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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2025年2月


震災直後に殺人を犯し、死刑を覚悟しながらも
ある人物を探すため姿を消した青年・真柴亮。
刑事の陣内康介は津波で娘を失いながらも容疑者を追う。
ふたりはどこへ辿り着くのか──。
『孤狼の血』『盤上の向日葵』の著者が
地元・東北を舞台に描く震災クライムサスペンス。


               (新潮社HPより)



なんとも辛い話なんだろう。

二人を殺してしまった真柴亮だけど、それは不運によるもの。
切羽詰まった状況のなかで、起きてしまったこと。
それも二回も。
本当になんという不運。


東北の震災直後に起きたことも、物語を緊迫感あるものにしていた。

途中、出会った村木直人(5歳)との束の間の逃避行は、最初はお荷物を
抱えてしまった感があったけれど、ずっと直人のことを気にかけながら
行動していた。
優しい青年なんだなとわかり、なんとか最後は真柴亮自身にも
救いのある結末であるといいのにな・・・と願いながら読んだ。



幼い頃、父親は自分と母嫌を置いて逃げたと思っていたけれど
父親からの手紙を読んで、自分の誤解だったことを理解できたんじゃないかな?
体育館に立てこもったが、そこにいた人たちには最初から危害を与える
つもりもなく、皆が必要としているものを持ってくるよう要求していた。


が・・・・最期は、やはり不運で・・・(ノД`)・゜・。



立てこもりの場にいた人たちや、直人はたぶん、真柴が悪人ではないと
わかったと思う。


哀しい最期だったけれど、最後に父親の手紙を読めたことは
少し、救いだった。
刑事の陣内も震災で娘を亡くした、辛い状況なのに、犯人逮捕に
尽力して、その姿が感動的だった。



物語としては最高に面白かった!



                    ★★★★★



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