発行年月::2015年12月
建材会社の社長を務める高梨修一郎。
50歳を過ぎ、心に浮かぶのは過去の秘密と忘れがたい運命の人……。
個人と社会の狭間にある孤独を緻密に描き、
成熟した大人に人生の意味を問う長編小説。
(集英社HPより)
主人公の過去と現在が交錯しながら進む。
建材会社社長になった経緯には、驚きの過去があり、
あまりにも哀しいこと続きの人生に、こちらの気持ちも塞ぐかんじ。
父親が若い女と蒸発し、母と妹との平和な3人の暮らしのなかで
妹が交通事故に遭う。
幸い、命に別状はないもののその後、少し歩行に困難を来たす。
だけど、その事故の加害者が誠意ある人たちで、主人公が社長になった会社の
経営者だった。
妹の事故後、2年で今度は母親が胃がんで亡くなる。
その時も主人公たち兄妹の後継人となってくれたのは良かった。
が・・・妹は24歳で海外旅行に行き、その先で亡くなる。
スキューバーダイビング中の事故死。
主人公自身は、会社でも責任ある仕事を任されるけれど、結婚した妻との間に
娘をもうけながら、離婚。
やがて知り合う人たちも大きな苦悩を抱えた人たちで、
こんなに重たい人生を抱えた人ばかりが巡り会うって、ありなんだろうか??
とちょっと辟易しちゃう^^;
終盤は、主人公自身が死に囚われそうになり、このまま死んだらあまりにも
哀しすぎると思った。
が・・・そうならずにホッとする。
題名の意味が最後まで読むと、ああ、なるほど・・・と思えたので
読了後の気持ちは、割とスッキリ。
★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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