発行年月:2025年3月
定町廻り同心、木暮信次郎につく岡っ引伊佐治は、長い間本所深川を探り歩いてきた。森下町の小間物問屋『遠野屋』の主遠野屋清之介と『遠野屋』の未来を語りあっていると、手下の力助が事件の報せを運んでくる。深川元町の油屋『出羽屋』の離れで放蕩息子一郎太が短刀で喉を突き、自ら命を絶ったという。主忠左衛門と後添えのお栄に話を訊く信次郎、お栄は数日前に一郎太からお金を無心され、大金を渡してしまったと後悔していた。信次郎は、店の者たちを問い詰め、なぜか執拗だ。彼が拘るということは、ただの自死ではないのか。一郎太の馴染みの女『すずや』の夕波も、若旦那が命を絶つなんてありえないと涙する――。 江戸という町に、人は集まり、渦巻き、絡まり合う。正体不明の底知れない相手に怖け、ときに興を掻き立てられ、ときに挑む心持を抱く。 研ぎ澄まされた刃を封印し、揺るぎない商いの未来に情熱をそそぐ清之介、岡っ引が天職の伊佐治、そして、清之介を獲物ととらえ、歪な眼差しで人を見る信次郎。男たちの感情が静かに熱くうねり合う、累計120万部突破、「弥勒」シリーズ最新刊!
(光文社HPより)
このシリーズも長いなぁ~
全然、飽きないけれど・・・・
今回は、小暮信次郎と伊佐治が油屋・出羽屋の長男・一郎太の死の
真相を追う話と、遠野屋清之助が新たな店の商品づくりの話が交互に
進む。
伊佐治はそれぞれと話す場面があるのだけど・・・・
伊佐治が居ないところでの二人は何やら不穏な空気が濃くなるかんじ。
小暮信次郎と伊佐治が追う出羽屋の話は、真相がわかると
なんとも嫌なはなし。
自死に見せかけて殺された一郎太が気の毒過ぎる・・・(ノД`)・゜・。
世間では放蕩息子と噂されていたようだけど、優しいし、ちゃんと家の
仕事のことも考えていた。
自死するわけないと話した夕波の話から、殺されたんだと確信する
信次郎と伊佐治。
夕波自身も死んだ話になっていたのだけど・・・そういう話にしていた
人物が犯人。
しかし、病弱の10歳の次男・良太は、恐ろし過ぎる。
良太は亡くなった一郎太の腹違いの弟。
兄に対する妬みが、この事件の原因だったとは・・・・( ゚Д゚)
遠野屋清之助は、因縁の相手・屋代屋の大番頭・弓之助から
ある依頼を受ける。
請け負うことを知った店の者は皆、驚くけれど、考えあってのこと。
八代屋が春の終わりに催す桜の宴の客に帰り際に渡す引き出物を
用意してほしいというお願いを受けた。
出来上がった、白粉は上出来の品に。
遠野屋清之助が、このまま商人として、穏やかな日々を過ごしてくれたら
いいのに・・・・と思っているけれど、物語の終盤で
小暮信次郎と対峙する様子は、何かとても危険なかんじ。
この物語は、いつも、この後のこと、早く知りたいんだけど!!と
いう気持ちになるなぁ~。
血生臭い事件の合間にある、伊佐治の小料理屋「梅屋」での家族や客との会話は
ほのぼのしていて凄く好き。
★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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