発行年月:2017年12月
本当の顔は、どれ?
新ブランドのデザイナーに美名をスカウトした理世。
だが、親友となった美名の言動が、
やがて理世を追いつめ始めた……。
アパレルメーカー「ビータイド」に勤める佐和理世(さわりよ)は、自らが提案した企画が採用され、新ブランド「スウ・サ・フォン」の立ち上げメンバーに選ばれた。そんなある日、カフェに展示されていたバッグのデザインに衝撃を受けた理世は、その作者・小鳥遊美名(たかなしみな)をメインデザイナーにスカウトする。色白で華奢(きゃしゃ)、独特の雰囲気を纏(まと)う美名の魅力とその才能に激しく惹(ひ)かれる理世。社内でのセクハラ事件をきっかけに二人の距離は一気に縮まるが、やがてその親密さは過剰になっていく……。
その時は、穴が空いていることに気がつかなかったのです――
(祥伝社HPより)
表題からして、暗い話かな?と思ったけれど、途中までは
アパレルメーカーで新ブランド立ち上げに関わることになった
佐和理世と新ブランドのデザイナー・小鳥遊美名の仕事のうえでの
良きパートナーという関係が築かれる過程が微笑ましかった。
けれど・・・それが少しずつ変化していく。
ああ、こういう人って面倒だな・・・。
美名自身もこれじゃ幸せになれないんじゃないかなぁ~?
親しい関係を築いた人を傷つけて別れての繰り返しって。
理世は美名との関係をどうしていくんだ?と思っていたら・・・・
ああ、そういう風に逃げたんだな・・・・
ま、ある意味、良かったと思ったけど
イヤミス小説としたら、ちょっと中途半端かなぁ~。
★★★
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発行年月:2017年11月
赤字ローカル線の終点・根古万知。駅前は、わずか八店舗ほどが細々と営業するシャッター商店街である。数年前、猫の町「ねこまち」としてブームになりかけたこともあったが、それも一時のこと、以来、ジリ貧状態だ。離婚を機に、そんな町に戻ったラーメン店の娘・愛美は、緑色の大きな目と灰色の毛が愛らしい拾い猫を飼うことになった。ノンちゃんと名付けたその猫が、ひょんなことから一日猫駅長を務めると駅は再ブレイク、商店街にも観光客が訪れる。愛美は久しぶりに賑わう光景を見て、今度こそ、元気いっぱいだった頃の根古万知を取り戻したいと動き出すが…。
(BOOKデータベースより/祥伝社)
シャーッター商店街と化した根古万知駅前商店街。
そこに現れた1匹の猫!
猫が町の活性化に大活躍~。
商店街で生まれ育ち、一時は都会に出たけれど、離婚して地元に戻った
愛美が、街おこしの発起人的役割になっていく姿は楽しかった。
今はSNSとかインスタとかで知らないうちに宣伝してくれるという
利点もあって、猫のいる駅ということだけで人が来るようになるんだなぁ~。
でもそれだけじゃダメと商店街の人たちが動き出す。
町おこしだけじゃなく、そこに暮らす人たちの暮らしぶりも興味深く
読んだ。
猫のノンちゃんの元の飼い主さん探しで愛美が出会った人物・河井氏。
愛美の父親の同級生。
子どもの頃のわだかまりが、これを機に溶けたかな?
ノンちゃんの元の飼い主の最期は気の毒なものだったけど
ノンちゃんのおかげで見つけられたのかも。
愛美も幸せそうで、良かった♪
★★★
発行年月:2017年11月
愛猫トトと角田光代さん. 角田光代史上最長連載!
角田 光代史上最長連載! 雑誌『オレンジページ』で人気のエッセイを書籍化
(オレンジページHPより)
雑誌オレンジページで連載中のエッセイ。
2012年7月2日号~2015年2月2日号を再編成したのが本書だそう。
愛猫トトちゃんが可愛い(=^・^=)。
エッセイの内容も楽しめる。
素麺南瓜・・・知っているけど、実際に手にとったことがない興味深い野菜(?)
素麺みたいにほぐれる南瓜、どんな風にだろ?
食べてみたい!料理してみたい!
角田さんのエッセイ読んで更に興味深くなった~。
どこで手に入るんだろ???
それから、ファーストバイトっていうもの初めて知りました!
今はそんなのあるの?
ケーキ入刀のあとに新郎新婦がお互いにケーキを食べさせ合うことを
言うらしいけれど。
確かに、それの前にいう言葉はちょっと違和感あるな。
新郎はこれから稼いで食べさせる。
新婦は美味しい料理を食べさせる。
っていうらしいんだけど、角田さんの考え方に同感!
ちょっとなんだか時代錯誤なかんじだなぁ~。
最後の方に大きな写真。
トトちゃんのアップ画像。p199の写真、すごくいい!
ちょっと怒ってる?ってかんじが逆にかわいい^m^
★★★
発行年月:2017年5月
"人間の心を捨ててもずっと一緒にいたかった。
何が“警察官連続殺人事件”を引き起こしたのか?
山本周五郎賞受賞作『後悔と真実の色』続編。渾身のミステリ長編!!
仕事にしがみつく女刑事と警察を離れた男の因縁。
復讐だけを生きる糧にするふたり――。
幼い日に、警察沙汰で離れ離れになった誠也とレイ。大人になって再会したふたりは、警察への復讐を誓い、その計画を着実に遂行する。
一方、事故か他殺か判然としない警察官の連続死に、捜査本部は緊迫する。事件を追う所轄刑事の高城理那は、かつて“名探偵”を呼ばれた西條の存在を気にしていた。スキャンダルで警察を去り、人生を暗転させた男。彼だったらどう推理するのか――。
止まらない面白さ、圧倒的読み応え。これぞ貫井徳郎の真骨頂! "
(幻冬舎HPより)
前作で、警察を辞めた西條輝司。
一時はホームレス生活。そこからビルの警備員。
兄の口利きで一流会社に再就職(秘書課)。
警察を離れても、西條の勘の良さ。推理力は健在で、それを頼ってくる新人の
女性刑事・高城理那。
理那は、西條のことを先輩刑事から聞いて、自身の事件解決の考えを相談する
相手として西條を頼る。
事件は続けて起きる警官殺し。
警察に恨みを抱くものの犯行。
事件の犯人である渕上誠也とレイ。
2人の犯行時の様子を描く。
だけど2人がなぜそこまで警察を憎むのか?
そして知らされた事件の真相・・・・う~ん。ちょっと理解できないなぁ~。
レイって恐ろしい人間だということがわかった。
誠也を想いどうりに利用したってことか?
この先の物語はないのかな?
西條が兄が紹介してくれた勤務先も辞めて、これからは自分の力を発揮する
仕事をするようで、その話も読みたい。
犯罪コンサルタント?
そういう職業実際もあるのか???
西條の兄・・・・良い人だな。
高城理那・・・・良い刑事になりそう。今後の活躍も読みたい!
シリーズ化するといいなと思う。
2冊続けて読んだけど、面白かった!
★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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