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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2014年12月


 嫉妬から始める「いじわるゲーム」の行方。日常を見守る「洗面台」の独白。
「鍵のかからない部屋」から出たくてたまらない私の物語――
名手が贈る、十八のショートストーリー。

                  (東京創元社HPより)



ササッと読める短編集。
面白くないわけじゃないけれど、う~ん・・・。

一番気に入ったのは単純にその状況が可笑しかった<勝負>かな?
降車ボタンをギリギリまで押さずに誰かほかの人に押させるという勝負。
くだらないけれど、面白い。


全体的にブラックな話が多かった。
ちょっと不気味だったり・・・
表題作の<何が困るかって>は、よくわかない話だったなぁ~。
指が気付かないうちに1本また1本と落ちるって・・・^^;
ホラーみたいで不気味だった。


暇つぶしには良いかもしれないけれど、あまり個人的には好みじゃない
1冊でした。
ま、★は2ツ半というかんじですが、3つにしておきます。

次回は楽しめるお話をお願いします!!


                      ★★★
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発行年月:2014年10月


 

部位の数だけ人生もある!じんわりおいしい肉小説を召し上がれ

ロースカツ、角煮、生ハム……。何だかお母さんが煩わしいときも、年をとって格好悪かったりするときも、お肉を食べて前を向けばちょっぴり変わっていけるはず。心とお腹にしみる、おいしくてあたたかな短編集。


              (角川書店HPより)



豚肉が出てくる小説集。
面白い試みだ!

「武闘派の爪先」・・・豚足
「アメリカ人の王様」・・・とんかつ
「君の好きなバラ」・・・角煮
「肩の荷(+9)」・・・味噌煮込み
「魚のヒレ」・・・豚ヒレ肉のトマトソース煮込みピザ風
「ほんの一部」・・・ハム



クスッと笑える話もあれば、結構ブラックなユーモアもありで
「今度はどんな話かなぁ~?」と読み終えて次に行くのが楽しみな
短編集でした。


ちょっと哀愁あった「君の好きなバラ」が一番好きかな~?
豚のバラ肉・・・お花の名前がついたお肉ととらえる子どもの発想が
可愛いかったなぁ~。

表紙の絵もいいです!!


                           ★★★



発行年月:2014年5月

「初めまして、お父さん」。
元ヤンでホストの沖田大和の生活が、しっかり者の小学生・進の登場で一変! 思いもよらず突然現れた息子と暮らすことになった大和は、宅配便会社「ハニー・ビー・エクスプレス」のドライバーに転身するが……荷物の世界も親子の世界も謎とトラブルの連続。宅急便会社の仲間や、ホストクラブの経営者で女装のジャスミン、ナンバーワンホストの雪夜らをも巻き込んでの大騒動を描いた『ワーキング・ホリデー』が刊行されたのは2007年。2012年にはその後の大和と進の物語を書いた『ウィンター・ホリデー』が、同年には『ワーキング・ホリデー』が映画化され、人気となっている「ホリデー」シリーズから誕生した、初のスピンアウト短編集が本作『ホリデー・イン』である。
今回は親子の物語ではなく、彼らを取り巻く愛すべき人々のもうひとつの物語。ジャスミン、雪夜、進らそれぞれを主人公にした6編が収録された。
01「ジャスミンの部屋」 …… クラブ経営者が拾った謎の中年男の正体は?
02「大東の彼女」 …… お気楽フリーターの大東の家族には実は重い過去があった
03「雪夜の朝」 …… 完璧すぎるホストの雪夜にだってムカつく相手はいるんだ!
04「ナナの好きなくちびる」 …… お嬢様ナナがクラブ・ジャスミンにはまった理由
05「前へ、進」 …… まだ見ぬ父を探し当てた小学生の進の目の前には――
06「ジャスミンの残像」 …… ヤンキーだった大和とジャスミンの出逢いの瞬間

                        (文藝春秋HPより)



読んで行くうちに、ああ、この人!と思いだした大好きな「ホリデー」シリーズ。
何と言っても魅力的なのは、ホストクラブ経営者のジャスミンさん。
ジャスミンさんの人柄がきっと素敵な人たちを呼ぶんでしょうね~。

そして、元ヤンキーで元ホストのヤマトがしっかり者の進くんと再会した時の
話が一番、感動的だった!

