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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2024年12月


「いじめ」問題に正面から切り込む、著者渾身の意欲作!
佐久間美保は小学生の息子・晴翔と夫の三人暮らし。ある日、晴翔が小学校のベランダから転落して骨折してしまう事件が発生する。
転落した理由を尋ねるも、晴翔はかたくなに口を閉ざしたまま。
もしかして、わが子はいじめを受けていたのではないか……? そう思った美保は独自に真相を探ろうとするが、自身も小学生時代にあるいじめを「目撃」しており……?
衝撃のラストに震撼する、「いじめ」問題に切り込む意欲作!


                    (角川書店HPより)




小学校5年生の息子が小学校のベランダから転落なんて連絡を貰ったら動揺する

のはわかる。
手術はしたが踵の骨折で入院後、リハビリをすれば日常生活に支障はないくらいに
回復すると言われホッとする。
が・・・誰のせい?
と最初から自分の息子・晴翔

事の真相が段々わかってくると、子どもたち一人一人は、その親にとっては
普通ないい子。
けれど学校という集団生活のなかで、ちょっとしたことが引き金になり
人を恨んだりすることは誰にでもあり得るだろうな。
クラスのなかでリーダー的に皆を誘導していくような存在の子が
ちょっと極端な正義感みたいなものを持っていたため、晴翔は精神的に
追い詰められていったのかな?

晴翔自身にもよくないことは、あったと思う。
学校であった出来事を逐一、報告する子はいないと思うし
外で我が子がどんなふうに人と接しているのかは、なかなかわからない。


そして、母親の美保自身にも小学校時代、クラスのリーダー的存在の
アケミに翻弄された過去があり、今でも苦い思い出。
美保自身も虐められた過去があり、二度とそうならないために
自分が標的にならないために行動し、結果的に虐めに加担したことに
なってしまった。


大人になって反省して謝りたいと思ったとしても、被害者側の傷は
深く、素直に赦せるものではないんだな。


子育て真っ最中の人が読むには、なかなかハードな内容だけど
そういう人こそ、読むべきなのか?


こういうの読むと学校の先生は、やはり凄く大変な仕事だと感じる。




                   ★★★


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