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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2025年2月


闇を抜け、私たちは羽ばたき続ける――
大切な「誰か」の存在に気づかせてくれる、5つの物語
古い友人。遠くの恋人。業界を去った恩人。すれ違う家族。
途切れかけたつながりを、どうしたら取り戻せるのか。
紅葉の季節に、東北・北海道新幹線で青森、盛岡、仙台へ向かう人々を描く、
心に深く響く連絡短編集。
『桜の下で待っている』で、東北新幹線でふるさとへ向かう人々を描き大きな支持を得た著者。
あれから10年、著者がひらく新境地!
【目次】
ひとひらの羽
遠まわり
あたたかな地層
花を連ねて
風になる


                   (実業之日本社HPより)



コロナ禍が少し落ち着き、会いたい人に会いにいく。

<ひとひらの羽>
高木志津夫は3年近く会っていない友人・鳴海遥に会いに北海道から青森へ。


還暦過ぎの二人(共に今はフリー?)だけど、友達としてこの先も
いい関係が続くといいなと思う。


<遠まわり>
三浦伸治は大学時代の友人・奥平拓海(女性)と久しぶりに会うため
北海道から青森へ。2年前、二人で訪れたウミネコで有名な場所へ。
三浦はその時の男性2人の会話が忘れられない。
もしかしたら、その2人にまた会えるかもと期待して・・・

三浦の抱えていたものが少し軽くなってよかった。
こういう出会いはいいな。



<あたたかな地層>
作家デビューして10年の碧井円香。
ホラーミステリ作家・松山紫苑に憧れ、いつか自分の作品を読んで貰おうと
思って来た。
が・・・訃報を知りショック。
その訃報を教えてくれた担当編集者も近く退職しカフェを始めるという


最初の文章は何やら不穏な話(鬼が出て来る)だったけれど、
これは碧井の作ということか?
青森には鬼伝説があるのかな?



<花をつらねて>
青森から新幹線で仙台へ。
母からの連絡で老人施設で暮らす祖母にひ孫を会わせてあげたいという思い。
母が出迎えてくれ祖母のもとへ。
その途中で過去のことを話す母。
祖父が亡くなったときの母の兄弟たちとの相続争い


遺産についてのもめ事は精神的に疲れるだろうな。
きょうだいやその配偶者との関係がその後、悪くなったままなんて辛い。
この話だけちょっと重たい気持ちになった。


<風になる>
相庭知子は大物政治家だった父の急死を機に、その地盤を引き継ぎ政治家に
なった。
幼いこどもたち(5歳と7歳)のことは夫に任せて忙しい日々を送る。
秘書とともに仙台から東京に向かう新幹線内で夫から
離婚も考えているで絞められた長い文章を読み、気が重くなり
ちょっと休憩しようとホームに出たところで気分が悪くなり
見知らぬ女性に介抱してもらう。


ちょっとの時間に出会った、この親切な女性に感謝だな。
気分を変えて送ったご主人への返事を理解して貰えるといいな~。




どの話も楽しめた。
それぞれの生き方を見直す転機になった話があって
この後、どうなったかな?とちょっと想像するのもたのしい。




                      ★★★
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