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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2025年11月


遠い地で、見知らぬ男と海に消えた恋人――
●一穂ミチ3年ぶりとなる待望の長編
『光のとこにいてね』(島清恋愛文学賞受賞)、
『ツミデミック』(直木賞受賞)、
『恋とか愛とかやさしさなら』(本屋大賞ノミネート)と、
次々と話題作を発表する一穂ミチさん。
3年ぶりの長編となる今作は、
一穂さんが「いつか書きたかった」という、
「不在」と「喪失」の物語となりました。
互いに秘密を抱えながら暮らす
男女に訪れた突然の別れ――。
喪失を通して愛を問う、大人の恋愛小説です。
〔あらすじ〕
タクシー運転手の青吾が仕事を終えて家に帰ると、帰宅しているはずの恋人・多実がいない。
翌日以降も戻る気配がなく焦りを募らせる青吾のもとに、
<多実が見知らぬ男性と五島列島の遠鹿島で海難事故に遭い、
行方不明になった>というしらせが届く。
謎の多い事故の真実を求めて、
男の妻だという沙都子と遠鹿島へ向かう青吾。
多実の人生のかけらを拾い集める旅は、
青吾自身の過去をも照らしながら、
思いも寄らぬ場所へとふたりを導く――。


                    (文藝春秋HPより)



ミステリーとファンタジーの融合した物語。
最初から最後まで一気読み。

東京でタクシー運転手をしている川西青吾の
同棲中の恋人が1泊の予定で出かけたのに帰らない。
不安で警察に相談に行ったりする。
その後、警察からの電話で長崎県の五島列島で転覆した小型船に乗っていた
男女2人が行方不明になっていて、女性の方が中園多実。男性は出口波留彦
だという。
男性の名前に心当たりがなく困惑していると
出口の妻という沙都子がやってくる。
遭難した付近の遠鹿町(おじか)は夫の出身地だという。


青吾と沙都子は、ふたりが行方不明になった地である遠鹿(おじか)に向かう。
NPO法人おじかアイランドツーリズム代表の浦 耀司は
出口の知り合いであり沙都子も面識があるということで、泊まる宿なども
紹介して貰い、二人の関係なども聞く。

他にも小学校校長や出口波留彦の同級生などからも
二人のことを色々聞く。
二人は小学生の頃、多美が一時、家庭の事情で遠鹿町に暮らしていて
その時に、出口波留彦とも親しくしていたらしい。

そして、夜、町の公衆電話で多実の遺したテレフォンカード(なぜか青吾の
母親の名前が入ったもの)を使うと
多実と通じることを発見する青吾。
過去のことを話す多実。
毎晩、電話で少しずつ、多美の話を聞く。


波留彦の妻・沙都子は機転が利いて人とうまく関わり、情報を収集していく。
青吾はそのあとをついていくという感じだったけれど
段々と二人は互いを信頼し理解し合い、二人が得た情報を合わせて
真実がわかってくる。


多実は小学生のとき、青吾の母親とも接点があり、テレフォンカードは
貰ったもの。

青吾は母親とずっと音信が途絶えたままで、自分を置いて出て行った
薄情な母親で、人を殺めたらしいということも聞いていたが
そのことについても真実らしきものがわかる。

母親は罪を犯したわけではなく、罪を被っただけ。


事実がわかっていくると、多美や波留彦は、大人たちによって
結構、人生を翻弄されている。
浦耀司もその仲間。

多実と波留彦が小舟で向かった先を青吾と沙都子が訪ね、更にわかったことは
なんだか切ない。
多実と波留彦は不倫とかじゃない。
二人で抱えていたものを明らかにしようとして向かったのかな?
そうしようと思ったのは、たぶん、二人にとって今、大切な人(青吾や沙都子)に
帰って真実を伝えようと思っていたんだと思う。
それが叶わず、船が転覆してしまって行方不明なのは、哀しい。


青吾は、このあと、母親を探すという。
そして、波留彦の子を妊娠している沙都子のことも見守るという。


青吾と沙都子に幸せな未来があるといいな。


読み始めでは、こんな凄いストーリーが待っているとは想像できなかった。


暫くしたら、再読したい。




                    ★★★★★







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