家庭の複雑な事情を理由に陸上部を退部した高校一年生の加納碧李。
だがそれは走ることから逃げてしまった自分への言い訳だった。
少年の焦燥と躍動する姿を描いた、青春小説の新たなる傑作!
(幻冬舎HPより)
主人公の碧季の置かれた家庭環境が、深刻な状況。
両親が離婚して、母親と、5歳の妹・安樹と暮らしている。
母親は薬剤師として働き始め、経済的には困っていない様子だけど、両親の離婚の経緯、杏樹と母親との関係が複雑で、碧季は、そのことに神経を遣い、陸上部で走っているときではないと判断して走ることから距離を置いている。
心優しい、碧季が実に痛々しい。
そして、安樹も可愛そう。
母親の千賀子も心を病んでいる。
家族全員がとても緊張した状態で暮らしている。
あさのさんの物語だから、きっとこの先は希望の光が射すんだろうけど・・・と思いながらも少々気が滅入ってしまった。
碧季が所属していた陸上部の監督・箕月、友達・久遠、マネ-ジャ-の先輩・杏子たちが皆、碧季のことを気に掛けて接する様子が温かい。
碧季も部活ではないけど、走り始めた。
続きの物語では、碧季の家族の様子も良い方向に向かい、蒼季がランナ-として活躍する場面が読みたいなぁ~。
続きがまだあるとわかって、この本を読んでよかった。
これだけを読むと、ちょっと物足りなかったかもしれないけど・・・・
★★★
PR
この記事にコメントする
カテゴリー
フリーエリア
最新記事
(04/18)
(04/16)
(04/10)
(04/07)
(04/03)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア