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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2017年6月

話すぬいぐるみと出版社校正男子の友情物語
愛しい涙がとめどなく流れた。この本はきっとみんなの宝物。
      --池田エライザさん(モデル・女優)
松本大洋氏がカバー装画が描きおろした、話すコアラのぬいぐるみと出版社校正男子の切なさMAXの友情物語。

小さな出版社で校正の仕事をしている森星太朗は、幼いころ他界した作家で母の文子が残してくれたコアラのぬいぐるみを大事にしていた。
そのぬいぐるみは、母が亡くなったその日、しゃべりだし、以来、無二の親友になっていたのだ(もちろん、世間には内緒にして)。
そんなある日、しゃっくりがとまらなくなった星太朗に大きな転機が訪れる。

                      (小学館HPより)


以前、読んだ「あなたの右手は蜂蜜の香り」が良かったので
こちらのデビュー作も気になり読んでみた。

ちょっと切ない話。
こういうのが得意なのかなぁ~。

でも、温かい気持ちにもなれる、良い物語だった。

コアラのぬいぐるみは、病死した母親が幼い自分のために遺してくれた大事な友。
主人公の星太郎にいつも寄り添う。
はて、これは星太郎だけに語り掛けたりする星太郎が心で感じる言葉なのかと
最初は思ったら、どうやら本当に喋ったり、動いたりするらしい。

星太郎が次にムッシュを託す夢子ちゃんが登場してホッとした。
星太郎もずいぶん、それで救われただろうな~。

死が怖いのは、大事な人を守れなくなるから・・・

大人になるとその意味がよくわかる。

これからの作品も要チェックの作家さんになりそう。


                         ★★★★
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