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読んだ本の感想あれこれ。
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449b20d5.jpg発行年月:2008年10月


どうして人は美貌に惑わされ
容姿にこだわるのだろう。

目の前に現れた男が、美しい顔で港子を誘う。
母親の恋人に唇がそっくりなその男・・・・。
警戒心がやがてその魅力に
打ち砕かれるとき、彼女は--------。

                                      
(本の帯文より)

ササ~ッと読めちゃうかな?
林さんの本では、よくある、いわゆるセレブな世界の人たちが物語の登場人物。

主人公の唐谷港子は30歳でテ-ブルコ-ディネ-タ-である52歳の母親が通う美容整形クリニックの院長と三人の食事の席で、「うちで働かないか?」の誘いで院長の秘書としてクリニックに勤務している。

クリニックに来る客は、女優であったり、モデルであったり・・・。
外見の美を何より重んじる人たちが集まる。

そんな港子自身も外見を磨くことは、女性として当然とした考えで、その美貌を求める妻子持ちの男性・室田と作家志望の美形の男性・翔一を両てんびんにかけて楽しむ日々。

あまりにも、自分の現実とかけ離れた世界であり、考え方の人たちの話なので、あまり考え読んでいましたが・・・・
大学院生でモデルのバイトをしている・泰生と出遭ったところから、面白くなりました^^;

そして、ラストは、ちょっと酷い。可哀相。

泰生って外見より中身で十分、ステキな男性だったのかも?
相手の事を気遣っていたし・・・。

でも、港子を冷たい女と責めきれない部分もあって、なんとも後味がスッキリしないお話でした。

モヤモヤ感だけが尾を引いたかんじ。


★★★

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c0f8b2e6.jpg発行年月:2007年7月


社宅に隠された秘密とは?

5年生に進級する春、森(シン)は父親の転勤で東京から北九州へ転校することになった。わんぱくで怪我は絶えないし、物は壊すし、友だちは泣かせるしで、いじめっ子で乱暴者というレッテルをはられていた森の転校を聞いても、先生どころかクラスメイトのほとんど誰も残念がってはくれなかった。そんな森だったが、引っ越し先の社宅の子どもたち----ココちゃん、あや、竹本兄弟、パックとは不思議に気があった。彼らは森をまるごと受け入れてくれた。しかし森は次第に感じていた。この社宅には何か秘密がある。もしくは謎が・・・・・・。

                                        (講談社HPより)

最近、ちょっとマイ(ファミリ-)ブ-ムの加納さん。
過去作品をあれこれ借りて読んでます。

分類でいうと児童書なのかな?
絵も多かったし、字も読みやすいよう行間が広くあり、ふり仮名もあったので。

でも、これは、大人のわたしが読んでも十分面白かった。
只今、次女に本を渡して・・・・多分、その後、本は主人へ行くでしょう(笑)

小学5年生の高見森(たかみ しん)君が主人公。
東京の小学校では、腕白でガキ大将というかんじ。
そんな彼が父親の転勤で北九州のとある場所にある社宅での暮らしを始めます。

相変わらずの腕白ぶりですが、周りの子ども達は森をすんなり受け入れてくれます。

自分の居心地の良い環境にいることって、すごく幸せですからね~。
あ~よかったよかった!なんて思ったりして。

でも、その社宅には、ちょっと不思議な子がいて・・・・・

子ども達が大切なものを団結して守り抜こうとしている気持ちには感動でした。
実際問題で考えると、ちょっとそれって難しくない?もっと良い解決方法あるはずじゃない?
なんて思ってしまうけど、純粋な子ども達の気持ちを尊重したまま終わるのも良いと思う。
変に大人が絡んで来ちゃうとつまらなくなっちゃうだろうし。


最後まで読んで、物語の最初のエピロ-グをもう一度、読み返しました。

最後の方に、ちょっとした驚きの真相があり、それを確認するために最初の方をササッと再読。

やはり加納さんの作品は、いいなぁ~

家族で楽しめる作品ばかり(^^)


著者のちょっと長めのあとがきも、よかった。
物語の森くんと似た様な転校の経験あったとか。
作中の九州弁を話す子どもたちがすごく可愛かったけど、ご自身も使っていたんですね~。


森君たちがもうちょっと大きくなった続編も書いて欲しいなぁ~。


★★★★★
9c4e5b70.jpg   発行年月:2009年3月


   春の名残が漂う頃、
   隠れ宿「左近」の離れにやってきた借家人。
   ある日、押入れからその骸が転がり出た。
   怪しげな男が現れて言うには、
   クロツラに奪われたタマシイを取り戻せば
   まだ間に合うと。
   好評シリ-ズ第2作。

                          (角川書店HPより)


