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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2014年11月


 時は近未来、韓国を舞台にした言語戦争(サイキック・パンク)と、今の貴方に届くメイル…。
ネット限定販売で4000部完売。
朝日新聞他メディア騒然の小説、ついに一般版を単行本化。

                     (河出書房新社HPより)




ある日、知らない人から届くメイル。
それに返信したら、二人の別人(?)に届き・・・・・
またそれぞれに返信すると、更に別の者から返事が来て・・・・

こんなこと、実際あるのかなぁ~?

でも、せいこう氏のその対応がなかなかユニーク。

誰なのかも分からない自分の元に返信してくる人たちを、ひっくるめて
親愛なる・・・と称し、小説を書き始める。

その作中作、よくわからないけれど、なぜか続きが気になるお話。
ソンメジャの踊りに魅せられるキムとスズキの話。
でも・・・・せいこう氏が書き続けていたのは「花とみつばち」という童話らしい。
え?キムとスズキとソンメジャの話じゃなくて?????
混乱?????

なにがなんだかわからないけれど・・・・楽しかったのは間違いない。

せいこう氏、ユニークだわ~
こういうの結構、好きです(^^)



                         ★★★★
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発行年月:2014年3月


 ステーキハウスのオーナー夫妻が、独身でオタクの妹を心配するあまり開いた合コン。そこに集まった、奇妙な縁の男女6名。結婚したかったり、したくなかったり、隠していたり、バツイチだったり…。彼らのさざ波のような思惑はやがて大きなうねりとなり、それぞれの人生をかき回していく―。ままならないけれども愉しい人生を、合コンをモチーフに軽妙な筆致で描く、かつてない読後感を約束する傑作長編!

              (BOOKデータベース/幻冬舎)



面白かったぁ~。
結婚したい6人の男女がある晩、ステーキハウスに集まり合コン。
設定したのは、店のオーナー夫妻。

≪合コン参加メンバー≫

・佐藤 歩(35歳)・・・小説や文章を書く仕事をしながら細々と暮らしている。
・住井瀬莉・・・ステーキハウスの常連客。オーナー夫妻との会話から合コンの話になり自身も参加することに。
・宮本さなえ・・・結婚相談所で数々の男性と知り合うが長続きせず。瀬莉に誘われて合コンに参加。


・小野利也・・・ステーキハウスに酒を卸している会社の跡取り息子。
・戸倉祐一郎(35歳)・・・彼女いない歴7年。プログラマー。
・米山正勝(38歳)・・・特殊機械部品メーカー勤務。実は既婚者。



6人の交流が、この夜の合コンによって始まる。
それぞれの語りで今までの恋愛の話、合コン前後の生活の変化などが綴られる。

結果、いろいろありながら、皆、落ち着きそうな予感(?)。

人と人の縁って面白いな。
合コン、もっと若い時、体験してみたら良かったかも・・・^m^


                           ★★★★





発行年月:2014年9月


 仕事に生きてきた洋美と専業主婦のリラは、乳児の予防接種会場で再会した。同級生だった彼女がまさか自分と同じ時期に同学年の男の子を産んでいたなんて。頼もしいママ友ができたと好ましく思っていたが、こども同士の諍いをきっかけに、悩み苦しみ傷つき葛藤する。やられるばかりの息子が歯がゆい、乱暴な息子を愛せない。女たちの心の叫びを描く、著者会心の書下ろし長編。

                     (光文社HPより)




2008年の初夏、中高で同級生だったリラと洋美は、子どもの予防接種会場で
偶然、再会する。
子どもが同学年で同じ男の子ということもあり、子ども連れで会うことが多くなるが
子どもが成長すると、その関わりにお互いが悩む。
体が大きくて乱暴な洋美の子ども・敏光と
体が小柄で優しい性格の光鳥(らいと)。
やがて同じ幼稚園に入園し、光鳥が敏光から怪我をさせられる。
子ども同士のことだからと大事にしなかったリラだが、ほかの保護者たちからも
敏光は乱暴で困っていると言うことを聞き、我慢していた気持ちが一挙に
敏光を園から追放する動きに加担することになり・・・・



子ども絡みのこういう問題は大なり小なり何処にもあること。
特に男の子の場合は、多いかも。
そんな子育て時代を大きなトラブルなく過ぎてきた、わたしは幸運だった!と
この物語を読んで思った。
自分の子どもが敏光のようだったら・・・・
想像しただけで苦しくなる。
洋美はよく耐えたなぁ~。
読みながら、敏光に対して虐待なんて展開だけは嫌だ!と思っていたが
そうならなかったことにホッとした。
時々見せる子どもらしい表情やしぐさにも気づいていたから
良い母親なんでしょう。

段々と子どもたちが大きくなっていく過程で、少しずつ落ち着いていく様子も
見られたのは、同じような子どもを持つ親が読んでも救われたかな?

