発行年月:2018年6月
こういう話をしてるとさ、どんな気持ちでも生きていけるんじゃないかって思うよね」。
サッカー22チームの22人のファンたちは、それぞれの思いを抱いて2部リーグ最後の試合の「その日」に向かう。職場の人間関係に悩む会社員、別々のチームを応援することになった家族、憧れの先輩に近づきたい男子高生、十数年ぶりに再会した祖母と孫など、普通の人々のかけがえのない喜びを、サッカーを通して鮮やかに描き出す連作短編集。
装画:内巻敦子
<目次予定>
第1話 三鷹を取り戻す/第2話 若松家ダービー/第3話 えりちゃんの復活/第4話 権現様の弟、旅に出る/第5話 眼鏡の町の漂着/第6話 篠村兄弟の恩寵/第7話 龍宮の友達/第8話 また夜が明けるまで/第9話 おばあちゃんの好きな選手/第10話 唱和する芝生/第11話 海が輝いている/エピローグ――昇格プレーオフ※単行本書き下ろし版
<本書に登場する架空の22チーム>
オスプレイ嵐山、CA富士山、泉大津ディアブロ、琵琶湖トルメンタス、三鷹ロスゲレロス、ネプタドーレ弘前、鯖江アザレアSC、倉敷FC、奈良FC、伊勢志摩ユナイテッド、熱海龍宮クラブ、白馬FC、遠野FC、ヴェーレ浜松、姫路FC、モルゲン土佐、松江04、松戸アデランテロ、川越シティ、桜島ヴァルカン、アドミラル呉、カングレーホ大林
(朝日新聞出版HPより)
楽しかった!
Jリーグファンなら間違いなく楽しめる!
これを書くために2年間、日本全国のスタジアムに足を運んで取材したとか。
凄いなぁ~。
架空のチームだけれど、地元のヴェーレ浜松の物語には
ジュビロ磐田のJ2降格、J1昇格失敗に泣いた、悔しい試合の話など
実際の試合のエピソードが盛り込まれていた。
たぶん、他のチームの取材して同じような実際にあったことを盛り込んで
いるんだと思う。
サポータのあるべき姿も示してくれた気がする。
どんなに負けても、次は勝ってくれると期待し続けるのがサポーター。
選手が懸命にやったなら労いの言葉、不甲斐ない試合内容にはブーイング。
相手チームとサポーターにも常に敬意を。
ホームでの観戦しかしたことないけれど、アウェイの地に観光を兼ねながら
応援に行くのも楽しそうだなぁ~。
★★★★
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発行年月:2016年10月
初の海外旅行を前に死んでしまった私。幽霊となって念願の地を目指すが、なぜかブラジルに到着し……。川端賞受賞作「給水塔と亀」を含む、会心の短篇集!
【収録作】
「給水塔と亀」…定年を迎え製麺所と海のある故郷に帰った男。静謐で新しい人生が始まる。〈2013年川端康成文学賞受賞作〉
「うどん屋のジェンダー、またはコルネさん」…静けさのないうどん屋での、とある光景。
「アイトール・ベラスコの新しい妻」…ウルグアイ人サッカー選手の再婚の思わぬ波紋。
「地獄」…「物語消費しすぎ地獄」に落ちた女性小説家を待つ、世にも恐ろしい試練とは。
「運命」…どんなに落ち込んでいても外国でも、必ず道を尋ねられてしまうのはなぜ?
「個性」…もの静かな友人が突然、ドクロ侍のパーカーやトラ柄で夏期講習に現われて…
「浮遊霊ブラジル」…海外旅行を前に急逝した私。幽霊となって念願の地をめざすが。
(文藝春秋HPより)
こんな色々なハチャメチャで可笑しい物語、どうやって思いつくんだろ?
ハチャメチャだけど、意味不明というわけじゃいので読みやすい。
最初の話と二番目の話の登場人物は同じかな?
