発行年月;2019年6月
住み心地のいい離れの一軒家で一人暮らしを続ける北川春子39歳。母屋に越してきた、夫を亡くしたばかりの63歳、青木ゆかり。裏手の家に暮らす現実的な今どきの新婚25歳、遠藤沙希。
年代も性格もまったく異なる3人の出会いから始まった、温かく、どこか嚙み合わない"ご近所付き合い"、その行方は――。
女も男も、人からは見えない、そしてジャッジすることのできない問題を抱えている。年齢や、生きる環境、価値観など、さまざまな違いを乗り越えて、人と人はほんとうに分かり合えるのか? 現代を生きる大人たちに贈る必読の一冊。
(毎日新聞出版HPより)
こんなご近所さん付き合いが出来たら理想的でしょう。
一人暮らしだと、急に体調が悪くなったときが一番、心細いと思うけど
すぐ近くに助けを求められる人が居るって心強い。
時には、それぞれの問題に関わってしまって、憂いの日があっても
誰かと関わることって、そういうことだし、このメンバーなら
また何か問題起きても、ちゃんと解決していけそう。
ブルーベリー狩り、実現する日が楽しみですね(^^)
日常の先にちょっとした楽しみがあると気持ちがそこに向かって
明るい感じになっていいな♪
★★★
発行年月:2019年5月
結婚式を終え、幸せの中、眠りに就くふたり。しかし目覚めると、暗いコンテナの中にいた。現れたのは一人のピエロ。ピエロは言った。「ようこそ、アンサーゲームへ!」アンサーゲームとは、ふたりに同じが質問が出され、その答えが一致すると正解、不一致なら不正解となるゲーム。質問はふたりに関係するもので、互いが理解しあっていれば難なく正解することができるのだが……。圧倒的なスピード感でラストまで一気に駆け抜けるミステリー・サスペンス。
(双葉社HPより)
最初は面白そうと思って読み進めたけど、途中から嫌になってきた。
なので、飛ばし読み。
結局、犯人(ピエロ)の目的がよくわからない。
幸せ絶頂のカップルを貶める趣味?
凄い悪意を感じて気分が悪くなった。
特に罰せられることをしているわけではない2人。
結婚を決めたのは、本人たちの意思なわけだし、変に問題にして
相手を攻撃させる材料提起しなくても・・・・。
こういう話は、嫌いだな(T_T)
結構、いつも良い話、書くのになぁ~残念
★★
発行年月:2018年12月
あらすじ・概要
堀川次郎は高校二年の図書委員。利用者のほとんどいない放課後の図書室で、同じく図書委員の松倉詩門(しもん)と当番を務めている。背が高く顔もいい松倉は目立つ存在で、快活でよく笑う一方、ほどよく皮肉屋ないいやつだ。そんなある日、図書委員を引退した先輩女子が訪ねてきた。亡くなった祖父が遺した開かずの金庫、その鍵の番号を探り当ててほしいというのだが……。
放課後の図書室に持ち込まれる謎に、男子高校生ふたりが挑む全六編。
爽やかでほんのりビターな米澤穂信の図書室ミステリ、開幕!
(集英社HPより)
高校生にしては、大人っぽい2人。
でも会話がセンスいいし、お互いを信頼しているかんじがとてもいい。
良い関係だなぁ~と思った。
2人が謎解きをしていく話だけど、後半は、先輩の自殺や
松倉の亡くなった父親に関する謎で、少し重たい話になっていった。
何となく影がある松倉の父親に関する事実を知ってしまった堀川だけど
2人の友情が変わらぬものであるといいなと思うし
2人なら大丈夫かな?とも思う。
2人のこれからも気になるので、いつか続編を読ませて欲しい!
★★★★
発行年月:2017年10月
時代の波に抗しきれず、「閉店が近いのでは?」と噂が飛び交う星野百貨店。エレベーターガール、新人コンシェルジュ、宝飾品売り場のフロアマネージャー、テナントのスタッフ、創業者の一族らが、それぞれの立場で街の人びとに愛されてきたデパートを守ろうと、今日も売り場に立ちつづける――。百貨店で働く人たちと館内に住むと噂される「白い猫」が織りなす、魔法のような物
語。
(ポプラ社HPより)
創設者の名字がついた創業50年の星野百貨店。
そこで手動式のエレベーターを操作するエレベーターガールの松浦いさなを
中心に働く人とお客さまたちの物語。
お客さんへの気遣いがホッコリさせる。
こういう百貨店、今はどんどん減ってしまって大型ショッピングモールとか
大型スーパーが主流になってきている。
だから、ここのなかに出て来る、屋上広場の回転木馬とか、自分の幼いときの
思い出を蘇らせてくれた。
途中、赴任してきたコンシュルジュの芹沢結子さんがこの百貨店存続の
大きな鍵だったんですね~。
長く存続して欲しいな。
関連書籍だという『桜風堂ものがたり』も未読なので、ぜひ、読んでみたい!
★★★★
発行年月:2019年5月
あたしのせいで動物園に入れられたクマの「あなた」を、必ず救い出す。どんなことをしても。雨子はそう誓った日から、親友の那智くんとも離れ、飼育員になるため邁進する。だが、それは本当に「あなた」の望むことなのか。大人になった雨子が出した結論は――。真っ直ぐに誰かを想う気持ちが交差する、切なく温かな物語。
(新潮社HPより)
雨子は、9歳のとき、ヒグマの子どもに遭遇し、近づこうとしたところを近くに
いた親グマが射殺されるというショッキングな経験をする。
そのヒグマはどうなっのか?
仙台の動物園で飼育されることになったと知り、一人で会いに行く。
そして<あなたを檻から出してあげる>と約束する。
度々、<あなた>に会いにいく。
そのたびに「助けにきてくれたの?」と聞く<あなた>。
<あなた>の居る、動物園で飼育員になる!と目標を決めついに念願が叶う。
そして・・・・
9歳のとき、一緒に居た、那智くんは東京に転校してしまった。
しかし、獣医師を目指し、雨子のいる動物園で働くことを目標にして
宮城の国立大学に入り、動物園の獣医師の元で研修生として学ぶ。
雨子とも再び親しい関係になる。
那智くんは、雨子のことがずっと好き。
雨子も那智くんのことは好きだけど、もっと大事な存在が<あなた>。
ラストは、ハッピーエンドなんだろうか?
一応、目的は果たした雨子だけど、帰れる場所がないというのは辛い。
この後、雨子はどう生きるんだろうか?
那智くんは目的を失ってしまったわけで、こちらの今後も心配。
読み終えた後も、不安感みたいなものが残る。
不思議な物語だったけど、忘れられない物語かも。
★★★★
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;