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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2017年4月


 

倉沢みちるは湘南の葉山で生まれ育った、純粋でひたむきな女の子。不器用でおとなしく見られるが、実は誰よりも芯が強い。高3の夏に、中学の同級生の蓮見優斗と海で遭遇する。葉山の老舗ホテルの御曹司で、男女問わず人気者の優斗は、地味なみちるにとって雲の上の存在だったが、海で共に時間を過ごすうちに付き合うことに。だが、葉山の花火大会の夜、行き違いから出会えなかった二人は、そのまま優斗が留学してしまったために悲しい別れを迎える。

傷ついたみちるは、その秋に妹に誘われて応募した「小説オリオン」新人賞を史上最年少で受賞。目立たない存在だったみちるが、一躍ベストセラー作家として脚光を浴びることに。本人はいたってマイペースだったが、妹との間に決定的な溝が生じてしまった上に、小さなパン屋を営んでいた両親は、突然転がり込んできた大金に目が眩み、徐々に人生を狂わせていく。

あの高3のひと夏の眩しい恋愛から5年後、優斗が日本に帰国。葉山で再会したみちると優斗は、急速に惹かれ合う。好きな人と過ごし、好きな小説を書き、人生で初めて幸せに身を委ねたみちるだったが、それは束の間の“幸福”だった……。

人は、どこまで愛を貫けるのか。本当の幸せとは何か。何度も引き裂かれながら、愛し合う二人が“青い鳥”を探す現代の純愛小説。

                    (講談社HPより)





分厚い本(587頁)でしたが、スラスラ読めました。


内容は・・・一言で言うと、少女マンガを文章にしたかんじ?
著者の経歴知らずに読みましたが・・・少女漫画家だったと知って
「やっぱりね・・・」と。

純愛小説で、読んでいて、ハラハラドキドキもあって楽しかった。
けれど・・・主人公のみちるが、何度も死にそうな目に遭いそのたび、
登場の優斗の場面は、感動的なんだけど、ちょっと段々、しらけて来たかな?

若いまだ恋に焦がれる少女が読むにはいいかも。

あと、読書メーターの他の方の感想にもあったけど、韓流ドラマっぽい。

案外、ドラマにした方がこれは面白いかも・・・なんて思った。


                           ★★★

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発行年月:2017年3月


 この爺ちゃん、ただものではない!?
ゲーム会社を辞め、引き籠っていた史親の部屋からの出火で家と主を失った秋山家。残された妻の景子、中学生の雅彦、小学生の太一の三人は、史親の実家「秋山善吉工務店」に世話になることに。慣れない祖父母との新生活は、それぞれの身に降りかかるトラブルで災難続きの日々。
一方、警視庁捜査一課の宮藤は、秋山家の火災は放火だったのではないか、と調べ始める――
大工の善吉爺ちゃん、大立ち回り!!昭和の香り漂うホームドラマミステリー。

                      (光文社HPより)




ホームドラマとミステリーが良い感じで絡んで最初から最後まで楽しめた。


家事で住む家と家長をなくした秋山家族。
母親・景子と息子の雅彦(14歳)、太一(10歳)。
3人が身を寄せたのは、亡くなった史親の実家。
工務店を営む善吉、春江の家。

強面で頑固で乱暴な物言いに最初は、苦手意識が強くびくびくしていた3人
だったけれど、次第に善吉の優しさに触れる。

景子は、パートに出た職場で、雅彦は、バイト先で、太一は学校の友だち絡みで
悩みを抱え、それらを解決してくれたのが善吉。

景子に対しては、知恵だけ授け、実際に動いたのは妻の春江だったけど
春江も善吉に負けない強さで景子を守った。


そして、ずっとあった秋山家の火災の原因。
これは事件で犯人がいるとにらみ捜査する宮藤。

善吉と宮藤のやり取りがユニーク。

そして、ラストは泣けた(:_;)
善吉さんが恰好良すぎて・・・・。


秋山工務店は、跡取りも出来たようで、よかったよかった。


                           ★★★★★



発行年月:2017年7月


 「消された島」をめぐる超弩級イヤミス!
 東京オリンピック前夜の1964(昭和39)年、小笠原諸島にあった「祝言島」が噴火し、生き残った島民は青山のアパートに避難した。しかし後年、祝言島は"なかったこと"にされ、ネット上でも都市伝説になった。一方で、祝言島を撮ったドキュメンタリー映画が存在し、ノーカット版には恐ろしい映像が含まれていた。
 2006年12月1日、東京で3人の人物が連続して殺され、未解決となっている「十二月一日連続殺人事件」。無関係と思われる3人の共通点が「祝言島」だった。半世紀を経て、"消された島"の禍々しい歴史が暴かれる――!!!

