忍者ブログ
読んだ本の感想あれこれ。
[130]  [131]  [132]  [133]  [134]  [135]  [136]  [137]  [138]  [139]  [140


発行年月:2019年10月





「おいしいね」を分け合える
そんな人に、出会ってしまった。

  古い京町家で暮らす夕香と同居することになった正和。
  理由は“食の趣味”が合うから。ただそれだけ。なのに、
  恋人の華には言えなくて……。

三角関係未満の揺れ動く女、男、女の物語。



  恋はもういらないと言うデザイナーの夕香。
  夕香の“まかないが”が忘れられない営業職の正和。
  食事より彼氏より、研究一筋の日々を送る華。


            一人で立っているはずだった。
            二人になると、寂しさに気づいてしまう。
            三人が過ごした季節の先に待つものとはー。

            
                     (祥伝社HPより)





さんかくって三角関係のことだったんだ~(^^ゞ

アラフォー女子の高村さん、営業職の伊東くんとその彼女・華。
三人の語りが交互に進む。


高村さんと伊東君は、伊東君が大学時代、同じバイト先だった。
伊東君は、高村さんが作る、賄い食が好きだった。
高村さんの作るごはんが好きで家にもちょくちょく食べに行く。

高村さんは、今はデザイナーで家のパソコンの前で仕事をしていることが多い。
家の二階が空いているからと伊東君は高村さんの2階へ引っ越し。


恋人いるのに、これはまずいんじゃないのかなぁ~?と思っていたら
案の定、バレる。
でも、伊東君の彼女・華もちょっと変わっている。
動物を解剖したりして、大学の教授の下で研究している。
徹夜になったり、何日も家に帰らずだったり、伊東君と会うより
優先される研究。
そんな自分のことも少し、伊東君に対して申し訳ないと思っている様子。

でも、悪いのは、伊東君だよなぁ~。
こういう男は嫌いだな(^^ゞ

でも、大した波風も立たず、高村が引っ越し京都から東京に拠点を移して
仕事をすることになったということで、終結。


高村さんの作るごはん、美味しそうだった♪

最初から最後まで、いいかんじの緩さで、読んでいるのは面白かった!


                     ★★★
PR


発行年月:2019年9月


滅びた集落に人を呼び戻すことはできるのか
住民がいなくなった集落に移住してきた 人々。
彼らの間で不思議なほどトラブルが続き――。
静かに確実に心を揺さぶる連作 ミステリー

                 (文藝春秋HPより)



これは、ミステリーというより社会問題を扱った問題提起作というかんじ。

6年前に無人となった南はかま市蓑石。
そこに移住者を呼び込み、蘇らせる市のプロジェクトが始動。

万願寺邦和は、そこに異動。
課長の西野秀嗣、新人職員の観山遊香と共に蘇り課で働くことに。


公募して、やってきたまず最初の2組。
夫婦二人の久野家と夫婦と4歳の子供がいる阿久津家。

久野家は、阿久津家が大音量で音楽を流しながら、庭でバーベキューをしいているのが
気に入らない。
阿久津家が大音量で音楽を流しているのは、久野家の主人が操縦する小型ヘリの
音が耳障りだからなのだが・・・・

そして、事件が起きる。
阿久津家のバーベキューの火の始末が完全ではなかったのか、ボヤ騒ぎに・・・。


移住した二組は、それぞれ早々に、この地を去る。


そして再び公募により移住してきた10組。

またまた起きるトラブルの連続で、そのたびに移住者が去っていく。


こんなに、次々、トラブル起きないよね、普通・・・(^^ゞ
と思っていたら、とんでもない事実がわかる。


なんだか、虚しい気持ちになりました(;O;)。
万願寺が気の毒。与えられた仕事を一生懸命やっていたのに・・・・。
次は、前途有望な課に異動して能力発揮してほしいなぁ~。


                          ★★★


発行年月:2018年9月

芸の道に打ち込むジェンヌさんたちの愛と青春を謳いあげた宝塚小説第三弾!

宝塚という花園の、酸いも甘いも知り抜いた生き字引のような専科のアモーレさん。どこまでも渋く、成熟した大人のダンディズムを滲ませ、登場するだけで場の空気を締める――そんなプロフェッショナルな職人魂に憧れ、宝塚に入団したえり子。音楽学校で分担さんだった先輩、花瀬レオが組替えで同じ宙組になり、落下傘でついにトップスターに就任。レオンさんを幸せに卒業させるまでが自分の任期と思い定め、懸命にレオンを支えるえり子たち。
「本当に美しいものだけが、絶望している人の心に訴えかけて、人の心を救うことができる――こんな素敵な仕事がほかにあるか? だから私たちのやってることはお嬢様芸ではなくて、つねに命がけの芸術なんだよ」
ひたむきに芸の道に打ち込むジェンヌさんたちの愛と青春を謳いあげた、『男役』『娘役』に続く魅惑の宝塚シリーズ第三弾!

