発行年月:2012年8月
大切な人の命を奪われたとき、あなたはどんな償いを求めますか?


女子高生の不可解な転落死。あれは自殺だったのか、それとも――。
真相を求めて父親の戦いが始まった。
息もつかせぬスリリングな心理戦に一気読み必至!
(角川書店HPより)
女子高校生・安藤加奈が校舎から転落死。
自殺ではない。
誰かに落とされたのでもない。
でも、それを仕掛けたクラスメイト2名。
木場 咲と新海真帆。
加奈の父親・聡は、娘の死の原因を作った2人を探す。
咲は、優等生タイプで外見も人目を惹く。
真帆は、咲に憧れ咲のそばに居ることが自分の価値も高めてくれると思っている。
こういう子たちって、どこにもいそう。
と自分の学生時代を振り返り考えた。
加奈の父親の苦痛を考えると、起こした行動は理解できる。
でも結局、誰も救われていないような結末は、後味が悪い。
一気に読ませた力は、これがデビュー作としたら、凄いと思う。
後の作品も読んでみたくなった。
★★★
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発行年月:2015年1月
サーカスに魅せられ、綱渡り師を目指す少年の冒険と生長。心躍る物語。

離ればなれになった両親とかつて一緒に見たサーカス。忘れられないその不思議な世界の一員になることを目指して入団した少年の前に現れる、自由で個性の強い人々。クラウン、ピエロ、ブランコ乗り、ジャグラー、そして美味しいお菓子やスープを作ってくれるコック。少年は少しずつ綱渡りを学んでゆく。新鮮な長編小説。
(新潮社HPより)
今までの著者の作品とは雰囲気が違ったけれど、こういうのも良いですね。
13歳の少年が、サーカス団の一員として成長していく物語。
ちょっと海外の児童書みたいでした。
サーカスの団員たちとの関わりが温かい。
最初は、両親に捨てられた少年の境遇に驚いたけれど、新しい場所で
素敵な大人たちと沢山、知り合い、サーカス団の皆が大家族のようでした。
小川さんの作品には、美味しい物が登場するのが常で、今回も
コックが作る美味しそうな物が登場。
少年がサーカスにデビューの芸名はソリャカ。
トマト味のちょっと酢っぱいスープの名前で、両親が居なくなったあと
面倒をみてくれたグランマがよく飲んでいたスープ。
表紙の絵も素敵です。
★★★
発行年月:2015年4月
主人公はファミレスの契約社員として懸命に働く22歳の真由子。働くことの楽しさ、人生を自分の力で切り開いていくことの尊さを繊細にみずみずしく描いた、新たなる青春仕事文学の誕生です!
ファミレスの契約社員として働く真由子は高校のアルバイト時代から7年のキャリアを持つベテラン。だがあまりに働き詰めの生活に、恋人にも「真由ちゃんの店、ブラックくさいわ。搾取されてる、みたいな」とまで言われてしまう。忙しい日々の中、常連客の老紳士や信頼できるスタッフとの交流が真由子の心の拠り所だったが──。決して楽ではない職場での人間関係と日々起こる事件の数々から、主人公の心理的成長を繊細にみずみずしく描いた物語。『あの子が欲しい』でもいま注目を浴びる、気鋭の作家による書き下ろし長編小説!
発行年月:2015年3月
『代償』で山田風太郎賞候補、旬な作家の意欲作!
今の、マジック? 珍現象を目撃した 楓太は、
その場にいた冴えない中年男がどうにも気になるように。
孤独な二人の人生が 交差する。
(文藝春秋HPより)
アパレルメーカー勤務の宮本楓太(25歳)と大里春輝(40歳くらい?)。
二人の男がある日、公園で出会う。
そして、大里春輝は小学6年生の時から話が始まる。
兎に角、二人の日常が、暗くなるような話ばかりで、うんざりしてくる。
読むの止めようかな?なんて途中思いながらも一応、読み続けた。
出てくる女性たちもちょっと変わった人たちだったけれど、楓太の会社の上司の
田崎係長は、良い人だったなぁ~。
兎に角、ちょっと好転しそうになると、また物事が悪い方向に転がって行く
二人だったけれど、最後は、急に「え?」と思うほど
めでたしめでたしみたいになるので・・・・拍子抜けしちゃいました^^;
面白くないわけじゃないけれど、なんだか疲れる話でした。
伊岡さんって、良い話とそうでもない話の落差が激しいような・・・・^^;
★★
発行年月:2015年3月
家族でごはんを食べることって、なんて愛おしい時間なんだろう――。「家族っていいな」と心から思える、笑って泣ける家族小説の傑作! ある日、大学生の真壁りんは、祖父の死を知らされる。急いで葬儀会場へ向かい、真壁家の一族が集まったところで、一人の青年が現れる。彼が「隠し子」と名乗ったことがきっかけで、一族は揉めに揉めることに。 マイペース、しっかり者、自由主義、冗談好き、ゴシップ通……。一人一人はいい人なのに、相続の話し合いで一族は崩壊寸前。解決に奔走するりんは、真壁家一族で笑い合える日々を取り戻すことができるのか?
(双葉社HPより)
祖父が急死。
大学の法学部で学ぶ、りんは親族の相続問題に振り回されることに・・・。
主人公は、真壁りん20歳の大学生。
祖父・麟太郎は母の容子が主に面倒をみていた。
父・渓二郎は、麟太郎の次男だが、5年前、家を出ている。
相続に絡む親族たちは・・・
長男・真壁陽一郎・・・その妻・靖子、娘の香澄は美容師
長女・真壁波子・・・独身でデザイン会社経営
次女・真壁風子(54歳)・・・職場で出会った事実婚の夫・郷田
りんと一緒に相続争いを見守る、麟太郎の元で居候していた植田大介(25歳)。
りんの母親・容子は失踪した夫に代わって義父にあたる麟太郎の世話をしていた。
けれど、長男は失踪しているのだから相続権は破棄するべきという流れになっていき
ああ、容子は、なんで大人しくそれに従うつもりなんだろう。
よほど出来た人なんだなぁ~と思って居たら・・・・
ああ、なるほど・・・とその結末に容子が一番賢かったわけか!?と納得。
でも、相続問題って厄介だなぁ~。
失踪しちゃった人が相続権を持つ人だと、探さなきゃいけないんだ~。
身内にそういう人が居なくて取りあえず、もめごとの一つは消えてホッとした
けれど、穏便に済ませたい問題だ。
今回も読みごたえある作品でした!
★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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