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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2015年1月


 北海道を愛する夫の希望で、福井からトムラウシに移り住んだ宮下家五人。TSUTAYAまで60キロ、最寄りのスーパーまで37キロ。「誰が晩のおかずの買い物をするのかしら」。小中学生あわせて15名の学校には、元気満々曲者ぞろいの先生たち。ジャージで通学、テストも宿題もないけれど、毎日が冒険、行事は盛り沢山。大人も子供も本気の本気、思いきり楽しむ山での暮らし。

大自然の中で、家族それぞれが一年をかけて、これからどう生きていくかを考えるチャンスかもしれない。

                      (光文社HPより)



ご主人の北海道愛に家族全員が付き合って1年間、山村で暮らす様子を
書いたエッセイ。

子どもさんたちが可愛いぃ~!!
会話のひとつひとつに、ほのぼのしちゃう。

中3の長男、中1の次男、小4の長女。
エッセイのなかの仮名が・・・長男くんは「ヒロト」
次男君は、「漆黒の翼」その後、「ボギー」
娘さんは「きなこ」


楽しいことばかりじゃないのは、冬の生活。
やっぱり寒いだなぁ~。と思って居たら、冬が一番楽しそうだった!

阿寒国際センターでタンチョウの群れを見るなんて・・・・素敵!!
あとは、ワカサギ釣りにスキー、スケート。


学校の行事には、親も参加というのも皆と仲良く出来ていいなぁ~。
学芸会では母の部があってシンデレラを演じた宮下さん。
衣装づくりや劇の練習なんて、学生時代に戻った感じで。

学校の先生方もユニーク。
校長先生がいい!


でも、長男くんの高校受験はやはり、元の福井県でして再び、福井に戻った
宮下ファミリー。
元に戻ることも、ちゃんと受け入れて福井に戻れば、再び、そこでの生活を
楽しむため努力する子どもさんたちの姿にも感動。

宮下ファミリーは良い家族だなぁ~。
と思わせてくれたエッセイでした♪

北海道、観光でぜひ行きたい!!^m^

                          ★★★★
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発行年月:2012年8月

最低の悪女をめぐる傑作ミステリ


離婚して経済的に困窮しているギタリスト・多聞に、
人気歌手・実菓子のインタビューの仕事が舞い込んだ。
多聞と実菓子は幼いころ同じ家で育ち、しかも
多聞の亡父と亡兄はともに実菓子の夫であった――。

                  (角川書店HPより)



表題からインパクトありますが、読むと衝撃をうけまくりの凄い話でした!!

青鹿多聞と実菓子の出会いは、多聞が小学生5年生、実菓子が小学4年生。

実菓子は母の鏡子と共に多聞の家に住むことになる。
多聞の兄・不動は、その時、中学1年生だが、病弱で母親は何かと不動の
世話を焼いていた。

最初から、この展開に何か嫌なことが起きそうだと、ソワソワ。
特殊な環境を持つある村の旧家同士の確執が土台にあって・・・・

多聞たちの藤屋と実菓子の元の家である斧屋。


最初は、大人になった実菓子が極悪の女性かと思って読んでいましたが・・・
実菓子は、ただの被害者でした。
実菓子の母親と同じくらい性悪だったと知った多聞の母の真実には、ビックリ!

もうドロドロの愛憎劇なんてもんじゃない。
旧家同士の恨みが絡まったとんでもない話で、読んでいてドキドキが持続しっぱなしで
読み終えたときには疲労感すら感じてしまった。


いや~凄い話、書きますね・・・・。


読み終えると、このタイトルと表紙が、すごく意味深に感じます。

遠田さんの作品は、全部凄い!!


