、恥ずかしながらありません^^;
今更だけど、このお話にあったとおり、作ってみようかな?
「いとしのハ-トコロリット」
亡き夫と一緒に外食をしたときに食べたコロッケの思い出を、再現する老婦人の話。
ハ-トコロリットとは、コロッケのことでした。
なんと可愛い呼び名でしょう!
実際、そんな風に昔は言っていたのかな?
小川さんのお話は、いつも美味しそうなものと温かい愛情に満ちている。
小川さん自身もきっとお料理上手なんでしょうね~(^^)
★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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