発行年月:2014年4月
真実は「悪夢」の中に隠されている――。幻惑の極致が待ち受ける道尾ミステリーの頂点!

あの女が、私の眼前で死んだ。かつて父親が犯した殺人に関わり、行方不明だった女が、今になってなぜ……真相を求めて信州の寒村を訪ねた私を次々に襲う異様な出来事。はたして、誰が誰を殺したのか? 薬物、写真、昆虫、地下水路など多彩な道具立てを駆使したトリックで驚愕の世界に誘う、待望の書下ろし超本格ミステリー!
(新潮社HPより)
大槇辰男は離婚し、一人息子の俊也と定期的に会っている。
そして、出張のため、息子を預かって欲しいと頼まれる。
辰男には、32年前、体験したあることが元で見る悪夢に苦しんでいた。
そして、その32年前かつて住んでいた村から行方不明になっていた女を駅のホームで
目撃し動揺する。が・・・・次の瞬間電車に飛び込み轢死。
物語の最初から謎が生まれ、期待度が高まりました。
32年前の真実を求めて、信州のかつて暮らしていた寒村を訪ねる辰男。
預かった息子・俊也と共に。
昔からの村のしきたり。
村に起きた事件の噂話。
現実の話のなかに辰男が見る夢が混ざり、謎がより深まる。
事件の真相は、明かされてみれば意外とふつうでした。
悪夢を見ることが、もっと深く絡まってくるのかと思っていましたが・・・・^^;
ま、途中の何とも言えない不穏感を増強させる役目は果たしたからいいのかな?
話の展開は、複雑に広がりますが、最後にそれを収束させる力は、やはり流石!
暗くて重いたい話のなかに、俊也くんの存在が癒しになっていた。
ぎこちなかった辰男との関係も、良い感じになってきたし、辰男も悪夢から
解放されて生きる希望を持てるかな?と期待させるラストに救われた。
★★★
PR
この記事にコメントする
カテゴリー
フリーエリア
最新記事
(04/20)
(04/18)
(04/16)
(04/10)
(04/07)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア