発行年月:2014年9月
二人の詩人の冒険に立ちはだかる
謎につぐ謎、奇人また奇人!
停電調査の旅に出た詩人・オルドバと猿のチューヤー。
この世の二階から魔都・東京の夜景を見おろす詩人・シャバダ。
忽如として行方不明になった十数名の「児島」と、
その謎を追う探偵・中田と相棒の探偵犬・終列車。
物語の行方は、この世の二階にあるといわれる、
幻の〈電氣ホテル〉へ――。
奇怪にして愉快な活劇小説!
(文藝春秋HPより)
二人の詩人・オルドバとシャバダのそれぞれの冒険物語と思いきや・・・
彼らは別々に、不思議な旅に出る。
オルドバは、賢い猿のチューヤと共に。
シャバダは、謎の女・黒子のキャシャと共に・・・。
そして登場する可笑しな人やら動物やら、何者か得体のしれないものたち多数。
頭の中が混乱するけれど、もう途中から理解不能で、ただただ文章を追うのみ。
それでも十分、可笑しくて楽しい。
不思議な物語。
吉田氏の頭のなかは、どうなってるんでしょ?
こんな話、どうして書けるのかしら?
本の装幀がまたまた凝っていて、これもまた芸術作品ですね!!
理解不能でも予告にあった第二幕編も読むのが楽しみです♪
★★★★
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発行年月:1999年12月
学者の<<円田:つぶらだ>>さんと探偵局を始めた、吉田音ちゃんは十三歳の活発な女の子。黒猫・シンクが持ち帰った「おみやげ」から「闇のむこう」の世界を推理していきます。
(筑摩書房HPより)
先に、ミルリトン探偵局シリーズ2を読んでいたので、今回は、探偵局が出来た経緯が
わかって嬉しかった♪
主人公の音ちゃんは、中学生。
そして著者の吉田 音さんは1989年生まれとプロフィールにありますから・・・
え?本当に中学生で書いた作品ですか???
近所に住む学者の円田さんの飼い猫・シンクが持ち帰る物について
あれこれ推理(妄想?)をする二人。
その思考回路は凄い!
よくそんな推理(妄想?)が浮かぶものだ・・・^m^
そしてシンクが持ち帰った物の写真が載っている。
こういうの作っちゃうんですね~。
さすがクラフト・エヴイング商會が後ろにいるとセンスある作品になりますね~。
円田さんも架空ということが、著者・吉田音のプロフィールにありました。
とういうことは、案外、著者・吉田音自体も架空かも??
クラフト・エヴィング商會ならあり得るな・・・
それが一番謎だ。
★★★★★
発行年月:2000年6月
カフェと屋上、シナモンとチョコレート、幻のレコードと予期せぬ出来事。物語の世界に紛れ込む術をもつ不思議な黒猫シンクが運んできた、お洒落なファンタジー
(筑摩書房HPより)
図書館棚でふと目に留まった本。
吉田音?と思って手に取ると・・・あの大好きなクラフトエヴィング商會の娘さん!!
これは読まなきゃ!!と借りてきた次第。
物語なんだけど、著者の吉田音さんが登場。
彼女は、高校受験を控えた中学生。
小説家の円田さんとミルトリン探偵局を結成し、日夜謎解きのため意見交換している。
円田さんの飼い猫・シンクは、黒猫で赤い首輪をしているけれど、数日帰らないことも
しょっちゅう。
何処で何をしているのか、帰るたびにお土産を持参する。
カタカナばかりのメモ、チョコレートの包み紙、タクシーの領収書、カフェのマッチなど。
シンクが行く先々で出会う人々の物語も素敵。
行く場所で、呼び名が変わるシンク。
皆に愛されている。
シンクが関わった人々が不思議な縁で結ばれているのもいい。
南青山のスタジオで午前0時FM808で始まる「ルーフトップ・パラダイス」。
ラジオ番組からも素敵な人と人のつながりが生まれる。
人の縁って不思議だ。
黒猫シンクの物語は、本書は2作目のよう。
1作目もぜひ、読みたい!!
とても素敵な本でした!!
★★★★★
発行年月:2014年1月
この展覧会はうそかまことか――。クラフト・エヴィング商會の棚おろし的展覧会公式図録。文学、デザイン、アートを軽々と渡り歩く同商會の魅力と新たな世界が満喫できる約3年ぶりの新刊。
(平凡社HPより)
何から何までアート作品のような1冊です!!
素敵過ぎます!!
最初の クラフト・エヴイン商會って何ですか?
の書き出しから愉快です。
吉田・篤弘&浩美ご夫妻のセンスには脱帽です♪
商品が写真入りで、展示されて、実際にこんな展覧会があったら行きたい!!
特に商品番号0105番の 雲砂糖 入っている容器、雲砂糖と名付けられた
お菓子のようなものに釘付け!
ほかにもクスッと笑ってしまうようなユーモア溢れる商品も。
これは何度も頁を捲って楽しめます♪
クラフト・エヴイン商會が手掛けた本の装幀は、やはりどれも素敵です。
高校の教科書や参考書の装幀もしていたんですね~。
そして、クラフト・エヴィン商會を贔屓にしている方たちのコメントも
楽しませていただきました。
そして、不思議なのが、この本、ある程度の厚さ(260頁ちょっと)
があるのにすごく軽い。
なんで??そんなこと感じるの、わたしだけ?^^;
また、楽しい本、作ってください!!
★★★★★
発行年月:2003年12月
パリッと月がくだけた夜、空から記憶が降りてくる――響きあう七つの短篇。

いくつもの物語の向こうにいくつもの記憶が蘇る。月面に眠る猫、クロークルームに残った「運命」のコート、八十日で世界を一周した雑貨屋、常夜灯に恋をした天使、6月の観覧車、B面の小さなかすりキズ、真っ白なレコード・ジャケット……クラフト・エヴィング商會の物語作家が紡ぐ、月と旅と追憶の物語。
(新潮社HPより)
7つの短編から成るけれど、読み進めていくと・・・ああ、前の話の・・・のことだ。
と気づくのが楽しい。
表題作は一
番最初<針がとぶ>は、レコードの針がとぶ様。
詩人だった伯母が亡くなり、その遺品を片づけるために伯母の家に通う
ユイ。
結局、捨てるのは惜しいものが多くて、ダンボール12箱を自分の家に
送って両親からは呆れられる。
そんな遺品のひとつがレコード。
ビートルズのホワイトアルバムかぁ~。
あまり熱心に聴いてなかったから、その辺のことは理解できずに残念でした。
次の話<金曜日の本>は、ホテルのクローク係の男の話。
金曜の愉しみは仕事の前に本屋に立ち寄ること。
ホテルのクロークに残された1枚のコート。
それが後に別の話で登場。
最初の話で出てきた亡くなった伯母が語る<少しだけ海の見えるところ>が
良かった。
日記の部分がなんともいい。
こんな風に日記、書き続けれられたらいいな~。
真似してみようか?
ユイのその後のことも読みながら、あれこれ想像しながら
ショートスリーブ島の景色までも頭に浮かんで来たりして・・・・
読み手の想像力を掻き立てる美しい物語でした♪
★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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