ああ、この続きでヤマトと進くんとお母さんが一緒に暮らせる日の話を読みたいなぁ~
素敵な家族になりそうなんだけどなぁ~。


6つのお話で、「ホリデー」シリーズのメンバーたちのことが詳しく知れて
楽しかった♪


                          ★★★★
 




発行年月:2014年2月


 大学の推理小説研究会に入ったけれどこわがりな僕と、ミステリ大好きでしっかりした中学生の先生が、日常に潜む謎を解いていく〈先生と僕〉シリーズの最新刊。社会問題にも目を向け、ちょっぴり大人になった二人の活躍をどうぞお楽しみに!

                     (双葉社HPより)




「先生と僕」の続編ですね~。

大学1年生の伊藤二葉と中学1年生の瀬川隼人のコンビ。
家庭教師とその生徒の関係なのに、二葉が優位に立つ場面は少ないのが可笑しい。

日常の謎解きに挑む2人。
でも、今回は、二葉が大学で所属する推理小説研究会の面々も度々登場で
にぎやかなかんじ。

1話~5話。
そしておまけの話で最後は、1話に登場の犯人(?)が再登場。


1話は、バレンタインデーが近いデパ地下のチョコレート売り場でのちょっとした
事件。

2話は二葉の大学の先輩のバイト先のマスターの謎。

3話は二葉の大学の先輩(2話とは別)の就職活動にて起きた謎。

4話は研究会メンバーで出かけたバーベキューの場所での謎。

5話は研究会の学祭用ポスターの掲示を頼みに行った先での謎。


身近に起きる謎いろいろ。
二葉の学校の人間関係絡みの話が多いけれど、隼人が無理なくそこに絡む。
そして3話で、隼人のお父さんが登場。
隼人とは雰囲気違うけれど、良いお父さんだなぁ~。
また違う場面で今後、登場して欲しい!!


いつも年下の隼人くんに大人顔負けの対応で頭が上がらない二葉だけど、隼人の
言葉に一応、反論する場面が最後にあって・・・
それを素直に受け入れる隼人。
二人の関係は絶妙だな(^^)と嬉しくなった♪


「先生と僕」「僕と先生」と来たら・・・次はどんな表題になるんだろ?
その辺も楽しみに待とう。


                           
                             ★★★★
41VwBN7oiWL__SX230_.jpg    発行年月:2012年11月


   終わらない波を知ってるかい――?




高1の泳はなりたいタイプの大人がいないのが悩みだが、サーフィンをしている間だけは全て忘れられる。終わらない波・ポロロッカの存在を知りアマゾン行きを決意する……。泳の成長を鮮やかに描き出す青春大河小説!


                                        (角川書店HPより)



坂木さんの青春小説は、清清しくて好きだけど、これはダントツかも!
高校1年生の八田泳が主人公。
父親はIT関係の社長で、裕福な家庭。
父親のことをチャラいといい、両親のことをバカップルと心の中でけなしている。
そんな彼が、ブラジルの奥地、アマゾン川でボロロッカに乗る目的を果たすために奮闘する物語。

ボロロッカってなに?と先ずは思った。
潮の満ち干きに関係してか、川の水が大きな波を作りながら次から次へと起きる自然現象だとか。
サ-フィンを趣味にしていた泳は、そのことを知り、母親の弟、剛がブラジルに転勤になり一度遊びにおいでと言われていたことから、剛を頼ってあれこれ準備を始める。

最初は両親に内緒で、資金づくりのためにアルバイトをあれこれ。
その様子も面白かった。
簡単でラクそうだと思っていたテッシュ配りが意外にも一番、イヤだった様子。
なるほど・・・・。
チャイニ-ズレストランでのバイトは、中国人から罵声を浴びせられたり、中国語に苦労したりと
一番、辛そうに思えたけれど、乗り切って、結構、タフなんだと感心。

両親を説得する場面もよかった。
最初は反対していた母親の助言で父親も渋々納得した形だったけど、許せない理由が
普通と違っていて笑えた。
良い両親だなぁ~。

実際にブラジルに着いてから、お世話になったヤマモト家の面々も泳に好意的で特に長女のエリとは
初体験もしちゃって、なんだか上手く行きすぎ~(笑)。

ボロロッカに乗った場面は、意外とサラリと終わるけど、少しタイミングが狂ったら命を落とす状況だった。
実際にこんな風に波乗りする無謀な人はいるのかな?
わたしが親だったら、こんな危険なこと高校1年生の子どもには許せないけど・・・。


外国で大きな体験をして帰ってきた泳とそれを迎えた家族の様子が微笑ましかった!
一人で苦労すると子どもって大きく成長するんだなぁ~。
子どもの成長は嬉しいことだけれど、同時にちょっと寂しい気持ちにもなる親の心情も
よく理解できる。

600頁ほどのかなり厚い本でしたが、一気読みでした!
楽しかったぁ~!!


                                     ★★★★★

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