発行年月:2022年2月
シャルロットは七歳の雌のジャーマンシェパード。お利口だけれど、普段はのんきな元警察犬。彼女と一緒にいると、いろんな事件に遭遇する。向かいの家には隠されたもう一人がいる? 偶然関わることとなったドッグスクールの不穏な噂とは? それでも、シャルロットと出会えて本当に良かった。
(光文社HPより)
前作「シャルロットの憂鬱」の続編。
読み始めて・・ああこんな話前にも読んだなぁ~と気づきました(^^ゞ
元警察犬のシャルロットを中心に起きる日常のちょっとした謎を解いていく話は
深刻過ぎずに楽しめる。
シャルロットの飼い主夫婦・浩輔と真澄のかんじも好き。
殆どの話は、深刻じゃないれど
<天使で悪魔とシャルロット>のお話は、ちょっと考えさせられる内容でも
あったかな?
浩輔が職場の同僚の妹・夏都の家で飼っていた生後三か月の仔犬を
預かってくる。
もう飼えなくなったので新しい飼い主が見つかるまで預かることになったとか。
その飼えなくなった理由が、なるほど・・・というもの。
夏都は、夫と二人の息子と住んでいるのだけど、夏都さんの扱いが雑過ぎる。
旦那が一番、ダメダメ。
夏都さんの誕生日にケーキを4つ買って来てくれたのは良いけれど
夏都さんが食べる前に皆が食べ、男の子二人が夏都さんの分まで食べていたと。
「ママのだから一口くらい残してあげて」と言った??
犬を飼うことも男性陣3人が飼いたいといい多数決で決まったこととか。
お世話をするのは夏都さんになることが判り切っているのに・・・・
と呆れるばかりで、腹が立ってきた!
この後、この家族はどうなったのやら?
このシリーズは、まだ続くかな?
次回の話のなかで、夏都さんのその後が知れるといいな。
★★★
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発行年月:2021年7月
もういちど会いたいです――。 都会のはずれのガケの上にある古いアパート。 その屋根裏にひっそり暮らしている元オーボエ奏者のサユリ。 唯一の友だちは、頭の中にいる小さなチェリー。 「流星新聞」の太郎、定食屋〈あおい〉の娘のミユキさん、鯨オーケストラの元メンバーたち……と個性的で魅力的な登場人物が織りなす待望の長編小説――。 『流星シネマ』と響き合う、 愛おしい小さな奇跡の物語
(角川春樹事務所HPより)
「流星シネマ」「屋根裏のチェリー」「鯨オーケストラ」
3部作から成るシリーズ。
登場する人たちがみんな穏やかで優しい雰囲気で癒される。
先に「鯨オーケストラ」を読んだので、オーボエ奏者のサユリが、人と付き合うのが
苦手で、頭のなかに存在するチェリーが唯一、気兼ねなく話せる相手だったと
知る。
チェリーは、良きアドバイザーだな。
外に出てみることを勧め、その行動によって、どんどん奇跡的な
出会いが生まれて行って、解散したオーケストラを再結成したい!と強く
思って行動するようになるんだから、凄い変化!
鯨オーケストラの再結成の過程も知れて楽しかった♪
音楽で繋がっていく人間関係って、素敵だな。
今も音楽が人を繋げていくドラマ「さよならマエストロ」を見ているけれど
ちょっと通じるようなものを感じた。
もう暫くしたら、また三部作を通して読んでみたい。
★★★
発行年月:2023年5月
あのトンデモ精神科医・伊良部が17年ぶりに復活!
直木賞受賞、累計290万部の人気シリーズ17年ぶりに復活!
低視聴率にあえぐワイドショーのスタッフの圭介は、母校のつてで美人精神科医をコメンテーターとしてスカウトしようとする。が、行き違いから伊良部とマユミが出演することに。案の定、ふたりは放送事故寸前のコメントを連発するが、それは暴言か、はたまた金言か!?
目次
コメンテーター
ラジオ体操第2
うっかり億万長者
ピアノ・レッスン
パレード
(文藝春秋HPより)
今回もハチャメチャな精神科医・伊良部一郎。
看護師のマユミとともに診察に来る患者をビビらせつつ、ちゃんと治療する。
<コメンテーター>はコロナ禍におけるメンタルヘルスについてのコメントをという
ワイドショーの担当者からの依頼に乗った伊良部。
最初は、モニター出演。
言っていることもやっていることも放送事故じゃないか?というレベルなのに
視聴率は上昇。
看護師のマユミがやっているロックバンド、ブラックヴァンパイアのマユミちゃん
推しがその原因。
ハチャメチャだけど、時々、「なるほど~そうかもね」と思わせる言葉を
発する伊良部。
<ピアノレッスン>のピアニストがマユミのバンドのライヴで発散する場面は
爽快だった。
神経が疲れて、なんらかの不具合が生じた人たちには、伊良部の荒療法は
いい治療になっている。
今回も楽しかった。
このシリーズ、まだまだ続くかな?
