(単行本初版は1978年8月)
黒いFX商戦から10年、日本経済は次々と襲いかかる貿易・資本自由化の嵐に直面し、第三の世界戦争<経済戦争>に突入する。アメリカの巨大自動車企業フォ-クが、虎視眈々と日本市場を狙う中、商社マンになって11年目を迎えた壹岐正は、アメリカ近畿商事の社長として、経営不振の千代田自動車とフォ-クの提携交渉を進める・・・・・・。国際経済戦争の最前線に立つ壹岐正の苦悩を描く。
(文庫本の表紙裏解説文より)
大本営参謀から商社マンに転身した壹岐が、どんどん、会社の中で地位を確立して行く姿は頼もしい。
しかし、元から商社マンとして社長の側で家庭や家族を犠牲にしながら頑張ってきた者には、会社の為には必要な人材と思いつつも妬みの心が増大していく。
社長の大門がワンマンで壹岐の手腕を誰よりも高く評価しているから救われるが、なんだか会社内の立場は孤立しているようで辛い。
会社を離れた私生活の方で、お互いに好意を持っていた千里とやっと素直な心の内を明かしあえたのはホッとするところだった。
が、やはり息子の誠とは、しっくり行かずに、この関係は修復するのだろうか?
疎んでいるわけでもなく、何かキッカケさえあれば、和解しそうな気配はするのだけど・・・
三巻後半では、石油事業展開を早い時期から手掛ける、兵藤の動きが活発化。
壹岐も国家の為に、重要な仕事であると判断し、今後は壹岐自身も大きく関わっていこうとするところ。
自分の手柄を立てるというよりも常に国の将来を考えての動きは、好感が持てるなぁ~。
国内自動車・千代田のフォ-クとの提携には残念ながら破れるものの、そこで終わりとは考えてなさそうだし・・・
四巻では、自動車、石油その両方の商戦活動の展開が面白くなりそう!
そして、千里との恋の行方は、どうなるのでしょうか?
★★★★★
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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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