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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2025年4月


愛はここにある。
幸せはここにいる。
「これまでの私の人生を全部込めたと言い切れる作品を描きました」
――瀬尾まいこ
著者インタビュー
母親との関係に悩みながらも、一人娘のひかりを慈しみ育てる、シングルマザーの美空。
義弟で同性のことが好きな颯斗は、兄と美空が離婚した後も、何かと二人の世話を焼こうとするがーー。
「子育てをしながら自分が受けた恩を思い知って、親に感謝していくのだと思っていた。それが親になった途端、さっぱりわからなくなった。この日々のどこに恩を感じさせるべきところがあるのだろう」
(本文より)
本屋大賞受賞作『そして、バトンは渡された』、ベルリン国際映画祭フォーラム部門正式招待&日本アカデミー賞優秀作品賞原作『夜明けのすべて』など、人々のかけがえのない関係性を紡ぎ続けた瀬尾まいこが描く、あなたの小さな、でも確かな支えとなる感動の物語!



                     (水鈴社HPより)




温かいお話。
瀬尾さんの物語は、いつも安心して読めるからすき。


シングルマザーの美空(26歳)はパート勤めをしながら5歳のひかりと暮らしている。
夫の浮気癖に我慢できずに離婚。


夫の弟・颯斗(25歳)が毎週水曜日に、ひかりを保育園までお迎えに行き
そのまま一緒に帰って夕飯を作って待っていてくれる。
元夫とは雲泥の差の本当に良い人。
同性愛者で恋人の林田圭吾と暮らしている。
この林田圭吾も良い人。

他、パート先の宮崎さん(62歳)も同じ保育園に子ども(そら)を
通わせている三池里美(30歳)もみんなそれぞれ、人のことを思いやれる
いい人たち。

唯一、美空の母親が毒親。
美空のことを愛していないかんじで、自分の都合のいい時に訪ねて来て
愚痴を言って帰っていく。
そんな母親に対して強く拒否できない美空を叱る颯斗や里見。
それぞれが「クソバアアだ!」と憤慨するのが面白い。
美空が自分の気持ちを母親にキチンと言えたときはスカッとした。

こういう母親、いるんだな。
親になったらダメな人だけど、美空が言うように、一応、高校生までは
面倒みてくれたのは良かった。
最低限のことだけしたかんじだけど、その恩を子どもに返せと迫るのは
呆れる。


元夫の両親も良い人たちで、ひかりにとっては祖父母になるので
時々、訪問している関係もすてき。
ひかりは色々な人から愛情を注いでもらっているから、きっと幸せなまま
成長していけそう。

美空とひかりの二人の会話が、とてもいい。


読んでいて楽しかった♪



表紙の絵もいい。



                       ★★★★★
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