一旦はこじれた洋美とリラの関係も、最後は少し修復のかんじなのも
読後感としては良く、ホッとした。


                           ★★★



発行年月:2014年1月

東京での過酷な仕事を辞め、故郷の新潟で深夜バスの運転手をしている利一。
ある夜、彼が運転するバスに乗ってきたのは、十六年前に別れた妻だった――。

父親と同じく、東京での仕事を辞めて実家に戻ってきた長男の怜司。
実現しそうな夢と、結婚の間で揺れる長女の彩菜。
そして、再婚した夫の浮気と身体の不調に悩む元妻、美雪。

突然の離婚で一度ばらばらになった家族は、
今、それぞれが問題を抱えて故郷に集まってくる。
全員がもう一度前に進むために、利一はどうすればいいのか。

家族の再生と再出発をおだやかな筆致で描く、伊吹有喜の新たな代表作!

                    (文藝春秋HPより)




離婚して16年の夫婦。

妻・美雪は、新たな家庭を持ち、子どももいる。

夫の利一は、東京と新潟を結ぶ定期高速バスの運転手。
夜間走行のときもあり、東京まで走ったときには、古井志穂の営む居酒屋へ行き
そこで休養するのが常。

そして、16年ぶりにバスに乗って来た美雪と会う。
実家の父が入院していて、家が空き家になっているため、時々、帰って
家の手入れやら父親の様子を見に言っているという。
思言わぬ再会から、ちょくちょく会うことになる。
美雪と利一は、高校の先輩後輩の関係だった。


それから東京で就職していた長男の怜司が何やら問題を抱えたふうで実家に戻ってくる。
何か精神的にも追い詰められている風だが、細かいことを聞き出せない利一。

長女の彩菜は東京でほかの友達2人と何やらイベントのようなものを催して
人気を得ているという。

それぞれの思いを抱えて一か所に集まった者たちが、自分のなかに抱えているものを
掃出し、また別々の場所で生きていくために進む・・・・そんなお話。

利一と志穂の関係が美雪の登場によって、壊れたのは、残念だった。
誤解があったとちゃんと説明するべきなのに・・・
利一のなんか、優柔不断な態度は女性としては、許せないな~。

ラスト、こちらの関係は、修復の余地ありかな?というかんじでしたが
志穂がこのままじゃ可哀想ですからね~



話がややグチャグチャしたけれど、まあまあ面白かったかな?


                        


                          ★★★
 



発行年月:2014年5月


 銘和乳業課長のわたし(川村晶子)は、38歳にして14歳年下の児島くんと結婚を決意し、交際は順調……ではあったが、契約社員の児島くんがリストラにあってしまった。児島くんは、銘和乳業出入りのPR会社に勤め、わたしと仕事をしつつ、社には内緒でつきあっている。そこで児島くんの次の仕事が決まるまで、生活費節約のため二人で暮らすことになった。

ただ、二人の結婚には相も変わらず、周囲は賛否両論のどたばた。児島家では、父と兄が賛成、母親が微妙、姉や祖母が反対というところ。わたし・川村家では、母が消極的、父に至っては断固反対をくずさないのであった。

ちなみに、わたしの友人間でも賛成は多かったが、やめた方がいいという意見も見られるのだ。仕事は部下も責任も増え、売れっ子モデル・長谷部レイの社運を賭けたCF撮影と、休む暇なし。折しもわたしの体にある変調が。児島くんはまだ職が決まらず、二人はこれからどうすればいいの……?

                     (実業之日本社HPより)




『年下の男の子』『ウエディング・ベル』に続くシリーズ三作目ですが、

二作目は飛ばしてます^^;

でも、ちゃんと話は繋がったので、面白く読めた。
晶子は幸せ者だなぁ~と羨ましく思った!

二人の気持ちは通じて気持ちは結婚に向かうのですが、やはり両家の承諾に難儀してました。
当然でしょう。
特に晶子の父親の頑固な反対には、どうにもならないか?と思った。
けれど、晶子の母親の言動がナイス!
娘にとっての幸せを冷静に考えたのは、やはり母親ですね!

著者の五十嵐さん、女性心理わかり過ぎで怖いくらいだわ~^m^


めでたしめでたしで終わる物語。
楽しかった♪


                           ★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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