ふるさと「弘前」を離れ、孤独な都会の底に沈むように暮らしていた陽一と七海。ふたりは運命に導かれるように出逢い、惹かれ合うが、やがて故郷の空へとそれぞれの切なる憶いをつのらせていく。
一方、明治時代の津軽でひっそりと育まれた、賢治とトヨの清らかな恋は、いつしか遠い未来に向けた無垢なる「憶い」へと昇華されていき……。
桜の花びら舞う津軽の地で、百年の刻を超え、永々と受け継がれていく《心》が咲かせた、美しい奇跡と感動の人間物語。
美しい映画のようなこの小説を読み終えたとき、あなたはきっと、恋人、家族、友達、夢、故郷……、すべてを抱きしめたくなっているでしょう。
(小学館HPより)
津軽蕎麦って、知らなかったけど、なんだか食べに行きたくなった!
物語は、青森県弘前市で先代から受け継いだ「大森食堂」を営む大森哲夫の話からスタ-ト。
哲夫の父親は遊蕩を尽くした人だったが、初代から店の看板メニュ-である「津軽蕎麦」に向き合うときは凛々しい姿であったと振り返る。
そして、哲夫の息子・陽一の語りでも物語が始まり、親子、それぞれの物語が綴られていく。
陽一(27歳)は、東京でいろいろと仕事を変えながらも懸命に生活している。
心の中には、いつか食堂を継ぎたいと思いながら・・・・。
そして、陽一の恋人となるカメラマン志望の七海と出会う。
同郷の出身と知り、親近感を抱き付き合いが始まるけど、いつかは青森に帰ろうか?と思う陽一とカメラマンとして独り立ちするのを目標に頑張る七海と。
二人の将来はどうなる??と途中、心配になったけど、めでたしめでたしの結末でホッとした。
表紙の絵は・・・なるほど・・・・。
読み終えて見ると、食堂のこれからも予測できて嬉しい♪
著者のあとがきと
その後ろにある実際に物語を書く上で取材した津軽の食堂リストとして
店主とお店の外観の写真と共に10軒が紹介されている。
これを読んで、実際に足を運ぶ人もいるんだろうなぁ~。
近くだったら食べに行くんだけど・・・。
青森県が定めた「百年食堂」の定義は・・・・
三世代、70年以上続いている大衆食堂 だそうです。
それぞれのお店に、それぞれの歴史があるんでしょうね~。
心温まるお話でした♪♪
★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
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★★★★★ぜったい再読したい!!
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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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