発行年月:2017年4月
あの子は、私の子だ。 血の繋がりなんて、 なんだというのだろう。 新生児を取り替えたのは、 出産直後の実の母親だった。 切なすぎる「事件」の慟哭の結末は……。 最注目の気鋭作家、渾身の書き下ろし! 帝王切開で出産した繭子は、あるアクシデントと異様な衝動に突き動かされ、新生児室の我が子を同じ日に生まれた隣のベッドの新生児と「取り替えて」しまう。取り替えた新生児は、母親学級で一緒だった郁絵が産んだ子だ。とんでもないことをしてしまった、正直に告白しなければ、いや、すぐに発覚するに違いない……、と逡巡するが、発覚することなく退院の日を迎える。そして、その子は「航太」と名付けられ、繭子の子として育っていく。罪の意識にとらわれながらも、育児に追われ、だんだん航太が愛しくなっていく繭子。やがて四年がたち、産院から繭子のもとに電話がかかってくる。 一方、郁絵は「璃空」と名付けた子を自分の子と疑わず、保育士の仕事を続けながらも、愛情深く育ててきた。しかし、突然、璃空は産院で「取り違え」られた子で、その相手は繭子の子だと知らされる。璃空と過ごした愛しい四年を思うと、郁絵は「血の繋がりがなんだというのだ」と思うのだが、周囲はだんだん「元に戻す」ほうへ話を進める。両家の食事会、バーベキュー、お泊まり……。
(幻冬舎HPより)
最初の「残念だったね」・・・・の言葉から
出産した子は死産だった?何か障害がある子だった?
と思ったら・・・自然分娩でなく帝王切開だったという。
自然分娩じゃないと残念なのか????先ずはそこに凄い違和感を
持ってしまいました。
そして、その言葉がとんでもないことを引き起こす。
残念だったねと言われた繭子は、その発言をした郁絵の子どものネームタグを
交換してしまうのだから、ビックリ!!
200数グラム郁絵の子どもの体重が多いこともその要因。
罪の意識を感じながらも子どもたちが4歳になるまで交換したままの子育て。
やがて、病院側から取り違えの可能性を伝えられ、自分の罪を告白する繭子。
子ども達が本当に可哀想。
いったい、どういう風にこの物語の後、成長するんだろ?
嫌な話だった(:_;)
因みに、わたしが最初に勤めた病院の産婦人科病棟では、生まれた赤ちゃんは
ネームタグをつけるより前に油性マジックで脚のひざ下部分に
「〇〇baby」と記入していたので、こういう事態は起こりえない。
ほかの病院ではどうなんだろう?
娘たちを出産したときは、ネームタグだけだったかな?
そう考えると油性マジックで名前は、良い方法だったな。
★★★
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発行年月:2017年5月
次はわたしのはずだったのに!? 切なく刺さる、傑作ラブコメディ
次の花嫁、私じゃないの!?
三十二歳の七々未は、イケメンと結婚する親友の結婚式でブライズメイドを務めることになり……。
(実業之日本社HPより)
自分の方が先に結婚すると思ってのに・・・
親友の美宇が結婚するという。
しかも相手は勤務医でイケメン、身長も高いいわゆる三高の男!
でも、その結婚式の新郎新婦を盛り上げる役目のプライドメイドを任され
新郎側の同じような役目のサッシャーを任された新郎の従兄弟神崎英也と
親しくなる七々未。
神崎も新郎に負けずイケメンで大手広告代理店勤務。
七々未と英也の恋の行方は?とそちらがきになり読んでいましたが・・・
やはりね・・・途中から予想出来ちゃいました^^;
でも、ラスト、思わぬ展開が今後、繰り広がりそう?とも思えて
なんだか最後まで楽しめた^m^
最近の結婚式って、こんなかんじなのかな?
それぞれの親友とかがお揃いの衣装着るなんて、昔はなかったなぁ~。
★★★
発行年月:2009年6月
心の風邪で休職中の男と、家族を亡くした傷を抱える女。海
辺の町で二人は出会った――。
第三回ポプラ社小説大賞特別賞受賞作。
(ポプラ社HPより)
エリート銀行員・須賀哲司だが、仕事を失くし絶望のまま
母親が暮らしていた海辺の街へ。
そこで知り合った福井喜美子という女性。
海のなかにフラフラ入り、このまま死んでもいいという気持ちで思っていたが
喜美子に助けられる。
最初、喜美子のプライバシー度外視で哲司の家に入り込み、あれこれ
世話を焼く姿が、ちょっとやり過ぎじゃないか?と思ったけれど・・・
そういう行動に出たのには喜美子の辛い過去があったからだと知り絶句。
あっけらかんと明るい喜美子にもそんな過去があったんだ~。
二人は惹かれあうようになっていくのも自然な流れだけど、哲司には
東京に妻子がいる。
さて二人はどうなる??
最後は、ハッピーエンド的でよかった。
ちょっと都合良すぎる展開だったけど・・・・^^;
風待ちの人同士、これからは新たな出発かな?
★★★
発行年月:2016年10月
ベストセラー作家、初の現代ミステリー長編! かつて病院だった建物に集う、少年少女 たち。彼らの目的は安楽死をすること――。だがそこにはすでに、一人の少年が 横たわっていた。
(文藝春秋HPより)
表題から、自殺願望の子たちの物語かな?と予測がつきました。
が・・・12人がひとつの場所に集まるところから始まる話。
主催者は14歳のサトシ。
サトシを含む12人が集い、それぞれ、最後は死を選ぶという決められた
状況のなかで、議論していく。
そして、12人のほかにもう一人。
子ども達が死を選んでここに来た理由はいろいろ。
病気を苦にしていたり、虐めに悩んでいたり・・・・
なかには理解に苦しむ理由の子もいたけれど、彼らは真剣に考えて
ここに来た。
主催者のサトシが淡々とことを進めていく様子に
何か、別の目的を遂げようとしているのかな?と予測した。
そして・・・・。
最後は、こうなって欲しいと読者の多くが望む結末になったと思う。
その点はホッとした。
ゼロ番の少年のことは、ちょっと切ないけど
この後、皆が以前より生きることに辛さを感じなくなったらいいな。
一番気になるのは、サトシのその後。
もっと14歳らしい生き方してほしい。
★★★★
発行年月:2012年6月
さびれた商店街の活性化、請け負います!
不況にあえぐユニバーサル広告社。次なるクライアントは閑古鳥が鳴く「さくら通り商店会」だった。最初はポスター制作だけのはずが、いつしかタッグを組んで商店街の活性化を目指すことに……。
(集英社HPより)
ユニバーサル広告社シリーズとは知らずに読みましたが楽しく読了しました。
会社を移転したユニバーサル広告社。
さびれた商店街のなかにある和菓子屋<岡森本舗>の上に。
そして、商店街活性化のイベントに参加することになる。
なかでも社員の杉山が活躍。
離婚した妻は再婚したけれど、小学3年生の娘・早苗とは手紙でやり取りを
してお互いの近況報告をしている。
そして、気になる恋の行方。
お寺を継ぐため修行に出る光照と教会の娘・初音。
二人のこれからも気になる。
これ続編出てるのかな?
後で探してみよう。
閑古鳥のなく商店街を何とか盛り上げようと奮闘する者たちの姿が
生き生きしていて楽しかった♪
★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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