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発行年月:2025年9月


騙し騙され、
知恵と欲の
丁々発止の果て
手にする物は?
天保の世。大坂の道具商の放蕩息子・「どら蔵」こと寅蔵(とらぞう)は、なまじ目利き自慢であるのが運の尽き、奉公先に大損害を与えてしまい、大坂にいられなくなりました。旅に出て辿り着きたるは、知恵と欲が渦巻く江戸の骨董商の世界。手練れたちに揉まれながらも大奮闘! できればよいのですが。そううまくは運ばないのが世の常、人の常。お宝を巡って時に騙され、時に勝負をかけ、時々情に流され――。丁々発止の果て、どらちゃんは「真物(ほんもの)」の目利きになれるのか?
魅力的なお宝そして登場人物(キャラクター)がてんこ盛り!
読み終えるのがもったいなくなるエンターテインメント時代小説!

  
                 (講談社HPより)





大阪の骨董所・龍仙堂の別家・松仙堂の長男・寅蔵(18歳)が道具商として

多くの体験を経て成長していく物語。

元々は病死した母が道具商の娘として目利きで父親は手代だったが
母の父が逝去した際、二人は夫婦となり松仙堂を継いだ。
そして母親から小さい頃より、寅蔵は目利きの多くを学び、実際かなりの
目利きとして成長していた。
けれど。。。。それが原因で奉公先で失敗して父親から叱られ、家を出て
江戸へ向かう。


亡くなった母親の妹・叔母の静江が江戸までの路銀を用意してくれる。

寅蔵が出会う人たちが皆、面白くて良い人たち。
最初に叔母の夫から途中の御遣いを頼まれ酒問屋へ。
そこの主から御遣いの駄賃だと小壺(古い丹波)を貰う。
みみずく法師と名付け
旅のお供に大事に持ち歩くが、途中で割れてしまう。
そして、それを直してくれた道具商・白浪屋の権兵衛親分。
行くところがないなら・・・とそこで寝泊まりし、道具商の手伝い。
娘のれんや陶工の金助、末吉とも親しくなる。


そうやって、色々な人の縁を繋ぎながら道具商として逞しく成長
していく寅蔵の姿は読んでいて楽しい。


権兵衛親分のところから、次に寅蔵を預かる温古堂の田畑液斎。
町人学者でもいある人物。
寅蔵は師匠を尊敬しながらも結構、好き勝手喋り、それを鷹揚に受ける師匠。
寅蔵の持っていた古丹波(みみずく法師)を一度、割れたものと気づきながら
最初に寅蔵に会った際、寅蔵が気に入った伊万里の盃と交換してくれた。
その盃は芝居を観に連れて行ってもらったところで竹本桃之介(女性)が
見つけて欲しいと頼まれていたもの。


寅吉は、手紙商(いまでいうカタログ販売?)をやってみたいと思い付き
それに手を貸す鍋島貫太郎(23歳)。
許嫁がいるのだけど、自分には想い人が他にいると聞き、寅蔵が奔走したのも
面白かった。
相手にも他に想い人がいるとわかり、話し合いでめでたく解決。
貫太郎の想い人・さつきは10ほど年上で3人の子持ち。
それでも幸せそうなのはいい。
江戸でいろいろありながら成長していく寅蔵が、大阪で反乱(大塩平八郎の)
があり実家のことが心配だからとすべてを置いて大阪へ戻る。
師匠やほかの人たちから餞別の品を貰い・・・

実家が無事だったけれど、あちらこちら焼け跡だらけで、幼馴染のるうの
所で厄介に腹違いの弟・佐次郎と焼け跡を廻り品を拾ったりしながら
商売。
るうが蔵の中のものを売り捌いてOKというので
神社で道具商を集めての売り立て会を開くことに。

最後のその場面には江戸からも寅蔵が世話になった面々が来て賑やか。

まだまだ成長していく寅蔵を読んでみたいと思うほど
楽しい物語だったなぁ~。




                  ★★★★★
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