発行年月:2002年6月(単行本は1999年7月)
![]() 昔、ママは、骨ごと溶けるような恋をし、その結果あたしが生まれた。“私の宝物は三つ。ピアノ。あのひと。そしてあなたよ草子”。必ず戻るといって消えたパパを待ってママとあたしは引越しを繰り返す。“私はあのひとのいない場所にはなじむわけにいかないの”“神様のボートにのってしまったから”――恋愛の静かな狂気に囚われた母葉子と、その傍らで成長していく娘草子の遥かな旅の物語。 (新潮社HPより) 葉子は、娘の草子を連れて点々と住む場所を変える。 草子が「なぜ引っ越しばかりするの?」と問うと 神様のボートに乗ってしまったから・・・・と答える。 幼かった草子は、母親のいう事に理解出来ない部分もありながら従うしかない。 ある意味、母親の犠牲。 住む場所ごとに、優しい人たちに出会い、友達も出来て、それらは 全て思い出として、葉子の言う箱に仕舞われる。 過ぎたことは箱の中。 過ぎたことは変わらないもの。いつもそこにある。すぎたことだけが確実に 私たちのもの。 母親の独特の考え方は、面白い。 なるほどね・・・と思ってしまう。 しかし、中学生になった草子は、ついに神様のボートから降りる、 ママの世界にずっと住んでいられなくて、ごめんなさいと謝りながら・・・ 草子が良い子なのに救われる物語だったなぁ~。 で、最後、葉子の願いも叶うのにはビックリ! 葉子が羨ましすぎる。 ★★★★ |
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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