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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2025年2月


女も住むこの国のことを、女抜きで決めないでほしい――
坂本龍馬、板垣退助らが活躍した時代、高知に楠瀬喜多という女性がいた
男も女も、民衆には多くの権利がなかった頃、高知で女性参政権を求めて申し立てをした楠瀬喜多。江戸から大正にかけて生き、世界でも早い時期に声を上げた彼女は、板垣退助ら男性の民権家が活躍した激動の時代に、何を見て、何を感じていたのか。そしてそのまなざしの先にあったものは――
100年後の今のわたしたちが手にしているものの大切さに気づかされる、著者初の評伝小説


                   (ポプラ社HPより)


幕末の日本の歴史背景もあり、そんな激動の時代に生きた楠瀬喜多という女性が
未来の女性たちのため、大きな声をあげ、女性たちの意識も変え
政治に女性が参加する道筋を作っていく。

物語は米屋の跡取り娘として育ち、手習い塾へ通い始めるところから。
喜多は6歳。手習い所には奉公人の吉之丞(13歳)と共に・・・
手習い所には8歳からしか入れないと知り、8歳と偽り・・・
しかしすぐにばれてしまう。
けれど読み書きも8歳の子より出来たため入塾を許可される。

同じ手習い所に通う猪之助とその付き添いで通う實と出会う。
猪之助は腕白な乱暴者の印象だが實が間をうまく取り持ち、仲良くなる。

猪之助はのちの板垣退助。
2人は幼いときから親交があったというのは創作かな?
でも生涯を通じて日本の国の平和な将来のためにと奔走する。


二人とも案外、長生きしたんだな。
板垣退助は反対するものに命を狙われたけれど・・・・
犯人に対して、わだかまりなく許す態度は凄い。
国を良くしたい思いは同じなのだから・・・と


教科書に出て来る人物も沢山登場。
坂本龍馬の姉・とめと喜多の関係もよかったなぁ~。

龍馬が慕っていたという、姉のとめ、素敵な人だ。

また喜多の親友・あやめは時代に翻弄されたかんじで、少し哀しいが
その娘は生き方を自分で選んだ様子で嬉しかった。
芸の道に進んだが身の振り方に迷っているところを喜多が援助し
好きな人と暮らす道を選んだのはよかった。


長編だったけれど、読み応え十分で、良い物語だった。




                        ★★★★★
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