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読んだ本の感想あれこれ。
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51cJUp1DQOL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年12月

幕府海軍の最期。少年士官たちの箱館戦争を描く、書き下ろし歴史小説。



新政府に抗した旧幕府方は、榎本武揚のもと箱館に結集した。旧幕府海軍の佐々倉松太郎ら若き浦賀衆たちもこれに加わるが、開陽丸は沈没、新政府軍が箱館に迫る。歴史小説の気鋭が描く、少年たちの箱館戦争とその後。

                                         (角川書店HPより)


大政奉還、徳川幕崩壊。

幕府の海軍に属していた浦賀衆たちは、恭順を示した徳川の意に従う諸藩とは別に、自らの武士としての力を示そうと榎本武揚のもとに結集。
そこには、かつて幕府海軍として海陽丸に乗っていた、朝夷正太郎、三郎、佐々倉松太郎、
中島恒太郎、英次郎などの若者もいた。

佐々倉松太郎と中島恒太郎は、家が近く幼い時からの友。
松太郎の父・桐太郎はかつて太平洋を横断したが、肺病を患い家督を松太郎に譲っている。
恒太郎の父は、現在隊長を務め、桐太郎とも厚い信頼関係がある。

物語では、新政府軍を敵にまわす形で戦いを続けることになった者たちが、箱館で五稜郭を築き、そこで戦いに挑む姿を描いている。
歴史的に言うところの箱館戦争ということらしいが、あまり知らなかった^^;


そこで命を落とすことを使命のように感じている若者達の想いが切ない。

そして、一緒にこの地で死のうと誓いあいながら、生き延びた佐々倉松太郎のその後。

生き延びたことを恥と思う当時の考え方。
生きて帰ることの辛さ。

しかし、その後、松太郎は浦賀に造船所を造ることに決め、その計画を実行する。


植松さんの歴史物語は、読みやすく、よく知らなかったことを学ばせて貰ってとても勉強になります。
壮絶な戦いのなかで、生き延びた若者が、苦悩しながらも生きた物語としても感動しました!


                                     ★★★★★

 
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51bsf46ABaL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年9月

徳川家康の子に生まれ、11歳で人質として豊臣秀吉の養子となった於義丸――二人の天下人に命を弄ばれた男が見た覇権の真実とは。
福井藩祖となった結城秀康の波瀾万丈の生涯。



                     (中央公論新社HPより)




ちょっと表紙の絵で引いたのですが・・・^^;
大河ドラマ「江」も見ていたし、徳川家康の次男として生まれた「秀康」に興味があって読んでみました。
長男・信康は悲劇的な切腹で生涯を閉じ、三男・秀忠は大河ドラマ「江」では向井理くんが演じ、家康の後を継いだのは知っていましたが・・・この「秀康」については殆ど知らず、読みながら、こんな波乱万丈の人生を送った人だったんだぁ~とわかりました。

生まれたときから、父親とは離れた場所。
三歳で初めて長男・信康の働きかけでやっと父・家康と会うことが出来た。
しかし、父に愛されているという実感を持てぬまま成長していきます。

11歳から6年間は豊臣秀吉の養子(人質)として豊臣家で暮らしました。
いつ命をとられるか?最初の頃こそ、いつ命を取られるか?緊張の日々を過ごしたけど、案外、秀吉や茶々、秀吉の母・仲とも仲良くしていた様子は、ちょっと心が和らぎました。
そして、17歳で結城家へ。

まつりごとの道具に使われている秀康ですが、こんな自分が役に立てるのならと思い命令に従う。

賢く、心優しい青年像で、こんな人が家康の子どもであったのなら、徳川の跡継ぎにふさわしいのに・・・なんて思ってしまう。

豊臣家に居たとき、仲や茶々から徳川と豊臣の絆となって欲しいと期待されたことも果たそうと、秀吉亡き後、命を追われる石田三成を匿ったりもし、なんとか命を救おうと努力した。
豊臣家が一大名として存続できるよう家康に頼んだりもして・・・

しかし、全て叶わぬ結果になってしまう。
父・家康に対して不満感を抱きつつ自分の力の無さを憂いたり

秀康は34歳という若さで病死してしまうのだけど、死ぬ間際に「私が死んだら父は嘆いてくれるだろうか?」と言う言葉にジ~ンと。

亡くなった後、その言葉を家康が聞き、涙を流した場面にもジ~ン。

まるで大河ドラマを読んでいるようなお話でした。

物語なので、著者独特の解釈は入っているでしょうけど・・・・
なかなか良い物語でした。

登場人物たちを極めて好意的に描いているので、みんなそれぞれの考えがあってしたことで、残酷だったり不可解な決断にも断腸の思いがあってのことと読める。

家康の忠臣と言われる石田数正についての解釈も独特で今までの認識を覆すようなものだったけど、なるほど・・・家康から秀吉に鞍替えしたのには、そういう理由だったのか?と納得出来るものだった。

文章が読みやすく、物語としても面白かった。
この著者のほかの書も読んでみたくなった!



 

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