★★★
発行年月:2002年9月
四国の図書館に着いたカフカ少年が出会ったのは、30年前のヒットソング、夏の海辺の少年の絵、15歳の美しい少女――。一方、猫と交流ができる老人ナカタさんも、ホシノ青年に助けられながら旅を続ける。〈入り口の石〉を見つけだし、世界と世界が結びあわされるはずの場所を探すために。謎のキーワードが二人を導く闇の世界に出口はあるのか? 海外でも高い評価を受ける傑作長篇小説。
(新潮社HPより)
ナカタが、西へ向かう手助けをしてくれることになった、星野青年は
本当に、ナカタにとっては良きパートナー。
ナカタ一人では、物語が進まなかっただろうなぁ~。
ナカタは、入り口の石を見つけなければという。
星野は、何のことか理解しなくても、ナカタの思いを汲んで協力する。
そして不思議なカーネル・サンダースを名乗る男に導かれて、その石を見つけ
ナカタの元へ運ぶ。
一方のカフカは、東京に居た父親が何者かに殺害さ、その一人息子が
行方不明ということで警察に追われる身になってしまう。
が、図書館員・大島や管理者の佐伯によって匿われる。
カフカは、寝ている図書館の一室に飾られている絵「海辺のカフカ」を
じっと眺めにくる15歳の佐伯さんに魅せられる。
そして50歳過ぎの現在の佐伯さんにも魅せられる。
15歳のカフカの性の目覚め。
佐伯さんをもしかしたら、自分を置いて出て行った母親なのでは?と思いながらも
否定も肯定もしない佐伯。
カフカとナカタが会うことは、なかった。
同じような何かの力によって、大きな影響を受けてしまった二人だけれど、
それが何だったのか?
佐伯さんは、自分のせいのようなことも話していたけれど、どういうこと
だったんだろう?
謎は謎のまま。物語は終わってしまった。
でもなんでも真実が明かされればいいというものでもないかな?
この終わり方が、いい。
カフカ少年の今後が幸せなものであるといいな。
後、星野青年もこの後、幸せであるといいな。
村上作品は、それほど読んでいないけれど、これは自分のなかではベストかも。
面白かった!!
★★★★★
発行年月:2003年9月
誕生日の夜、少年はひとり夜行バスに乗り、家を出た。生き延びること、それが彼のただひとつの目的だった。一方、ネコ探しの名人であるナカタ老人も、何かに引き寄せられるように西に向かう。暴力と喪失の影の谷を抜け、世界と世界が結びあわされるはずの場所を求めて――。村上春樹待望の書き下ろし長編小説。
(新潮社HPより)
もう20年も前の作品だったのかぁ~。
知っていたけれど、読んでいなかった。
上下巻なので、読み難かったら、苦痛だな・・・・と思って読み始めて
すぐに「これは面白い!!」と感じた。
物語は二人の主人公が交互に語られるかたち。
ひとりは、15歳の誕生日を迎えた日に家出する少年・カフカ。
4歳の時に、母親は6歳上の姉を連れて家を出て行き、以来、一度も二人には
会っていないし、音信不通。
もう一人は、ナカタトオル・・・年齢は80代?
戦時中、疎開先での事故(?)によって、頭が悪くなったと。
二人の弟の助けと公的機関からの援助で生活をなんとか成り立たせている。
そんな二人の物語がそれぞれとても興味深い。
15歳のカフカには、手助けしてくれる人たちが現れる。
夜行バスで親しくなった、さくら。
寝泊りするところを工面してくれる図書館員の大島。
その上司で図書館の管理責任者の佐伯。
ナカタも言葉遣いが丁寧で見た目もキチンとしているので、助けを求めれば
大抵の者が協力してくれる。
ネコの言葉がわかるという能力で猫探しをしているときは、色々な猫が
情報提供。
そして、突如、西に向かわねば!と思い立ち、どうやったら西へ行けるかを
見知らぬギャルに尋ねるのも可笑しかった。
ちゃんとした助言を貰えて、ヒッチハイクしながら西へ。
四国に行きたいというナカタに「いったことないところだし、付き合う」と
言ったトラック運転手の星野(20代半ばの男性)がナカタを今後、助けて
くれそう。
あと、気になったのは、
ナカタが昏睡状態に陥ったときのことを告白した当時の女性教師。
ちょっとショッキングな出来事だった。
しかし、他の生徒全員(16名)が同じような昏睡状態に一時、陥ったのが不思議。
この教師の話では、ナカタ少年は、とても頭の良い性格も穏やかな子だったと。
兎に角、気になることがいっぱい。
ナカタが段々とカフカに近づいてきている。
二人の物語が一緒になるのかな?
早く下巻を読まなきゃ!!
★★★★
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自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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