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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2014年8月

幕府に翻弄される庄屋、圧政に苦しむ百姓、身命を賭して民を守る名君。
九州・久留米藩を舞台に、大庄屋の次男・庄十郎が医師を志す成長物語。
名も無き人々への慈愛に満ちた渾身の長編小説。

                 (集英社HPより)



農村が舞台の物語で、歴史上の著名人の登場はなく、地味な物語。
最初は読み進むのに難儀しました。
が・・・・読み続けていくと次第にそこに居る人々の暮らしが
どうなっていくのか気になり読むスピードも上がりました。

主人公の高松庄十郎は、大庄屋の家の次男として生まれた。
父の孫市は、農民の気持ちを汲んで苦しい暮らしを訴える農民の要求を藩に
認めさせるため奔走した。
そして同じように働いた御家老・稲次因幡。
しかし、藩に背くものは邪魔者として稲次は処罰を受ける。

その稲次の家を父と訪ねたときに目にした掛け軸の文字
<天に星、地に花、人に慈愛>の言葉が庄十郎の心に強く残る。
そして、疱瘡に掛り命を落とす手前をは助けてくれた医師・鎮水の元で医術を学ぶため
家から離れる。
庄十郎の疱瘡は母にも移り、母は命を落とし、そのことがあってか、兄とは
わだかまりが出来たままの故郷を後にする。


時代は飢饉が起き、農民たちがそれでもなお、年貢を納めなければならないという
苦しいときが背景にあり、飢えで亡くなる人たちの様子は本当に惨くて
読むのが辛くなった。

そして、そんな農民から年貢を取り立てなければならない大庄屋の人たちの苦悩も
描かれていて、本当に辛い場面ばかり。

農民がたまらず一揆を起こすのも当然の成り行きで、その怒りの矛先を受けた
大庄屋の悲劇も何とも惨い。

一番責められるべき者はもっと上のものでしょうけれど・・・。

こんなに辛いことばかりの物語のなかでも、主人公・庄十郎が医師として
働く姿を読める場面には感動があり、それがあるから読み終えらかも。

しかし、生きるためにこんな困難を強いられた時代があったということを
学べたことも良かったかも。


                        ★★★★★
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