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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2003年12月


 「日本人は大いに誇っていいのです。
昔の日本精神はどこにいったのですか! 」日本を心の故郷と慕う台湾人女性が語る、
かつての立派な日本人像とは。

                 (桜の花出版社HPより)




先に読んだ東野圭吾の「素敵な日本人」とよく似た表題と表紙に目が留まり

図書館で借りて読みました。

著者は1932年(昭和7年)生まれ。
日本が統治していた時代の台湾に生まれ、自身は日本人だと思っていたと
本書のなかでも書いている。
日本語を話し日本の暮らしと同じような暮らしをしていた様子。

日本が統治していたけれど、日本の兵隊さんは優しかったという。

実際、台湾のインフラを整えたり、教育水準を上げたりと国の発展に
大きな成果を出してきた当時の日本。

そして、日本が敗戦により台湾から兵も引き上げ、中国が台湾を統治するように
変わった途端、台湾人たちにとっては、地獄のような日々が続くことになった
という事実はあまり知らなかったので驚いた。

2.28事件についても詳しく知らなかったけれど、とても辛い。
当時の台湾の人たちが、日本統治時代をいい時代だったという意味が
よくわかった。


台湾と日本は良い関係で国としても存在出来たらいいのにな~。

今も素敵な存在で居られるのかな?とふと考えてしまった。



知らなかったことを色々知れた本。


                        ★★★
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発行年月:2016年6月


 ある日、自分のハリが大嫌いで、つきあいの苦手なハリネズミが、誰かを招待しようと思いたつ。さっそく招待状を書き始めるが、手紙を送る勇気が出ない。もしクマがきたら? カエルがきたら? フクロウがきたら? ――臆病で気難しいハリネズミに友だちはできるのか? オランダで最も敬愛される作家による大人のための物語。
   
                      (新潮社HPより)


ラジオで小川洋子さんが絶賛していた本。
気になり手にとりました。


なるほど・・・小川さんが他人ごととは思えないとおっしゃったハリネズミ。
相当な心配性です。

友達が沢山家に遊びに来てくれたらいいのになぁ~と思って皆を招待する手紙を
書くけれど・・・その先のことをあれこれ悪い方に想像して
一人、悶々とした時間を過ごす。

想像力というか、妄想力が半端なくネガティブ路線で・・・ハリネズミには
申し訳ないけど可笑しかった^m^


でも最後は、リスが来てくれて・・・・ああ、良かったと安堵。

友達は沢山じゃなくてもいいんじゃない?
一人居れば十分♪



                           ★★★



発行年月:2009年3月


 人は幾度となく人生の岐路に立ち、そのたびに選択を迫られる。もし真実の愛を貫くための、人生最大の決断の時が訪れたら…?米国No.1恋愛小説家が贈る究極のラブストーリー『きみに読む物語』の著者が描く、愛の奇蹟。

         (BOOKデーターベースより/エクスナレッジ発行)




久しぶりに読んだスパークス作品。
第一章と二章に分かれるが、一章は、トラヴィスとギャビーの
出会いから恋人になるまでの過程。

第二章は、二人が結婚して二人の娘がいる第一章から11年後。



二人の出会いから恋人になるまでの話は、明るくハッピー。
ギャビーには恋人が居たのだけど、どんどんトラヴィスに惹かれていく。
周りの友人たちとのやり取りもいい。

そんな第一章から180度雰囲気が変わる第二章。
二人の間にはとんでもない不幸が起きていて・・・・・


しかし、最後、全然予想しなかった!
これ、ハッピーエンドだったんだ!!
最悪の結末を想像し、それでも二人の愛は永。。。。みたいなのを
想像していだけに、嬉しい予想外の結末で良かった!良かった!



たまには、こんなベタな恋愛小説もいいなぁ~(^^)



                         ★★★
 


発行年月:1994年10月


人類がはじめて月を歩いた夏だった。父を知らず、母とも死別した僕は、唯一の血縁だった伯父を失う。彼は僕と世界を結ぶ絆だった。僕は絶望のあまり、人生を放棄しはじめた。やがて生活費も尽き、餓死寸前のところを友人に救われた。体力が回復すると、僕は奇妙な仕事を見つけた。その依頼を遂行するうちに、偶然にも僕は自らの家系の謎にたどりついた……。深い余韻が胸に残る絶品の青春小説。

                   (新潮文庫HPより)



初めて読む作家さん。
ラジオで紹介されていて気になって図書館から借りた本。

読みやすい、面白い・・・・この1冊で著者のファンになりました♡


主人公のマーコ・フォッグは、父親が誰かわからない。
母親も病死し、自分のルーツを知るすべがない青年。

良い大学を出ているのに、自堕落な生活から財産を失くし、どん底生活に。
最初から前途多難なスタート。
それでも、そのままじゃだめだとバイトを始める。

家なしのマーコにはありがたい住み込みで、食事も3食出して貰える。
その仕事は、偏屈な老人・エフィングの介護をすること。
老人は脚が不自由で視力も失っている。

餓死寸前のところを救ってくれたキティとはその後、お互いに好意を抱く関係に。

途中、巨漢の歴史学者・バーバーと出会い、親交を深めていく。


偶然の出会いかと思った人たちが、徐々にマーコにとって深い関係にある人たちと
わかりビックリ!

語り手が、エフィングになり、彼の過去の話になった時も面白かった。
バーバーの話もその後、知り、マーコのルーツが段々と明かされていく。


偶然の出会いと思って居た人たちとは、必然によって出会ったんだぁ~!
アンビリーバボーな物語!


表題の「ムーン・パレス」は、マーコの大学時代の馴染みのお店。
訳者のあとがきで、著者の通っていた大学そばに実在していたお店とか。


他のオースター作品も読んでみよう!


                      ★★★★★


 



発行年月:2000年8月

闇につつまれたキッチンをほのかに照らす蝋燭の灯り。停電の夜ごと、秘密の話を打ち明けあった二人は、ふたたびよりそって生きることができるのか。――表題作ほか、O・ヘンリー賞受賞の「病気の通訳」等全九篇を収録。インド系女性作家による瞠目のデビュー短篇集。本年度ピュリツァー賞、PEN/ヘミングウェイ賞受賞作!

                  (新潮クレストブックHPより)




ラリヒの作品は既に幾つか読んでいますが。デビュー作の短編集は

興味あり図書館で借りました。

表題作は一番最初。
5日間、午後8時から1時間停電になるという事態に、夫婦はその前に
夕飯の支度を済ませ、キッチンでろうそくの灯りの元、食事とお喋りをする。
今までお互いが語ったことのない話をしようと決めて話しだす二人。
二人がまだ結婚する前の話だったり、クスッと笑える話など。


でも、二人は別れることになる。

ああ、切ない。
この二人ならうまくこのままやっていけそうなのに・・・・。
他人には理解できないどうしようもない亀裂が出来てしまったんでしょうね。


この表題作がやはり、心に一番、残りました。

訳者の解説もなかなか興味深く、著者の生い立ちなども紹介されていて
著者の家族の話が話の題材にもなっているんだな~と。

訳者も素晴らしいのか、ス~ッと読める。
どの話も良かった!

またラリヒの本、探して読んでみよう。


                           ★★★★
 
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