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読んだ本の感想あれこれ。
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57bb2db4.jpg   発行年月:2009年3月(第1刷)
            〃    (第3刷)


  
  女子になりたい中学生・大輔と彼を守ってきた幼馴染の茶子。
  彼らが暮らす空堀商店街に、会計検査院の調査官3人の
  手がのびる。

                          (文藝春秋HPより)


大阪が舞台・・・というか、大阪城が舞台。
東京から、出張で会計監査院の三人(松平・鳥居・ゲ-ンズ・ブ-ル)が大阪に訪れる。

松平:身長175cm。国家公務員Ⅰ種試験を受験した4万人のトップで合格したエリ-ト。
卓越した調査能力が評判。
鳥居:身長160cm。新しいインクの香りに大腸が過敏に反応する。偽装文書を探す隠れた秘密兵器。よって、ミラクル鳥居の異名をもつ。
ゲ-ンズ・ブ-ル:ヒ-ルを履くと身長180cmを越える。フランス人と日本人のハ-フ。ハ-バ-ド大卒で頭脳明晰、容姿端麗。

この3人の会話が最初から愉快。
ミラクル鳥居は、癒し効果抜群!


大阪を何の目的で調査するのか?最初から興味を持ちつつ・・・大阪の公な機関での国家予算のムダ遣いを正すのかな?
などと思って、読んでいましたが、話には空堀商店街のお好み焼き屋とか、中学生しか出てこなくて・・・・???
でも・・・そのお好み焼き屋のおじさんと中学生たちが、重要な鍵だったちは!!

いや~予測が出来ない面白さ。

これ、大阪の人や、大阪出身の人が読んだら、もっと面白いでしょう。
史実に基づいている話に加えた架空設定の別の歴史がうまく合わさっていました!

奇想天外の発想に基づく、フィクションですが、こういう話は、ひょっとして・・・・・なんて想像したら楽しいなぁ~。

調査は結局どうなるか?は読んでからのお楽しみですが、ラストは爽やか。
ミラクル鳥居は、本当にミラクル!!


「鹿男あをによし」 「鴨川ホルモ-」に続いて、楽しませてもらいました!

★★★★
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fc0c3920.jpg   発行年月:2006年4月


   このごろ都にはやるもの、
   勧誘、貧乏、一目ぼれ。
   葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ1枚。
   腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、
   出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。
   このごろ都にはやるもの、
   協定、合戦、片想い。
   祗園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモ-」。
   「ホルモン」ではない、是れ「ホルモ-」。
戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。
恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、麒麟魍魎(ちみもうりょう)は跋扈する。
京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の乱狂絵巻。
都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファ-レ。前代未聞の娯楽大作、基盤の目をした夢芝居。
「鴨川ホルモ-」ここにあり!!
                                  
(表紙裏の解説文より)


万城目氏のデビュ-作。
先にドラマでも話題だった「鹿男あをによし」を読んでいますが、その独特の雰囲気をこの作品でも堪能出来ました!
バカバカしい話なんだけど、なんとも言えない知的な娯楽の部分を感じます。

京都大学の新入生たち10人が、それぞれ京都三大祭のひとつである葵祭に関するアルバイト先で先輩からあるサ-クルの勧誘のビラを受け取る。
その新入生歓迎コンパに先ずは行ってみようと集まった面々が知る、そのサ-クルの実態が
「ホルモ-」なのですが・・・・。
変な名前で「なんだ!?そりゃ??」と、わたしも新入生たちと同様、頭の中は(?_?)

すぐに実態は明かせないと、妙に気を持たせる先輩たち。

そして、その実態は。。。。。

もう映画化もされてるし、言ってもいいかな?^^;

ホルモ-とは大学対抗の鬼を操りながらの戦いなのです。
主人公たちの所属するのは、京都大学青竜会。

鬼というと大きいかと思いきや、ここで出てくるのは、巾着のような容姿の小さい鬼。
想像すると、愛嬌ありそう(笑)

その鬼たちを操るためには、鬼に自分たちが主人だと認めさせなくてはならない。
そのためには、鬼語の習得が必須。
新入生たちは、途中、脱退しようかと思う者も出るのだが、それはある理由で絶対に叶わない。

鬼に自分たちを認めさせる儀式は、ちょっと変。
神聖な雰囲気を保つようにと注意されて臨むが・・・冷静に見たら「この人たちは狂ったのか?」と思われるようなもの。
伝統の舞いの披露では、思わず吹きだしちゃいましたから~!!
この儀式は途中まで女人禁制という意味がわかりました(こう書けば少し想像できますね^^;)

バカバカしいことの連続だったけど、戦いの場では、真剣勝負。

凡ちゃん(髪型が大木凡人みたいなきのこヘア)こと、楠木ふみちゃんが可愛い!
そして、大活躍!!
少し、映画の紹介を覗いたら、この凡ちゃん役は、栗山千明さんなんだとか!?
え?アベがひめ目ぼれする女子役じゃないんですね~。

なんだか、映画もちょっと見たくなりました。
物語だけでこんなに、面白いんだから、映像化されたら、もっと面白いかも!


この本、主人が先に図書館から借りて、時々、大笑いしながら読んでいました。
その理由がわかった!

こういうのは、意外と好き嫌いが分かれそうだけど、わたしは好きだな!
爽やかな青春小説と言ってもいいかも!
もう1回ササ~ッと読み返しちゃおう♪

★★★★★
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