最初の話で、定年退職後、妻も亡くし独りの身で、気楽に以前住んでいたことが
ある地に引っ越した男の話が出て、その次の話は通い始めたうどん屋で
見かけるコルネさんと勝手に名付けた女性を観察していて起きたことを語る話。
状況が目に浮かぶかんじで可笑しい。
美味しくてもこういううどん屋は嫌かも^^;
どれも面白かったけど、<地獄>と<浮遊霊ブラジル>が好き。
どちらも死んじゃってからの話。
<地獄>に落ちた主人公だけど、地獄の鬼もなんだか普通の人間と同じかんじだし
課せられたものは、それなりに大変そうだけど、なんだか可笑しい。
物語、消費しすぎ地獄とおしゃべり下衆野郎地獄・・・・^m^
<浮遊霊ブラジル>
何のこと?と思ったら死ぬ前に町内会でアイルランドのアラン諸島に行く事が決まって
いたので、それが心残りで成仏出来ずにいる72歳の男の話。
死後、人に偶然、憑りつく方法を見つけ、次々とアラン諸島に行く可能性のありそうな
人に次々と憑いて行く話。
ブラジルに行ったときの話が面白かったな~。
津村さんの次回作も楽しみに待ちます。
★★★★★
発行年月:2015年10月
自分にふさわしい仕事って何だろう? 面白いけれど、きつい、やりがいのある仕事に燃え尽きた36歳の女性が、仕事との健全な関係を取り戻すために踏み出した場所は?おかしくて不思議な連作"仕事ファンタジー”。
(日本経済新聞出版社HPより)
面白かった!
よく思いつくな~こういう物語りと感心^m^主人公の女性が就業の相談員・正門さんと
話し合いながら職場を決める会話も愉快でした。
あ、主人公の名前は何だっけ???
仕事は5つ。
従って、お話も5つ。
どの仕事もそれなりの苦労はあって、でも大変さのなかに少し楽しそう?と
思わせる部分もあったかな?
<第1話 みはりのしごと>
独り暮らしの自宅で仕事をする小説家の女性を見張る仕事。
仕事中、届く宅配物のなかに何やら密輸品はまぎれているとか。
<第2話 バスのアナウンスのしごと>
循環バス内でのアナウンス広告の文言を考えるしごと。
しかし、課長からは従業員の女性を監視するように頼まれる。
<第3話 おかきほ袋のしごと>
おかきの袋の裏に書くちょっとした豆知識を考える仕事。
<第4話 路地を訪ねるしごと>
店舗や民家を訪ねて、ポスターを貼る許可を貰い、その張替えもする仕事。
<第5話 大きな森の小屋での簡単なしごと>
大きな森のようななかにある公園内の事務所で簡単な事務仕事をする。
第1話のみはりの仕事は特殊だったけど、それ以後の仕事は実際そういう仕事を
している人はいるよね?というお仕事。
一番楽しそうなのは、<おかきの袋のしごと>かなぁ~?
実際、袋の後ろに豆知識とか書かれたのあるからね。
必ず読んじゃうし・・・(^^)
このタイトルはいい!
どんな仕事もそれぞれ苦労はある!
そんないろんな人の苦労のおかげで、わたしたちの日常は成り立っているんだな。
大変でも明日もまた仕事頑張ろう!って」思わせてくれる本かな?
★★★★
発行年月:2015年4月
あの『やりたいことは二度寝だけ』がパワーアップしてかえってきた!布団に感謝して話しかけたり、落ち込んだら編み物に没頭したり、「女子会」「いい歳」「打明け話」など、“言葉”について考えたり、「一人ごはん」や「無縁死」について考察したり……どこにいても知らない人に道をきかれるという自称「気安い顔」の庶民派、芥川賞作家が綴る、味わい深くてグッとくる大人気日常エッセイ集第二弾。
(講談社HPより)
津村さんのエッセイは初めてで、前作『やりたいことは二度寝だけ』は、
知らなかったなぁ~。
そんなに二度寝に憧れているのか???(笑)。
エッセイから感じたのは、凄く真面目な人なんだなぁ~ということ。
友だちだったら「そんなことイチイチ考えてなくても・・・」と何度か
言ってしまいそう。
地道に生きている人なので、大きなことは起きない。
なので、少々、退屈になってきちゃいました^^;
言ってることは、うんうん、なるほどね・・・と思うのですが・・・・。
津村さんは、小説の方がいいな。
面白くないわではないけれど、途中、飛ばし読みしたので
星は少なめで・・・・m(__)m
★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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