                  (角川書店HPより)


物語としては「男役」 「娘役」の方が面白かったなぁ~。

でも三部作の閉めとしては、いいのかも。
宝塚については全くの無知(1度舞台を見たのみ)なので、タイトルの
「銀橋」の意味も知らなかった・・・(^^ゞ


前の話で出てきた花瀬レオ(レオン)が、トップスターに昇格したのは
嬉しかった!
でもトップになったらなったで、大変そう。
煌びやかな表舞台の裏には、すごい努力とかがあって、過酷な世界。


読むたび思うけれど、もう一度、宝塚の舞台を観に行きたいなぁ~


                      ★★★


発行年月:2017年11月

昭和五十年。雉子宮駐在所に赴任した元刑事・周平と、元医者・花の若夫婦。平和なはずの田舎町にも、事件の種は尽きないようで……? 新任駐在夫婦がワケありな事件を解き明かす「東京バンドワゴン」シリーズ著者初(?)の警察小説!日曜日の電話は、逃亡者 赴任初日、村に強盗犯がやってきた?水曜日の嵐は、窃盗犯 寺秘蔵の仏像が盗まれた……かもしれない?金曜日の蛇は、愚か者 子供たちの遊び場に蛇が大量発生。一体なぜ?日曜日の釣りは、身元不明 身分証を無くした釣り人の遺体。彼の正体は?

                 (中央公論新社HPより)



昭和の時代のいい意味で緩い感じがいい。

村でも事件は起きる。
駐在所のおまわりさん、簑島周平(30歳)と妻・花(32歳)の人柄がいい。

罪を犯した人がなぜ、そういう行動を起こしたのかを考えた対処するのには
温かみを感じる。

今の時代ならネットやらSNSで、すぐ晒されてしまう個人情報もこの時代は
まだ、広く知られてしまうこともなく・・・・
周平のやったことは、今の時代じゃ問題にされちゃうかもだけど・・・


続編の存在を先に知ったので、続いて読んでみよう。
もしかして、続編では平成とかに話は移っているのかな?


                        ★★★


発行年月:2019年9月

著者2年ぶりの最新長編!
「令和元年」必読の衝撃作!!

隅田川で発生した元警察官殺し。
その息子たちが突き止める、父親たちの秘密――
著者2年ぶりの最新長編!
「令和元年」必読の衝撃作!!

元警察官の辰司が、隅田川で死んだ。
当初は事故と思われたが、側頭部に殴られた痕がみつかった。
真面目で正義感溢れる辰司が、なぜ殺されたのか?
息子の亮輔と幼馴染みで刑事の賢剛は、死の謎を追い、
賢剛の父・智士の自殺とのつながりを疑うが……。
隅田川で死んだふたり。
そして、時代を揺るがした未解決誘拐事件の真相とは?
辰司と智士、亮輔と賢剛、ふたりの男たちの「絆」と「葛藤」を描く、儚くも哀しい、
衝撃の長編ミステリー。
貫井徳郎、新境地!

                   (実業之日本社HPより)



辛い物語だった。

濱中亮輔と警察官だった父・辰司。
今、警察官の芦原賢剛と父・智士。

亮輔と賢剛は、親友であり、お互いの父親もまた親友だった。

時代は、昭和天皇が崩御されたころと現在を交互に語る。

ちょうど、昭和が終わったころ、自殺した賢剛の父。
そして、何者かに殺された(?)亮輔の父。
時を超えてはいるが、二人の死には、繋がりがあって、その真相を知ったとき
大きな混乱と絶望、悲しみ、怒り・・・いろいろな感情が起きる。


冒頭にあった、地上げ屋による悪質な立ち退きの様子に嫌な気持ちになった。
今後、これが物語の大きな核になるとは思わず・・・


二人の父親の過去を知った亮輔と賢剛は、お互い、苦悩するが
暫くは、お互い別々の場所で過ごそうと話し合う。
10年後の再会を約束して・・・。


10年後、二人がちゃんと笑顔で向き合えるといいな。
きっとそうなるだろうけど・・・


                     ★★★★

カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
2 4 5
6 8 9 11 12
13 14 15 17 19
24 25 26
27 28 29 30
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]