「左近の桜」の続編。

高校3年生の桜臓が高校卒業までの話。
「左近の桜」同様、短編の連作で、桜蔵が出遭ってしまう、不思議な男たちとの交わりが綴られます。

一人で留守番をしていると、何処からかやってくる怪しい者。
そういう時は、もっと警戒すればいいのに・・・・・なんてツッコミを入れつつ読みました^^;

けれど、そんなちょっとお人良しな性格が桜蔵の持ち味かな?
自身は「男より女がいい」みたいに言ってるけど、まんざらでもない様なところもあったり・・・。

男同士の怪しい交わりは、ありますが、いわゆるBL小説とは言いたくないなぁ~
品位は保たれていると思うので。

最後の話で、桜蔵と父親・柾の本当の関係がちょっと明かされた?
これはさらに続くのでしょうね。

やや、話の展開に飽きないでもないけど、物語全体から漂う雰囲気は好きなので、続きが出たらまた楽しめるかな?

今度は大学に進学した桜蔵ということですね。


★★★
e4f9b798.jpg発行年月:2009年6月


同族会社社長の誕生祝い。だが、主役である新之助が死亡し、華やかな宴は一転して次々と人が死ぬ惨劇の場へと変わっていく。

ベストセラ-『氷の華』の著者が描く、愛憎渦巻く一族の悲劇。



                     (幻冬舎HPより)


冒頭のエピロ-グに書かれた事を頭に置いて読むと、事件の犯人は「この人だろうな~」と予測がつきます。
けれど、一族とその関係者十数人が集まる場で、実際、誰が犯人なんだ!?は最後の方まで絞りきれない。

誰なんだ!?と思いつつ、読み進めるわけですが・・・・・事件の真相までは、なかなか辿り付かず・・・・途中、睡魔が襲いました^^;

がんばって読んで、真相が明かされたのは、最後の方。
しかも事件を追っていた警察関係の人でなく、一族の側の解説で・・・・??


はっきり言うと、真ん中へんは、読まなくてもいいかも・・・
半分眠い目をこすりながら(長女の塾、迎えがあったので)読んだ為あまり頭に入らなかった部分が多いにも関わらず、最後の方(今朝、読みました)で、もやもやしていた事件の真相がわかりましたから。


犯人がわかれば、この表題「目線」の意味がよく理解できます。

犯人像などは、最後の最後まで明かされないので、途中の段階で犯人を言い当てるのは不可能かも。
わたしは、ちょっと勘違いしてました^^;
この辺は、著者の狙いでしょうけど・・・・。

しかし、犯人には、同情しちゃいます。恨み心を抱くのもわかる気がする。
だからって、殺人はダメですけど。


著者のデビュ-作『氷の華』は、とても評価が高いので、読みたいのですが図書館での蔵書数が少ないみたいで、さほど予約者居ないのに、かれこれ8ヶ月も順番待ちです(/_;)
未だ手元には来ず・・・もう1年待ちも覚悟かなぁ~?


本書後ろの<著者紹介>を見ると
1946年生まれ。『氷の華』は2006年自費出版からスタ-トし、2007年単行本として出版。
文庫化もされ、35万部のベストセラ-となる。
ドラマ化もされ、62歳の大型新人として注目を浴びた。

と記されています。


う~ん早くデビュ-作が読みたいです!!


★★★
67c5842a.jpg   発行年月:1999年8月(単行本は1992年)


   短大生の入江駒子は『ななつのこ』という本に出逢い、ファンレタ-を書こうと思い立つ。身辺を騒がせたスイカジュ-ス事件をまじえて長い手紙を送ったところ、事件の“解決編”ともいうべき返事が舞い込んだ・・・・!こうして始まる駒子と作家のやりとりが鮮やかにミステリを描き出す、清新な連作長編!

【第三回鮎川哲也賞受賞作】

                                   (東京創元社HPより)

加納さんの作家活動スタ-トの1冊だそうです。
物語の主人公・駒子の日常と、文通を始める作家の物語『ななつのこ』の主人公・少年・はやての日常が交差しながら良い雰囲気で物語が進みます。

そして、駒子の日常にある、ちょっと不可解な出来事の数々を文通相手の作家が解決に導く過程が楽しかった。

どの話も良いけど4番目の「バスストップ」が特に好きだなぁ~。

駒子が見かける老婦人とその孫と思われる少女が、金網(むこうは米軍住宅地区)のそばの草の茂った場所でしゃがんでしていた事。
その真相は・・・・ちょっと切ないかんじもあるけど、夢もある。
その後のその場所を自然と想像したら、ちょっと嬉しくなっちゃいました(^^)

そして、最後の「ななつのこ」で明かされる事実には、驚き。
そういう事でしたか!?
最後の最後まで、いろいろと楽しませてくれました。


この本の関連本も出ているそうで、そちらも是非、読んでみたいな。

ちなみに加納さんの本は、家族みんな高評価です♪

これがデビュ-作とは、さすが、加納さん!



★★★★★


                                            
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