                            ★★★★★

 



発行年月:2015年3月


  『代償』で山田風太郎賞候補、旬な作家の意欲作!
今の、マジック? 珍現象を目撃した 楓太は、
その場にいた冴えない中年男がどうにも気になるように。
孤独な二人の人生が 交差する。

                   (文藝春秋HPより)


アパレルメーカー勤務の宮本楓太(25歳)と大里春輝(40歳くらい?)。
二人の男がある日、公園で出会う。

そして、大里春輝は小学6年生の時から話が始まる。

兎に角、二人の日常が、暗くなるような話ばかりで、うんざりしてくる。
読むの止めようかな?なんて途中思いながらも一応、読み続けた。

出てくる女性たちもちょっと変わった人たちだったけれど、楓太の会社の上司の
田崎係長は、良い人だったなぁ~。

兎に角、ちょっと好転しそうになると、また物事が悪い方向に転がって行く
二人だったけれど、最後は、急に「え?」と思うほど
めでたしめでたしみたいになるので・・・・拍子抜けしちゃいました^^;

面白くないわけじゃないけれど、なんだか疲れる話でした。

伊岡さんって、良い話とそうでもない話の落差が激しいような・・・・^^;


                              ★★






発行年月:2015年3月


 夏休みが終わってバスに乗ったら、彼女に子供ができて電車に乗ったら、世界が少し変わっていた――。

中学三年生のハルと、小さなデザイン事務所で働くダイチ。気がつくと二人は、いつもと「少し違う」世界に迷い込んでいた。白いうさぎ、奇妙な双子、会えない手品師、水色のワンピースの女……不思議でどこかなつかしいこの世界に、二人はこのままいたいのか、抜け出したいのか。

あの日、何かができたのかもしれない。追憶が導く、過去と未来を繋ぐ“夢の中”。

一作ごとに違う風景を見せてくれる実力派作家の待望長編。

                      (講談社HPより)



不思議な話だったなぁ~。
でも、こういうの面白い。
パラレルワールド的な話。

中学3年生の小玉ハルと29歳の掛橋大地の日常を描きながら
二人が、同じ場所に居合わせることが度々。


ハルは、友だち付き合いにやや困惑している。
仲良しのあかりのもうひとりの仲良しのユッチの事が苦手で、ユッチから
いじわるな発言を度々浴びせられる。

15歳年上のシュウジが小さい時から、ハルにとっては良き理解者。
そのシュウジが突如現れる。


掛橋大地は、デザイン事務所のデザイナー。
後輩の谷川は自分はこんな事務所に居るような人間じゃないと思っていて、
大地と度々衝突。
大地は10年付き合っている由里と同棲中で、彼女が妊娠したのを機に
結婚を迫られている。

小中学校で同級生だった伊吹あやめが突如現れる。
彼女は虐められていた。自分はそれを見て何も言えなかったし何も出来なかった。


ハルも大地もモヤモヤした気持ちを日常のなかで抱えながら生活しているのが
似ている。
本来の日常とは離れた場所で、出会った人たちと交流しながら
普段の日常のなかでの気持ちが良い方向に向かったのかな?

特に大地は、幸せな家庭を築いていこうと前向きに結婚を考えた様子で
良かった良かった(^^)

不思議な話だけれど、読みやすかった。


                       ★★★



発行年月:2013年11月


 3.11の直後、東北に石油や灯油を届けるために、ディーゼル機関車が活躍したのをご存知ですか? 全国から集められたディーゼル機関車たちが、新潟から福島の郡山へと走ったのです。最初に出発したのが、デーデです。途中、雪でスリップし、立ち往生してしまいます。なんとか郡山に着いたときには、予定の時刻を、3時間過ぎていました。それでも、みんな待っていてくれ、とても喜んでくれました。
実話が元になった絵本です。

2011,3.11、東日本大震災で、東北本線、東北新幹線、東北自動車道ともに不通となり、東北への輸送が絶たれました。その時、中越地震を経験していた新潟のJR貨物の方たちを中心に、燃料を届ける取り組みが始まります。電気の通っていない磐越西線を使うため、全国からディーゼル機関車が集められます。また、燃料は横浜の根岸から新潟の貨物ターミナルに運ばれます。運転士さんも急遽ディーゼルを動かす研修をして、震災から2週間、3月26日にディーゼル機関車が10両のタンクをひいて出発したのです

                   (童心社HPより)



こんな風に頑張ったディーゼル機関車と、それに関わった人たちの奮闘ぶりに
胸が熱くなりました。
知らなかったなぁ~。

絵も素晴らしいです!
雪のなかを燃料を運ぶためにひたすら走り続ける機関車の雄姿が眩しい。

災害時、こんな風にいろいろな頑張りがあったんでしょうね。


                           ★★★★★

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