                   (小学館HPより)




タイトルと表紙の絵から、嫌な話だと想像できる。
真梨さんのイヤミス度は、期待度大なので・・・^^;


登場人物の相関図をメモしながら読んだので、よくわかったけど
そうじゃなかったら、頭のなか、ぐちゃぐちゃになりそう。


大学生(関東大学芸術部)の九重メイがスタイルリストの母親・サラからの
薦めでドキュメンタリー制作会社にアルバイトとして、あるテープのチェック
作業に関わり、「祝言島」という島に纏わる不可解なことの真相を探っていく。


メイ自身が「祝言島」に関わる人物だとわかった瞬間は、なんだかゾッとした。

登場人物たちが次々、繋がっていく元になっているのも「祝言島」。

かつて、そこで行われていたこと。
暗い歴史を持つ島のこと。

ロボトミー手術のことは、学生時代学んだので、それが関わっている
物語というのもなんだか怖かった。

ああ、嫌な話だった。
でも、また一気読みしちゃった。
そして、次回作もまた期待しちゃいます。


                           ★★★



発行年月:2017年6月


 特別じゃないわたしたちの、特別な日常 『ナラタージュ』『Red』の著者が描く、新たな恋愛小説。 「どこへ行きましょうか」 「どこへ行くか」 30歳の私は、あの日、夕方の春の海辺で、どこへ行けるか分からない恋を始めた。限られた時間の中にいる男女の行く末を描いた、渾身の恋愛小説。 年上のエンジニア・椎名さんと仕事先で出会った知世。美味しいものを一緒に食べる関係から、少しずつ距離が近くなっていったある日、椎名さんは衝撃の告白をするが……。

                   (幻冬舎HPより)




表題、変わってるな・・。

と思ったけれど、読み終えたら、これはピッタリな表題で
なんだかジ~ンと来るタイトルだなと思った。


主人公の30歳の知世は、バツイチで結構年上のパソコンエンジニア・椎名と出会う。
最初の方で知らされる彼の病気はHIV。

もっと若くて知り合ったなら成立しなかった恋愛かもね。
椎名が感染した経緯がよくわからなかったけど、誠意ある対応には
最初から好感が持てて、なんとかうまくいくといいなぁ~と思いながら
読んでいた。


知世と椎名の恋愛話だけでなく、知世の友人や、妹の話も良かった。

あまり仲が良くなかった妹との関係も少し変わっていくラストも
今後の知世と椎名の未来が明るいことを予測させてくれて
読後感もスッキリ♪


色々な問題があっても、乗り越えていけると確信できる人となら
幸せになれるんだろうな。



                          ★★★★



発行年月:2017年7月

猫好きで鳴る人気作家7人が集結。
猫の小説7編を収録する文庫オリジナルのアンソロジー登場!
巻末には「猫小説オールタイム・ベスト」紹介も。

【収録作品】
「マロンの話」湊かなえ
「エア・キャット」有栖川有栖
「泣く猫」柚月裕子
「『100万回生きたねこ』は絶望の書か」北村薫
「凶暴な気分」井上荒野
「黒い白猫」東山彰良
「三べんまわってニャンと鳴く」加納朋子

「猫と本を巡る旅 オールタイム猫小説傑作選」澤田瞳子

                     (文春文庫HPより)



猫好きなので、期待が大きすぎたかな?
面白くないわけじゃないけど・・・・。


最初の湊さんのお話は、エッセイぽい。
いつものイヤミステイストじゃない、ほんわかした感じでした。

お話として感動したのは、柚月さんの<泣く猫>。
これはジ~ンと来た。

17年間会っていなかった母親の死を警察からの連絡で知る真紀(35歳)。
母親の住んでいたアパートを訪ねると、どこからか猫が来る。
唯一の弔問客である女性の話では母親が可愛がっていた野良猫だとか。

ネグレクトで施設育ちの真紀にとって母親は自分にとっては恨みの対象だったけど
懐いてくる野良猫は全てマキと呼んで可愛がっていたということを聞き
涙を流す真紀。


巻末の猫小説傑作集は、読んでいない本も多く
小池真理子さんの<柩の中の猫>は、読んでみたいと思った。



                        ★★★
 
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