発行年月:2023年8月
わたしたちのしたこと。しなかったこと。これは、いまを生きるあなたのための物語。
『きみはいい子』『わたしをみつけて』『世界の果てのこどもたち』など、
話題作を生み出し続ける著者、4年ぶりの新作!
2016年本屋大賞3位、
『世界の果てのこどもたち』には書かれなかったもうひとつの真実。
満洲・新京で暮らす女学生、ひろみ。
「尽忠報国」「一億玉砕」「五族協和」、そう信じていた――
永遠に失われた、もう、どこにもない国。
あの場所で見たこと、聞いたこと、
そして、わたしに託されたことを、わたしは忘れない。
終戦間際の満洲を、圧倒的な事実に基づき描く。
これは、いまを生きるあなたのための物語。
(講談社HPより)
戦時中、満州で生活していた日本人たち。
主人公のひろみは高等女学校に通っていたけれど、毎日、軍の命令で
過酷な仕事をしていた。
原紙を作る仕事。その後、その原紙を高温の窯で溶かし引き上げる作業へ。
何のため?と読みながら思ったし、たぶん、当時の学生たちもわかって
いなかったんだと思う。
ただ、そうすることが国のためと信じて一所懸命にやっていた。
けれど、後にそれは細菌兵器として使う気球を作っていたのだと知る。
風船爆弾と呼ばれた兵器。
実際に、ひろみたちが作っていたものが使われることはなく終わった様子だけれど
その事実を知ってからの苦悩は、読んでいるほうにも伝わって
本当に、戦争って無駄だし、誰も幸せにならないことだなと思う。
哀しいし虚しいし・・・・
今も、あちらこちらで起きている戦争だけど
本当に、なんで始めちゃうんだろ。
(講談社HPより)
戦時中、満州で生活していた日本人たち。
主人公のひろみは高等女学校に通っていたけれど、毎日、軍の命令で
過酷な仕事をしていた。
原紙を作る仕事。その後、その原紙を高温の窯で溶かし引き上げる作業へ。
何のため?と読みながら思ったし、たぶん、当時の学生たちもわかって
いなかったんだと思う。
ただ、そうすることが国のためと信じて一所懸命にやっていた。
けれど、後にそれは細菌兵器として使う気球を作っていたのだと知る。
風船爆弾と呼ばれた兵器。
実際に、ひろみたちが作っていたものが使われることはなく終わった様子だけれど
その事実を知ってからの苦悩は、読んでいるほうにも伝わって
本当に、戦争って無駄だし、誰も幸せにならないことだなと思う。
哀しいし虚しいし・・・・
今も、あちらこちらで起きている戦争だけど
本当に、なんで始めちゃうんだろ。
ひろみが年をとり、孫のあかりに語る体験談。
最後の当時の同級生たちの再会の場面は、よかった。
皆、それぞれその後も生きて来たんだな・・・・と。
生きて語り継いでくれる人が段々、いなくなってしまう。
こういう物語は貴重だな。
★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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