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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2021年1月


「ここは夜叉神川の上流。
両側に高い崖が迫る谷、聞こえるのは川の音と、山で鳴く鳥の声だけだ。」ーー『川釣り』より。
「昔、亡くなったおばあちゃんが教えてくれた。魂という漢字に鬼の字が入るのは、もともと人の心に鬼が棲んでいるからだと。」ーー『鬼が守神社』より
全ての人間の心の中にある恐ろしい夜叉と優しい神、その恐怖と祝福とを描く短編集。
「川釣り」「青い金魚鉢」「鬼が守神社」「スノードロップ」「果ての浜」        
夜叉神川の上流から下流へ、そして海へと続く全五話を収録。 
野間児童文芸賞受賞後初作品

                 (講談社HPより)



5つのお話、どれも良かった。
主人公は小学生~中学生。
ちょっとした悪意が絡むけれど、不思議なことに遭遇したことによって
その後の心持が変わってくる。

共通して出て来るのは、夜叉神川という名前の川。
主人公たちは、この川が流れる町で暮らしている。


好きだったのは「スノードロップ」

奥さんが亡くなり一人暮らしをしている松井さん(70~80歳?)
奥さんが居たころは優しい印象だったのに、偏屈なおじいさんになってしまった。

そんな松井さんが飼っている犬のゴン。
ゴンも今はただ顔を見ると激しく吠えるだけの怖い犬になってしまった。

そんな松井さんに怒鳴られ、思わず「あんたなんか死ね」とつぶやいてしまう。


後日、寒い夜、塾帰りに見かけた松井さんとゴン。
少し様子が変で気になる。


この主人公の男の子(小5)は優しい子だなと思った。
そして松井さんもそんな男の子と会話して、少し変わってくれたような・・・。

スノードロップは松井さんの家の庭にあった花で
生前松井さんの奥さんが少年に名前を教えてくれた花。


最後の<果ての浜>もよかった。
個人塾を経営している夫婦が主催の春休みの沖縄ツアーに参加した
小6のおれ。中学受験に合格出来て嬉しい気持ちで参加。
小2の弟・翔も参加。
沖縄には戦時中、悲惨な出来事があったと聞き、「そんな話、聞きたくない」と
内心で思う、おれ。

その後、サトウキビ畑で弟が隠れ見つからない探しているとき、小さい子どもの声を
あちらこちらで聞くという不思議な体験をする。
弟は、今度は浜であそぼうって。そのときに、ひーじゃーを持って来てってと。
先生に聞くとヤギのことらしい。
弟がその晩、熱を出したので、おれは弟の代わりに浜へ。
弟が買ったヤギのぬいぐるみを持って・・・



波照間島に暮らしてい軍の命令で西表島に移住させられ悲惨な最期を迎えたという
話は知らなかった。
そんな絶望的な状況でも、子どもたちを集めて青空教室を開いていた
識名先生は素晴らしいと思う。
そんなことを忘れないでと石碑もあるとか。

「ハテルマ シキナ」桜井信夫/著 という本にはそういうことが書いてあるとか。
早速、読んでみたい。




                      ★★★★★



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