発行年月:2022年10月
埼玉県の大家族で育った日村天使(えんじぇる)は、生活保護を受け自堕落な生活を送ってきた。大家族ファミリーとしてテレビにも出ていたが、16歳で家を出て、大宮のキャバクラ「マヤカシ」に勤める。そこでビルのオーナー綾小路光子と知り合った。数年後、訳あり老人が長逗留する古びたビジネスホテルにひっそり と暮らす光子と再会する。天使は、投資家だという光子の指南で、生きるノウハウを学ぶことになるが……。
(光文社HPより)
主人公の天使は、大家族で育ち、両親は父親が腰を痛めたとき、働けないからと
生活保護を受けた。
天使は7人きょうだいの末っ子。
高校に行かないのなら自立するように言われ、16歳で家を出てキャバクラで働く。
若い時はそれなりの収入もあったが、
24歳にもなると店に来なくてもいいと言われる日が続き・・・・
その店の大家の綾小路光子(78歳)に以前、
「金持ちになりたければ方法を教えてあげる」と言われたことを頼りに
光子の滞在するホテル・フロンを突き止め、そこで清掃員募集の張り紙を
見て働くことに。
光子は最初、天使を警戒の目でみていたけれど、次第に言葉を交わし
貧困生活から抜け出す知恵を伝授していく。
先ずは正社員になることと言われ上司に相談し、めでたく正社員に昇進。
その後も住んでいるマンション(家賃6万5千円)は贅沢過ぎると
一緒に物件を見て家賃2万7千円)のアパートの引っ越し。
自炊することで食費も減らし生活は良い方向に整っていく。
そんな過程は楽しかった。
でも光子の生い立ちなどを知り、なんとも切なくなった。
そして、このままここで最期を迎えたいという気持ちも理解できた。
天使はそんな光子の希望を叶えてあげる。
まあ、そこまでは納得。
でも最後・・・・光子が亡くなり所持金が300万あることを知り
それを100万だけ残し盗むという行為はちょっと・・・ダメだよ!と焦った。
遺したお金が子どもたちの手に渡ることを光子が望んでいないだろうと勝手に
判断してのことだけど、それにしても光子の本心はわからないわけで・・・
う~ん、最後は天使にがっかり。
母親が天使の銀行の通帳と印鑑を持ち逃げしたことがあったけれど、
それと同様な行為。
母親の盗んだものは、光子のおかげで差し止めできて、取り返すことも出来た
けれど、天使は完全に自分の物にした。
この後、どうなるんだろ?
物語としては、面白ったけれど、ちょっと読後感が悪いな・・・。
★★★
PR
この記事にコメントする
カテゴリー
フリーエリア
最新記事
(04/20)
(04/18)
(04/16)
(04/10)
(04/07)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア