筑後川の堰梁工事が始まった。
村人たちが総出で水門造り、溝梁造りに励む。
しかし、工事に不都合が生じたら、5人の庄屋たちは見せしめの為、磔になる。
土手にはいつの間にか5つの磔柱も同時に立てられていた。
いよいよ、一大工事が始まり、現場は活気付く。
しかし・・・川の土手に立つ、磔柱は不気味である。
そんな十字の磔柱を、見方変えて、庄屋の5人があそこで見守ってくれていると考えればいいんだ!という声で、皆の気持ちが楽になる。
ここでは、上下関係にある庄屋と百姓が互いを信頼している。
庄屋たちは、莫大な工事費用を集めるのに苦労し、百姓たちは、懸命に働く。
工事は順調に進むが、やはり起こってしまった事故。
5人の庄屋たちは、覚悟を決めるが・・・・・
そのときは、読みながら・・・予想はしていたことですが、辛かった。
ここでもやはり、上に立つものが下を庇う行為があり・・・・その決断は、辛いけれど、素晴らしいものでした。
泣けます。
遺した長い手紙の一字一字に想いが込められていて、涙なくしては読めませんでした。
最後は、工事の完成を祝うもので、嬉しい出来事もあり、満足感いっぱいでした!
筑後川の治水工事の歴史はこの後も長くあるようですが、この物語はそれを最初に始めた昔の人たちを描いた史実に基づいた物語のようです。
昔の人のこういう苦労があっての自分たちの暮らしが、ここに限らず日本各地にはあるのでしょうね。
新潮社のHPで知ったのですが・・・
帚木さん、これを執筆中に、白血病の診断で、治療していたとか。
ビックリしました。
入院生活(無菌室での治療)をしながらも筆をとっていたんですね!
今はお元気だそうで、安心しましたが。
★★★★★
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